読書

মৈত্রেয়ী『マイトレイ』"MAITREYI" (La Nuit Bengali) (Bengal Nights) de Mircea Eliade ミルチャ・エリアーデ মির্চা এলিয়াদে 読了

ルーマニア文学翻訳者住谷春也サンの本*1を読み、諸星大二郎『暗黒神話』で、星と馬の神話などホラ話伝奇ロマン補強に使われる、「世界のあたおか」エリアーデサンが母国ロメイニアでは小説家の一面も持っていたと知り、なんか読もうと思って読んだ一冊が本…

『アリスとシェエラザード ~仮面舞踏会~』"Alice and Scheherazade. - A MASQUERADE.-" 諸星大二郎劇場 第5集 Morohoshi Daijiro Theater Vol.5(ビッグコミックススペシャル / BIG COMICS SPECIAL)読了

19世紀ロンドンに怪異蠢く、ゴシック怪奇譚――― 鬼才が描く女傑コンビ、待望の帰還!! オール新作!! 帯。装幀 関善之 for VOLARE inc. 連載担当:島崎まりん、横尾一塁 単行本編集責任:中熊一郎 単行本編集:横尾一塁、山田博昌[DAN] あとがきあり。 諸星…

『フリアとシナリオライター』マリオ・バルガス・リョサ "La tia Julia y el escribidor" por Mario Vargas Llosa 野谷文昭訳(河出文庫)読了

というわけでペルー料理ばっかり食べてるのもなんなので、ペルー文学も読んでみようと、ペルーを代表するノーベル賞作家ジョササンの小説にトライしようとしたのですが、やはりペルー人からジョササンを勧められ、『ケルト人の夢』を読まれた方が、「重い…」…

『ママはぽよぽよザウルスがお好き ふたたび』"Mama Loves the Poyopoyo-Saurus Return" by Aonuma Takako 青沼貴子 読了

左は婦人生活社版カバー(部分)右はカバー折。怪獣名もですが(アンギラスといいつつ絵はラドン)科特隊だかウルトラ警備隊のコスチュームみたいな絵もすらすら描けるものだな、世代的なものだろうなと思いました。鳥山明なんかもこういうのは目をつむって…

『SPUNK -スパンク!- ❸ 』vol.3 新井英樹 ARAI HIDEKI 参謀 staff officer 鏡ゆみこ KAGAMI YUMIKO(BEAM COMIX)読了

SPUNK - スパンク! - 3 (ビームコミックス) 作者:新井 英樹 KADOKAWA Amazon 左はカバー裏(一部)飛ばし読みしたせいか、この記号の意味が分かりません。 月刊コミックビーム2023年7月号から2023年12月号掲載。 編集長 西山若奈 編集担当 清水速登 装幀 岡…

『対訳モーム4 サミング・アップ|作家の手帳|』SOMERSET MAUGHAM-4 "ACKNOWLEDGMENT SELECTED FROM 〈THE SUMMING UP〉AND 〈A WRITER'S NOTEBOOK〉" 八木毅・後藤光康=訳注(南雲堂版英和対訳・現代作家シリーズ 22)全書版_読了

アーサー・C・クラークサンのエッセー*1を読んでいて、作家志望の読者からよく、作家になりたい人は何を読んだらいいでしょうかと聞かれた時、これでも読めばぁ~とクラークサンが答えるのがモームの『作家の手帳』だそうなので読みました。まったくもってク…

ඉසුරු සොයා ශ්‍රී ලංකාවේ විදේශ රැකියා තත්ත්වය "ISURU SOYA Overseas work situation in Sri Lanka"『イスル・ソヤ スリランカの海外出稼ぎ事情』නයිටෝ ටොෂියෝ Naito Toshio内藤俊雄 読了

イスル・ソヤ | 同文舘出版 イスル・ソヤ : スリランカの海外出稼ぎ事情 | NDLサーチ | 国立国会図書館 神保町のアジア関連書籍コーナーで見かけた本。平成二年(1990年)初版なので、古いかなと思って一旦は買わずに帰ったのですが、検索すると、今世紀初頭…

『ママはぽよぽよザウルスがお好き』"Mama Loves the Poyopoyo-Saurus" by Aonuma Takako 青沼貴子 読了

ラズウェル細木サンの自伝鼎談*1を読んでいたら、幻の育児まんがのくだりで、同じ雑誌「プチタンファン」に載っていたまんがということで、これと田島みるく『あたし天使あなた悪魔』が出て来たので、ブッコフで購入して、読んでみました。¥1,800以上だと二…

『日常生活の冒険』"DAILY LIFE ADVENTURES" by Ōe Kenzaburō 大江健三郎 読了

『万延元年のフチボ』講談社文芸文庫版を読んだ*1ら、解説で本書と『個人的な体験』と『レインツリーを聴く女たち』をコミコミで読むと万延顔淵閔子騫のあじわいがより深まるというようなことが書いてあったので、読みました。 日常生活の冒険 - Wikipedia …

『ベアゲルター⑦』(シリウスKC SKC〚NEMESIS〛)"DIE WERGELDER" vol.7 by Samura Hiroaki 沙村広明(sirius KC)読了

叛逆のずべ公アクションももう七冊目。 ベアゲルター(7) (シリウスコミックス) 作者:沙村広明 講談社 Amazon 今回、前半読んでて微妙に違和感があったのですが、左向きの顔ばっかだったからではないかと推測してます。右利きのひとは意識しないと右向きの…

『はみだす緑 黄昏の路上園芸』"HAMIDASU MIDORI(Sticking Out Green)Street Gardening at Twilight." written and photo by Murata Ayako 文・写真 村田あやこ Design and Illustration by Fujita Yoshimi デザイン・イラスト 藤田泰美 読了

ビッグコミックオリジナル連載『前科者』ロイホ読書会に出て来た本。さくっと読めるかと思ったのですが、意外にも私の中にいくつか、本書の世界に対し、心理的抵抗がありました。 はみだす緑 黄昏の路上園芸 作者:村田 あやこ,藤田 泰実 雷鳥社 Amazon はみ…

『満州アヘンスクワッド (15) 』"MANSHU (=means Manchuria in Japanese.) AHENSQUAD" vol.15 STORY : TSUKASA MONMA 原作門馬司 COMIC : SHIKAKO漫画鹿子(ヤンマガKC)

この地獄を生み出したのは僕だ。国際都市上海を呑み込め!今最も刺激的なクライムサスペンス!!!!原作門馬司漫画鹿子 帯 満州アヘンスクワッド(15) (コミックDAYSコミックス) 作者:鹿子,門馬司 講談社 Amazon 今回はいいです。表紙はしてやったり…

『お菊さん』"Madame Chrysanthème" by Pierre Loti ピエル・ロチ作 野上豐一郎譯 translated by Nogami Toyoichiro(岩波文庫)読了

グレゴリー・ケズナジャッサンの小説『鴨川ランナー』*1で、来日前米国人の主人公が恋人から「お菊さんやりに行くんでしょ」と言われる場面があり、『お菊さん』を読んだことがないかったので読もうとして、本書を読みました。 www.iwanami.co.jp en.wikiped…

『ロチのニッポン日記 ――お菊さんとの奇妙な生活』"Roti's Japan Diary - Strange Life with Okiku-san." edited and translated by Funaoka Suetoshi 船岡末利(有隣新書)読了

左はカバー。ロチサンは右側、真ん中がお菊さん。左は軍隊内舎弟のピエール。麦わら帽子がキライで、それでわざわざ写真をとったと推定されます。さすがフランス人。 グレゴリー・ケズナジャッサンの小説『鴨川ランナー』*1で、来日前米国人の主人公が恋人か…

『人之彼岸ひとのひがん』《人之彼岸rénzhībǐàn》"MIRROR OF MAN : Thoughts and Stories About AI" wrriten by Hao Jingfang 郝景芳 著 translated by Tachihara Toya & Asada Masami 立原透耶・浅田雅美=訳(A HAYAKAWA SCIENCE FICTION SERIES No.5051)読了

英題はハヤカワの版権ページ記載のもの*1。"The Other Side of Human Being"くらいの訳かと思ってたのですが、チャイニーズキャラクターの感性は英文に転記不能と判断したのか、スパッと超訳してます。本作は英訳されてないのですが、英語圏向けにはもうこの…

『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』"Lima, Tujuh, Lima, Tujuh, Tujuh. " by Komatsu Ayako こまつあやこ 読了

内山書店のアジア書籍コーナーで見て、逡巡して、けっきょく図書館で借りた本(恐縮です)内山書店では九刷(!)でしたが、図書館本は初刷。 リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ 作者:こまつあやこ 講談社 Amazon cocreco.kodansha.co.jp www.qzemi.…

『SPUNK -スパンク!-』vol.2 新井英樹 ARAI HIDEKI 参謀 staff officer 鏡ゆみこ KAGAMI YUMIKO(BEAM COMIX)読了

『ゆりあ先生の赤い糸』TVドラマは無事放送終了しましたえ、次はお父ちゃんのターンやさ、せいだいちばりよ~、と言ったか言われたか。①②巻同時発売だったそうですが、ちょっと間を開けて読みました。本日かな、③巻も出たそうで、紀ノ国屋に今日行ったのです…

『「ずる賢さ」という技術 日本人に足りないメンタリティ』"THE ART OF <CUNNING>. The Mentality that Japanese people lack. " by Morita Hidemasa (Japan National Football Team : Samurai Blue) サッカー日本代表 守田英正 読了

なんとなくアマゾンを見ていたら、出て来た本。ずるがしこさを肯定する本を、邦人が書いた点に興味をひかれて、読んでみました。中国でずるがしこさを兼ね備えたヒーローに人気があるのはデフォで、でも邦人がそれを言うんだという。邦人なら、その中国代表…

『パッキパキ北京』《帕基帕基北京》"Pakkipaki Peking (Beijing)" by 綿矢りさ(绵矢莉莎)Wataya Risa 読了

このまんががゴイスー2024女性篇第一位を買いに大塚の旭屋書店に立ち寄ったら、サイン本があったので買いました。本の中華街神保町ならまだしも、大塚なんて、ガチ中華の街池袋の隣り駅ってだけなのに、どんだけサイン本配ってんねんという。 初出「すばる」…

『ラズウェル細木の酔いどれ自伝 夕暮れて酒とマンガと人生と』"ROSWELL HOSOKI'S DRUNK AUTOBIOGRAPHY: Alcohol, Manga, and Life at Dusk" tripartite talk session by paricco, suzukinao-chimidoro and him. ラズウェル細木 パリッコ スズキナオ リモート鼎談 読了

酒ほそ54巻の帯に広告があったので、買いました。WEB太陽2021年7月~2022年9月の連載をまとめたもの。ご本人は、自伝なんてまんずはんかくせ、おしょすいべや、と思ったそうですが(米沢弁だとどう云うのか知りません)手練れのライターふたりのリライトがあ…

『満州アヘンスクワッド (14) 』"MANSHU AHENSQUAD" vol.14 STORY : TSUKASA MONMA 原作門馬司 COMIC : SHIKAKO漫画鹿子(ヤンマガKC)

COVER DESIGN YUSUKE KURACHI (ASTRORB) 初出「ヤングマガジン」'23年7号,8号,10号~17号掲載。 満州アヘンスクワッド(14) (コミックDAYSコミックス) 作者:鹿子,門馬司 講談社 Amazon 200mん部突破!(電子含む)大陸を席捲する阿片アヘン密売クライ…

『ルーマニア、ルーマニア』"ROMÂNIA, ROMÂNIA" by Sumiya Haruya 住谷春也 S-a terminat de citit. 読了

邦人初のルーマニア語作家済東鉄腸サンの本*1に出て来た本で、読もうと思った本のさいごの一冊。ルーマニア文学に関わる先達という文脈で、ルーマニア愛溢れる一冊として出て来たはずです。近隣の図書館に蔵書がなく、県立図書館ならありそうでしたが、他館…

『竜女戦記 6 』"Commentaries on the Dragon Women's battle" vol.6 by Daisaku Tsuru 都留泰作 読了

ブックデザイン 鯉沼恵一(ピュープ) 2023年10月28日刊 竜女戦記 6 (竜女戦記6) 作者:都留 泰作 平凡社 Amazon 追憶を払い、人は修羅を歩む コミック・歴史ファンタジー 予測不能の歴史ファンタジー、新たなステージへ! 平凡社 帯 覚醒の時、来たる! 愛す…

༡༡ བུ་དབུལ་པོ་དང་ཀླུའི་བུ་མོ།《十一 穷汉和龙女》《西藏:མི་རོ་རྩེ་སྒྲུང་། 说不完的故事》པད་མ་ཚེ་བརྟན། 万玛才旦 译(西藏民间故事经典)看完

入手可能とのことでしたので、神保町の中文書籍専門書店で取り寄せてもらいました。中国でも辺境の、青海人民出版社の本がビニルパッケージで配送される時代なんですね。素晴らしい。 青海人民出版社-西藏:说不完的故事 b.hatena.ne 节哀顺变。ペマ・ツェテ…

『IQ2』ジョー・イデ 熊谷千寿=訳(ハヤカワ・ミステリ文庫)"RIGHTEOUS" by JOE IDE <TOKYO HAYAKAWA BOOKS>読了

遅咲きの日系作家ジョー・イデサンによる、コミュ症天才黒人青年の連作推理小説シリーズ第二弾。これ以降の六作四作はすべて未邦訳で、残念閔子騫と思いつつ読みました。 IQ2 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ジョー イデ 早川書房 Amazon Righteous: An I…

『リナーレス夫妻に会うまで』アルフレード・ブライス=エチェニケ "Antes de la cita con los Linares" por Bryce Echenique Alfredo『20世紀ラテンアメリカ短篇選』"A Collection of 20th Century Latin American Short Stories" 野谷文昭 編訳 translated and selected by Noya Fumiaki(岩波文庫)読了

エチェニーケ邦訳作品を読もう!シリーズ最終章。幼年期のまなざし*1からイカレタ放蕩在欧作家の問わず語り*2を経て、本作へ。 「ヨーロッパを放浪する中年の主人公が奇妙奇天烈な妄想を語るのだが、その饒舌ぶりは病的なほどである」(『幾たびもペドロ』同…

『ファミレス行こ。上』"FUAMIRESU IKO." (Let's Go To A Family Restaurant.) Upper Volume by Wayama Yama 和山やま(BEAM COMIX)読了

取り置きのラズウェル細木『酔いどれ自伝』を紀ノ国屋書店に取りに行って、ついでに見かけて買った本。 22? 裏表紙にこういうカードが入っていて、 FUAMIRESU IKO. Yama Wayama 取ると、目玉焼き載せハンバーグステーキが出てきます。英題はここから。"FAMI…

『舞踏会』"Butōkai" (A Ball) by Akutagawa Ryūnosuke 芥川龍之介(青空文庫)読了

ケズナジャッサンの『鴨川ランナー』を読んだ時、米国人主人公の渡日を当時のガールフレンドが「オキクサンやりに行くんでしょ」と揶揄したその「オキクサン」が分からないので検索して、『お菊さん』(岩波文庫)『ロチのニッポン日記 ーお菊さんとの奇妙な…

『パラカスでジミーと』"CON JIMMY EN PARACAS" por ALFREDO BRYCE ECHENIQUE A・ブライス=エチェニケ 野谷文昭 訳(集英社ギャラリー[世界の文学]全20巻)⑲ラテンアメリカ 読了

ペルー文学におけるポストジョサ世代の旗手なはずのブライスヘッドふたたびサンの『幾たびもペドロ』を読んで肩透かしをくらった*1ので、ほかも読もうと思って読んだのが本書です。 www.shueisha.co.jp 月報収録エッセーは四方田犬彦『複製の時代ーボルヘス…

『IQ』written by JOE IDE ジョー・イデ 熊谷千寿訳 translated by Chitoshi Kumagai(ハヤカワ・ミステリ文庫)HM=Hayakawa Mystery 読了

ニーナ・ルヴォワルサン『ある日系人の肖像』(扶桑社ミステリー文庫)*1の感想を書いている時に検索で知った小説。そのうち読もうリストに入れっぱなしのまま忘れていて、ふと思い出して、借りて読みました。 IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ジョー イ…