読書
なんとなくアマゾンを見ていたら、出て来た本。ずるがしこさを肯定する本を、邦人が書いた点に興味をひかれて、読んでみました。中国でずるがしこさを兼ね備えたヒーローに人気があるのはデフォで、でも邦人がそれを言うんだという。邦人なら、その中国代表…
このまんががゴイスー2024女性篇第一位を買いに大塚の旭屋書店に立ち寄ったら、サイン本があったので買いました。本の中華街神保町ならまだしも、大塚なんて、ガチ中華の街池袋の隣り駅ってだけなのに、どんだけサイン本配ってんねんという。 初出「すばる」…
酒ほそ54巻の帯に広告があったので、買いました。WEB太陽2021年7月~2022年9月の連載をまとめたもの。ご本人は、自伝なんてまんずはんかくせ、おしょすいべや、と思ったそうですが(米沢弁だとどう云うのか知りません)手練れのライターふたりのリライトがあ…
COVER DESIGN YUSUKE KURACHI (ASTRORB) 初出「ヤングマガジン」'23年7号,8号,10号~17号掲載。 満州アヘンスクワッド(14) (コミックDAYSコミックス) 作者:鹿子,門馬司 講談社 Amazon 200mん部突破!(電子含む)大陸を席捲する阿片アヘン密売クライ…
邦人初のルーマニア語作家済東鉄腸サンの本*1に出て来た本で、読もうと思った本のさいごの一冊。ルーマニア文学に関わる先達という文脈で、ルーマニア愛溢れる一冊として出て来たはずです。近隣の図書館に蔵書がなく、県立図書館ならありそうでしたが、他館…
ブックデザイン 鯉沼恵一(ピュープ) 2023年10月28日刊 竜女戦記 6 (竜女戦記6) 作者:都留 泰作 平凡社 Amazon 追憶を払い、人は修羅を歩む コミック・歴史ファンタジー 予測不能の歴史ファンタジー、新たなステージへ! 平凡社 帯 覚醒の時、来たる! 愛す…
༡༡ བུ་དབུལ་པོ་དང་ཀླུའི་བུ་མོ།《十一 穷汉和龙女》《西藏:མི་རོ་རྩེ་སྒྲུང་། 说不完的故事》པད་མ་ཚེ་བརྟན། 万玛才旦 译(西藏民间故事经典)看完
入手可能とのことでしたので、神保町の中文書籍専門書店で取り寄せてもらいました。中国でも辺境の、青海人民出版社の本がビニルパッケージで配送される時代なんですね。素晴らしい。 青海人民出版社-西藏:说不完的故事 b.hatena.ne 节哀顺变。ペマ・ツェテ…
遅咲きの日系作家ジョー・イデサンによる、コミュ症天才黒人青年の連作推理小説シリーズ第二弾。これ以降の六作四作はすべて未邦訳で、残念閔子騫と思いつつ読みました。 IQ2 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ジョー イデ 早川書房 Amazon Righteous: An I…
エチェニーケ邦訳作品を読もう!シリーズ最終章。幼年期のまなざし*1からイカレタ放蕩在欧作家の問わず語り*2を経て、本作へ。 「ヨーロッパを放浪する中年の主人公が奇妙奇天烈な妄想を語るのだが、その饒舌ぶりは病的なほどである」(『幾たびもペドロ』同…
取り置きのラズウェル細木『酔いどれ自伝』を紀ノ国屋書店に取りに行って、ついでに見かけて買った本。 22? 裏表紙にこういうカードが入っていて、 FUAMIRESU IKO. Yama Wayama 取ると、目玉焼き載せハンバーグステーキが出てきます。英題はここから。"FAMI…
ケズナジャッサンの『鴨川ランナー』を読んだ時、米国人主人公の渡日を当時のガールフレンドが「オキクサンやりに行くんでしょ」と揶揄したその「オキクサン」が分からないので検索して、『お菊さん』(岩波文庫)『ロチのニッポン日記 ーお菊さんとの奇妙な…
ペルー文学におけるポストジョサ世代の旗手なはずのブライスヘッドふたたびサンの『幾たびもペドロ』を読んで肩透かしをくらった*1ので、ほかも読もうと思って読んだのが本書です。 www.shueisha.co.jp 月報収録エッセーは四方田犬彦『複製の時代ーボルヘス…
ニーナ・ルヴォワルサン『ある日系人の肖像』(扶桑社ミステリー文庫)*1の感想を書いている時に検索で知った小説。そのうち読もうリストに入れっぱなしのまま忘れていて、ふと思い出して、借りて読みました。 IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ジョー イ…
冷蔵庫に数日入ったままのミスドのオールドファッションを食べたら、朝食用にとってあったものだとのことでしたので、イオンモール座間のミスドに改めて買いに行ったついでに覗いた紀伊国屋書店で買いました。 酒のほそ道 54 作者:ラズウェル細木 日本文芸社…
農業用シルバーマルチが近所のJAにないかったのでアマゾンで買って、送料無料にしようと思って、なんか一緒に買うものないかと漫画家さんの名前を打ち込んでたら、のー先生の新刊があったのでポチりました。 あつあつ!スタグル旅(1) (ヒーローズコミックス)…
ペルー文学におけるポスト・ジョサ世代の代表格ということでしたので、読んでみたのですが、飛んでもハップン歩いて十五分、その手は桑名の焼き蛤でした。 幾たびもペドロ (集英社): 1983|書誌詳細|国立国会図書館サーチ ●シリーズ編集委員 篠田一士|鼓直…
作者の前作『鴨川ランナー』*1を読んで、なんでこの人はイラン人の苗字なのにクリスチャンネームのグレゴリーなの? とものすごく疑問に思い、次作の本作ではイラン人は養父とのことだったので、速攻読みました。 開墾地 作者:グレゴリー・ケズナジャット 講…
「この漫画が凄い二〇二四」*1第一位が、リイド社のこの短編集だったので、へえと思い、読もうとして、大塚*2の旭屋書店で買いました。瞬間的に売切増刷待ちになる前に買おうと焦ったのですが、後述するようにそれは杞憂でした。 トーチweb うみべのストーブ…
All of a sudden the station appeared out of the fog. Mayoiga - Wikipedia せっかく小諸に行ったので、何も読まないのもなんなので、ブッコフで買って読みました。¥330。「ポイント290ポイントあるけど使いますか」と言われ、「お願いします」と答えたの…
『チベットのむかしばなし しかばねの物語』*1を読み、この説話集がインドからチベットに伝わったこと、インドではちがった味わいの話だったこと、と、あったので、インド版も読んでみました。 サンスクリット版が中世にあって、近世になると、ヒンディーや…
主人公と作者はずいぶん違うのに、なんで重ね合わせるレビューがあるんだろうと、少しふしぎでしたが、やはり別人という落ちです。 上は見返しの紙の、浮彫模様。 本書は英訳界ではスルーされているようで、著者の英訳小説のkindleを検索した時も、“liulangc…
軌道エレベーターを描いた『楽園の泉』を読んだら、思いもがけずスリランカ(を強引に赤道直下に移動させた架空の島)が舞台でしたので、この人、私の予想以上にスリランカが好きなんだなと思って、これも読んでみました。1960年代から70年代までのエッセー…
これも、済東鉄腸サンの本*1に出て来た本の中の一冊。どういう文脈で出て来たのか、もうまったく忘れてます。 bookclub.kodansha.co.jp 鴨川ランナー 作者:グレゴリー・ケズナジャット 講談社 Amazon 装画=鮫島ゆい「Ordinary picture(Frame)」(2020年)…
作者の本を何冊か読み、芥川賞受賞作も読んだ方がいいと思って読みました。 ポトスライムの舟 (講談社文庫) 作者:津村 記久子 講談社 Amazon 読んだのは文庫本。「解説 自由への航海」中川礼二、否、安藤礼二(文芸評論家)所収。著者の本の特徴として、単行…
これがあれかあ、今期地上波ドラマ化『ゆりあ先生の赤い糸』の原作まんがのあとがきだかブログだかで、お父ちゃんが湯水のように取材費を使って、心配させまくって、ようようスタートのまんがかあ、と、アマゾンでてきとうに見つけて思い、ポチって、五冊く…
済東鉄腸サンの本*1に出て来た本の中の一冊。どういう文脈で出て来たのか、もうまったく忘れてます。が、読みました。たぶんこのシリーズをいちばん熱く語ってたんじゃいか。 バッカーノ! The Rolling Bootlegs (電撃文庫) 作者:成田 良悟 KADOKAWA Amazon …
伏線を回収しないでアオサギにまかせてもいいのでしょうが、作者はきちょうめん。ホテルニューハンプシャーのように時計の針が逆回りして、1984年10月4日、主人公が生まれた朝に戻り、父が母の分娩に立ち会えなかったことの詳細、誤解、ほんとうは愛されてい…
忘年会で「美味しんぼにも登場するモルジブフィッシュ」について話を聞いたので、その巻を読んでみました。ブッコフで¥110税込。 装丁/海野一雄 カバー・フォト/菊地和男 美味しんぼ(24) (ビッグコミックス) 作者:花咲アキラ,雁屋哲 小学館 Amazon ww…
なんとなくスリランカの本を探していて、ネットサーフィンで出て来た本。近隣の図書館に蔵書がなく、以前フィリピンとのダブルの女性のミシシッピー川下り旅行記などを買った冒険の書店なら置いてるかと思いましたがないかったので、紀ノ国屋にネットで注文…
私はこれだけペルー料理を食べていながら、ペルー初のノーベル賞受賞者である著者の小説をまだ読んだことがなく、それどころかボルヘスとバルガス=リョササンの区別がついていませんでした。ボルヘスが『エレンディラ』を書いたと思い込んでいたり、いろい…