『ブンデスの星、ふたたび (ホペイロ坂上の事件簿 J1篇 ) (創元推理文庫)』読了

どくりょ〜どくりょ〜(スーパーとかの呼び込み「ご利用〜ご利用〜」みたいな感じで)
ミステリーとしてのいろんな点はなんかあちこちのレビューとかでもう書かれてるから。
でも、J1残留ってこんなもんじゃないし、もっときつくて胃がキリキリするってことは、
あんまりレビューとかで見てないかな。と思いました。
どんなに願っても叫んでもDISっても降格する時は降格する。

そうじゃない、幸せな、2009年山形とか、2012年鳥栖みたいな例を、
ビッグカイト(この小説のクラブ名)のモデルとして考えるべきなんだろう。

あと、婚活ガンバローオーみたいな。スタジアムはすべからく子連れ多数派であってほしい。

頁213で、幽霊話にかこつけて、県央の米軍基地と、
戦前の陸軍関係の施設その他について書かれてるけど、
民間の幽霊探検とかに使われる廃墟とか書けないから、そうするしかないのかと思った。
厚木山際とか海老名の病院跡みたいな。

神奈川の、横須賀湘南まで含めた米軍基地については、有隣堂の新書が詳しいと思います。
烏帽子岩が米軍砲撃で形が変わる前の、ほんとに烏帽子の形の写真とかこれで見たと思う。

米軍基地と神奈川 (有隣新書69)

米軍基地と神奈川 (有隣新書69)

本当は、基地と首都防衛については、立川横田福生まで伸びたラインで
捉えるべきなんだろうけど。雷電紫電

で、旧軍の、たとえば寒川の毒ガスなんかについては、
別に本もあったはずですが、思い出せない。
相模線の本に少し載ってたけど、ほか忘れた。

JR相模線物語―相模鉄道がルーツ、砂利鉄と呼ばれ80年

JR相模線物語―相模鉄道がルーツ、砂利鉄と呼ばれ80年

もうこのシリーズはないとのことですが、
ユーモアミステリーなんだから、だらだらあってもいいんじゃないかと思いました。
クラブや応援といっしょで、持続可能なかたちでしつこく続くのさ。

【後報】
遅くなりましたが、無事図書館に寄贈しました。
(2013/1/12)