- 作者: アルコ,河原和音
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/03/23
- メディア: コミック
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- 作者: アルコ,河原和音
- 出版社/メーカー: 集英社
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小田急線のつり革広告でこのマンガがすごい!20131位を見て、
面白そうだったので買いました。なぜか三軒も本屋回ったさ。丹沢山系の麓の。
今の少女マンガの記号や文法が自分に理解出来るのだろうか?
と非常に不安だったので、あちこちのレビューで、男性にも読めると書かれていても、
まったく信用出来ませんでした。原作者、『先生!』*2書いた人だもの。
その当時、こういう少女マンガがはやってるんだよと内容だけかいつまんで言われ、
非常に混乱しました。少女マンガなんて金輪際読まないテレプシコーラだけ読む、と思った。
でも読んでみたら、普通のマンガの記号と文法で、安心した。
コマとコマのあいだが白抜きでなく、黒い太線なくらいかな、違いは。
むかしの少年マンガだと、回想シーンを表わす文法だけど、別にどうでもいい。
というかこのマンガだけで今の少女マンガを判断すると、
それなりにそのまま映画の絵コンテになりそうな連続構図にちゃんとなってきてるような気がした。
この5年で読んだ少女マンガは、ほかは『鉄道少女漫画』*3だけなので、
包括的な判断では全くありません。
内容も、援助交際とかガングロとか出てこず、
携帯を接近したい男の家にわざと忘れるというテクは現実にやっちゃダメと思った以外は、
普通でした。
現実にはどんな悪い人間がいるか分かりませんからね。海千山千。
年端もいかない人間が駆け引きで使うワザではない。
絵コンテでいうと、2巻頁174とか、
病院の待合室に後ろ姿でたたずむ大和を剛田がめざとく発見し声をかけ、
大和が振り返るところは、作者が気を抜いたのか、あまり映画的な構図の連続体になってないです。
振り返るシーンというのは、非常に読者をはっとさせるところなので、
気をぬかずがんばってほしいと思いました。世の中なんでも上から目線、ゲハゲハ。
高校生の酒の入らない合コンシーンは勉強になりましたが、
高校が制服だと、外では私服にならないのかなっと思いました。
おめかしを披露するよい機会だろうに。
【追記】
一巻二話目のガールズトーク「性的な手」にはうなりました。
鍛え上げられた拳とか空手ダコはジェンダーイメージですね。
男にも甘手辛手はあるよなあ、ぽってりした肉厚の手。(2012/12/31)
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