『女ノマド、一人砂漠に生きる』 (集英社新書)読了

女ノマド、一人砂漠に生きる (集英社新書)

女ノマド、一人砂漠に生きる (集英社新書)

新聞や雑誌の書評でわりと取り上げられているので読みました。
ホンカツの本の印象が強すぎる世界に、粘り強く取り組んですごいと思います。
砂漠生活での月経対応の箇所、絶対ニューギニア高地人でホンカツが読者から聞かれて
答えられなかった(調べてなかった)のを意識してるのかと。ニヤリみたいな。
ただ、私はもうあまり外国体験記みたいのを読もうと思わなくなっていて、
その理由のひとつに、現地の人との流暢な会話シーンをどの程度割り引いて読むか、
著者によってゲージを調節するのがめんどくさくなったというのがあります。
この本で言うと、アラビア語でのヒツジとヤギの総称「ガナム」を注釈なしで使っていて、
アラビア語分かるんだなあ、と思っていると、「オリックス」「マダム」など、
欧米語をそのまま使ったりしていて、ちゃんぽん会話だったのかしらんと勘繰ってみたり。
そうなると、遊牧民の、たとえば農薬に対する理解も、
ほんとにこの本程度のものなのか、ほんとはもっと詳しい知識もあるのに、言葉の壁でうまく
スラスラと会話出来なかったのかもしれない、真相はどのへんだろうなんて思いました。