『突撃! はしご呑み』 (マンサンコミックス)読了

アマゾンのレビューを読んでいたので、特に買う気はありませんでしたが、
今日時間をつぶさんならんかな、と思ってコーヒー買いに入ったコンビニに置いてあったので、
買いました。

担当編集とライターと作者の三人で飲み屋巡りするだけなのに、
銀座の文壇バーってこんなんだったのかな?
みたいなセンセイと編集のやりとりがなんかイヤな気がして、
ためいきでした。
山形の観光大使のニュースで見た作者はもう少し歳をとっていた気がしますが、
若いイラストで、担当がふけてるように描いてあったので、余計そう思ったのかな。
女性ライターも刺身のツマみたいな感じだったし。
実際はそんなに漫画家センセイを立てて会話してないと思うんですけどね。
蘊蓄の知識なら三人比肩してる気がするし。もっとため口だと思う。
森田信吾の『駅前グルメの歩き方』*1みたいな
作家と編集の関係なら面白いんですけど。あれはフィクションだからしょうがないか。

ちくわぶは名古屋のたべものだと思っていたのですが、迷妄が解けました。
あと、ギョーザ。
王将でゴーテーと中国語の日本なまりで読んでることにも触れてほしかったな。
以上。

【後報】
時間が出来たので、少し抜粋。

頁64
ラズ「よし、じゃあ乾杯。うん、朝のビールは美味い!夕方もいいけど、朝もいいねえ」
わこ「嬉しいなあ。いつもなら、仕事してる時間ですよ。ところで先生は、朝起きたら…」
ラズ「ビールなんか飲まないよ(笑)。だいたい朝から飲むと、ロクな仕事はできないよ」
わこ「いまから飲みはじめたら、お昼にはできあがってしまいますもんねえ」
担当「先生が朝から飲むのは、どういうときですか?旅行?」
ラズ「はい。旅行のときは、旅館の朝ごはんにつけてもらって絶対飲むね。海外も台湾や香港だと、朝は屋台でご飯のパターンが多いから、近くのコンビニでお酒を買ってきて、飲みながら食べるんだ。でも、それは旅行だからであって、ふだんから朝起きて『さあ、今日も朝から飲むぞ!』って人は、依存症だよ(笑)」
わこ「ダメな大人というやつですね」

ダメな大人とか、そんななまやさしいレベルじゃすぐなくなると思いますけどね。
作者と担当はたぶん、分かってる。

頁198
ラズ「余談だけど、いま東京のあちこちに、各県のアンテナショップがあるけれど、ただモノを買うだけじゃなくて、イートインコーナーがあると嬉しいよね」
京香「ハイ。そうですね」
ラズ「私としては、その飲食スペースでお酒が飲めたら、とっても嬉しい。まあ、物産館内で、酔っ払ったおじさんが暴れたりすると困るけど、ここのお客さんがとっても上品に飲んでいるのを見ると、地酒を飲ませるアンテナショップが、もっとできると面白いと思うな」
担当「ええ、たしかに」
ラズ「県や町が地元の酒をアピールするのに、この店の手法は見事だと思う。酔いつぶれるお客さんを、座り飲みにしないことで、絶妙に防ぐことができるようになっている。

以下略

分かってることが分かりますよね。でも、飲み屋でないお店は、
従業員のヨッパライに対する心構えが出来てないし、ノウハウも不足してるから、
そのへんが心配かな。足腰立たないレベルまで飲む人は元祖ジベタリアン(死語)だし。
むかし、平塚駅のホームに立ち食いそばがあった時、そこはワンカップ出すんで、
おっさんらーが用もないのにたむろってて、
店のおばちゃんがうまくあしらえないの見たことあります。
あと、ファストフードで酒を出す時代がくるかもしれないなんて会話の箇所がありますが、
実際にバーガーキングは、ハイボールとビール出します。
http://www.burgerkingjapan.co.jp/menu/img/img_menu05a.jpg
http://www.burgerkingjapan.co.jp/menu/drink.html
(同日)

*1:

地方食ぶらり旅 駅前グルメの歩き方 (KCデラックス)

地方食ぶらり旅 駅前グルメの歩き方 (KCデラックス)