『世界の果てでも漫画描き 3 チベット編』 (集英社クリエイティブコミックス)読了

世界の果てでも漫画描き 3 チベット編 (集英社クリエイティブコミックス)

世界の果てでも漫画描き 3 チベット編 (集英社クリエイティブコミックス)

読んでる本が読み終わらないので、その辺でぷらぷら買ったマンガ。
買ってから帰ってメールチェックしたら、
ヒストリエの8巻がもうすぐ出るということだったので、衝動買いしなきゃよかったと思いました。
テルマエ・ロマエも読んだことないのにいきなり読んだからよくなかったかな。
女性漫画家って外国と縁がある人多くていいですね。
トルコの高橋ゆかりとかポーランドの小田空とかインドの速水りんことかこの人とか。
この人の場合は、外国とのゆかりが先で、生きてゆくためにマンガを描いて成功したと、
ウィキペディアやご本人のサイトにあります。
私はほんとそういうふうに生きてくこと出来なかった。まず私はヒモ的素養がないし、
それに日本のヒモは世界基準ではどうもダメ、九州男児みたいな、
立てられることに慣れてしまっているくさみがところどころで出るから、だいたい捨てられる。

シリアやジョルダンで羊肉とか食べまくっても腹壊さないのに、
ラサや台湾ですら腹壊すのは、不思議。根っから地中海性気候に慣れた人なんだろう。
それくらいしか感想はありません。
チベットっても、例の天空列車乗った話だけだし。そんな感想しか持てなくてすいません。
満洲出身の中国人が台湾行って、よかったからどう?て勧めるくだりは、
ゲラゲラ大笑いしながら読みました。国士様たち鼻血ブーでしょ。
そこまで台湾は大陸に対して開かれたかw
チベットもね、もう少しチベット人出てくるといいんだけど、
残念ながら多く登場するのは漢族。1000元で赤ちゃんパンダだっこを強引に勧める話とか、
作者は中近東の物売りに勝てるのに、なぜ中国人には下手なのかと思いましたよ。

米原万理さんも桃井かおりさんもこの人も、成功してよかったです。
昔の、1970年代の旅行ガイドとか見てると、たまに身をもち崩して、
商社マン相手に売春を持ちかける留学生とか出てくる。
まあ商社マン向けファンタジーなんでしょうけれど。

そういえば、元祖バックパッカーマンガのグレゴリ青山とか、
いまあまり旅に出てマンガ書かないみたいですね。
私は蔵前仁一はあまり好きではないのですが、海外と日本人のかかわり方において、
特筆すべきパラダイムシフトがここ十年くらいであって、
何か、退潮ムードが強いことは認めざるを得ないと思います。
それがどうしてなのか、具体的に分からないのが私にはもどかしいのですが。

【後報】
そういえば、亡命チベットの高僧でイタリア在住の人とかもいるから、
なんかひみつのミッションがあったか知んないけど、まあ、書けませんしね、そんなの。
(2013/8/20)