ドゥームズデイ・ブック(上) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-4) (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: コニー・ウィリス,松尾たいこ,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/03/15
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ドゥームズデイ・ブック(下) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-5)
- 作者: コニー・ウィリス,松尾たいこ,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/03/15
- メディア: 文庫
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表紙が上の現行版の松尾たいこさんと違い、田口順子さんです。こんなの。
アマゾンは、のだめ作者の『平成よっぱらい研究所』では、
現行のイラスト表紙でなく著者鼻割り箸写真表紙*1を使い続けてるわけですが、
この本の場合、ちゃんと表紙を差し替えてる。
鼻割り箸画像は貴重なので、著者本人が保存を望んだのかな、憶測ですけど。
この人の小説は、『犬は勘定に入れません』というのを読みました。面白かったです。
To Say Nothing of the Dog という別の小説の副題を、丸山才一が、
勘定に入れない、と訳したそうです。それも面白かった。
この小説のタイトルも、中世の土地台帳と終末の日をかけてるらしいんですが、
うまい訳がなかったのか、カタカナです。そうそううまい訳語なんかないわな。
内容はパンデミック×タイムトラベル×泣ける話ということで、
アマゾンのレビューや訳者あとがきはじめ、いたるところに、
どうにもならないものはどうにもならない的な展開に心打たれた旨の記述があり、
それで読んだのですが、泣きませんでした。すいません。その程度の人間なのか。
恩田陸が感想を寄せていて、分かるけど、するするはどうかと思った。
下巻頁572「私がウィリスの小説に当惑してきたわけ」抜粋
酒は上等のものになるほど水に似てくるという。するする飲めて、後にのこらない。もたれない。酔い覚め爽やか。なんかとてもおいしい酒飲んだけど、夢だったのかしらん?ウィリスの小説は、この域に達しているのだ。
小説は連続読書しても譫妄状態になったりしないと思うけど、
まあ何事も度を越しちゃダメ。
ナイフ消毒のワインを必死こいて探すシーンがありましたが、
教会にいくらでもある蝋燭で焼いて消毒するんじゃダメなんかいな、と思い、
やはりこの小説でも西洋人はアスピリン万能を信じているのか、と思いました。おしまい
【後報】
ベイジンゲームという、名前だけ登場するキャラがいるのですが、
北京の秋を待ちながらみたいな意味を込めたのかなあと思い、
原書を中身検索したところ、Basingameというつづりでした。北京(Beijing)とは無関係。
http://www.amazon.co.uk/Doomsday-Book-MASTERWORKS-Connie-Willis/dp/0575131098#reader_0575131098
(本文の5頁目)
なんか、アニメとかゴーストバスターズ?にもBasingameというキャラが出てくるらしく、
そういうのもヒットしました。
http://www.theraffon.net/~spookcentral/rgb_ep_auntlois.htm
(2013/8/26)
*1: