- 作者: 中村よお
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2006/08/01
- メディア: 単行本
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ご当地シンガーの書いた本とのことでしたが、
実は専門紙の記者でもあられるので(二足のわらじ)、
非常にかっちりした文章で読みやすかったです。
関西弁はカギカッコの中の、人のセリフ以外では使わない、
などのマイルールも貫いておられる。
厳密にいえば、標準語のカキ言葉でも、
朗読すればイントネーションが異なるわけですが、
そこまで出来る音読ソフト知らないので。
神戸のお店とはこういうものだと作者の中では明確になっていて、
魚は新鮮、蔵元の宣伝酒場が多いのが特徴と、
読んでいてすっと頭に入りました。
縁戚関係にあるお店の紹介や、
苦しくなって閉めてまた始めた店を取り上げるのも新しい。
移転した跡地に出来た店が面白ければそれも取り上げるし、
ゲージツ関係の人の店なんか、店舗合併をまじめに書いている。
やんわりと、なぜ閉めはったか推測でも触れることにしてるんですよね、筆者は。
そこがいいと思いました。あくまでやんわりなので。
ちなみに、京都の店はほとんど取り上げられてない。三軒だけ。
拾得磔磔には筆者もよく訪れるわけで、そこと京都の歓楽街、北山の学生街との
距離感がやや残念、というところなのでしょう。九条会館も入れると、
さらに地理的に広がりすぎる京都。西京極?桂?田辺?
この本もほかの酒呑みの本を紹介していて、
すでに読んだ作者か、これから読もうとしてる作者が多数。
これが、酒飲みの紙版SNSワールドなのか。
『孤独のグルメ』は未読なので、主人公が飲めないとは知りませんでした。
でも、炭酸飲料で飯食うんですよね…
- 作者: 倉橋由美子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/12
- メディア: 文庫
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この小説のモデルは青木正児ではないかとの考察も面白かったです。
陳舜臣も取り上げてほしかったな、ノックスの十戒を破った甘粛省出身探偵。
顧頡剛の甘粛旅行などからイメージを膨らませたんでしょうかね。
- 作者: 柏木薫,志村有弘,久坂葉子研究会
- 出版社/メーカー: 勉誠出版
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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- 作者: 樋口修吉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1988/04
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作者の父親は阪急ファンだったそうで、
これで私の知る阪急ファンは合計2人です。
一人目は、京都人。
やはり珍しいんですかね、阪急ファンは。
全然関係ないですが、大阪九条で飲んでいて、
女性グループのほうから話しかけてきた時逃げたシーンは、
松島とかの女性かと思ったからってのもあるかも。
大阪ドームについて語り合うという展開にはならなかったですね。
http://rairaku.jp/menu.html
後、震災後森ノ宮に閉塞した友人のはなしがかなしかったです。
大阪城公園で毎朝ラジオ体操しはったらよかったのに。