『アジアを歩く―灰谷さんと文洋さんのほのぼの紀行』 (エイ文庫)読了

これも積ん読でした。

追悼:灰谷健次郎 という本。
どこに行っても、コテコテの関西弁で喋る作者。
神戸出身のはずですが、ほんまにナチュラルな関西弁なんかな、と思った。
頁048「なにすんねん。こんな小さい子に。仲良くせんかい。バカタレが
頁049「あ、そう。くれるのん。ほな、もろとくワ。おおきに、さーん
頁144「こんにちは。お元気でっか
頁144「なんでんねん。それ?

頁221
「暑ゥおまんな」
「×△○※□」
「働くバカに寝るお利口、寝るは極楽、バカは起きて働け、てなことをいいますけど」
「□◎※△?」
「ま、どっちにしても、人の一生、たいして違いはおまへんやろ」

通じないのをいいことに、演技過剰ではないか。顔もこゆいです。
私は兎の眼は読みましたが、子供の頃ウチナー口がダメで、
太陽の子はそれで読めなかった。今なら普通に読めると思いますが、
さきにこっちを読んでみたい。

せんせいけらいになれ (角川文庫)

せんせいけらいになれ (角川文庫)

私はピースボートを知りませんが、ネット検索で知りえた情報以外に、
ローカルで、議論好きな中年が乗り込んでくると聞いていたので、
ああ、と思いました。
頁117フィリピンでは、米軍撤退後の基地工業団地化に触れて、
企業家のみなさん、どうか対等のまなざしを忘れないでいてもらいたい。
といってみたり、ベトナムではどうしても北の肩をもとうとしたり…
しかし、頁128で、
欧米型ボランティアは、問題がありすぎるとわたしは思う。
と書いているのはよかったです。
また、中国に対しては、歯に衣着せぬ批判で、これもよかった。
この本には韓国編がないので残念でしたが、ほかの人の追悼文で、
北朝鮮金日成廟でみなが三跪九叩頭するなか、どういう態度をとったのだろう的な文があり、
ちょっと補足的によかったかなと思いました。
頁180で、ルアンプラバンはよくルアンパパンと書かれるとありましたが、
庶民のタイ語はrが抜けるというよく知られた事象、
袋に詰めてもらう時のソイ・プラスティックがソイ・パスティックになったり、
トート・マン・プラーがトートマンパーになったりするアレ。
http://ethainavi.com/wp-content/uploads/2011/02/food-0029-1.jpg
*1
京都弁と標準語位の違いしかないといわれるラオ語でもそうなるのだな、
と思いました。実はそれは在日ラオス人のしゃべりでも発見してた。
ではでは