『酔っぱらい読本』 (講談社文芸文庫)読了

昔のハードカバーのほう(全7冊)を借りようか迷っているうちに、
なんだかよく分からなくなって、講談社文芸文庫版を借りました。
どっちも、オレンジの表紙なんですね。シンクロニシティ
酔っぱらい読本〈1〉 (1978年)

酔っぱらい読本〈1〉 (1978年)

いろいろあっていいのですが、
まず大岡信の、若山牧水の主治医の病床記録詳述がびっくりでした。
末期の水という言葉がありますが、止めても聞かないので、
好きにさせてしまう…尤も、暴れたりとかもなかったようですが。
阿川弘之の、アメリカドライタウン(酒類販売等禁止条例のある自治体)に関するエッセイは、
もう少し微に入り細を穿ってほしかった。
教会がやたら多かったということですが…
吉田ケニチさんは、男女混在で飲むとき(パーティーなど)では、
必ず一定時間男女別室で気を抜く休憩を設けるのが英国流、
と書いてます。例のだらだら文章のなかで光った箇所。

次は、このアンソロジーのきっかけになった、
キングズレー・エイミスの翻訳かな。