『翼はいつまでも』読了

翼はいつまでも (集英社文庫)

翼はいつまでも (集英社文庫)

翼はいつまでも

翼はいつまでも

『まだまだ酔ってません』*1で紹介されてた本。
飲み屋でだけ会う知り合いのおっさん同士が、
毎回この作者の小説で盛り上がるということで、
図書館で借りて、ハードカバー読みました。
味いちもんめの人がマンガ化してるんですね。
翼はいつまでも : 1 (アクションコミックス)

翼はいつまでも : 1 (アクションコミックス)

内容は、作者の故郷十和田を舞台に、団塊世代が中坊だった頃のジュヴナイルです。
ビートルズ、しごき体罰当たり前の野球部、異性…
今の若い人はとても読めないのではないか、
特に部活や教師に関する価値観が違い過ぎやしないか、と思いました。
ラジオに関しては、いまの若い人も、スマホでラジオ聞いたりしてるので、
分かるかな、と思うのですが、FENは、私の若い頃から、
「ダサい曲しかかけない」ので、聴かないんじゃないかな。
いろいろコードが五月蠅いかららしいんですが、この小説の、
日本より早くビートルズを紹介してた時代とは、違う。
前にも書きましたが、湾岸戦争の頃は、繰り返しコレをかけてた。

反面、早逝した母、後妻の話を子どもに態度で拒絶されてから家に寄り付かない父、
引き取られた親戚の家で性的なトラブルにあったヒロイン、などのくだりは、
今の人にも違和感なく読めるのではないかと思います。
昔の、法律が今と違かった時代の、飲酒運転による追突事故の家族の話は、
オータケさんが運転の時は絶対酒飲まない話を思い出しました。

十和田といえば三沢の立ち食いそばしか行きませんでしたが、移転したんですね。
http://www.toutetsu.co.jp/osirase/2012iten_color.pdf
あと十和田というと、火の鳥復活編しか思いつかない。

火の鳥 5・復活編

火の鳥 5・復活編

スポーツ小説というジャンルは弱いのですが、
東野圭吾のスポーツ物くらいは読まないといけないと改めて思います。
東野圭吾の本質は理系作家でなく体育会系作家、とよく言われますが、
理系に就職して挫折、勝てる職業ではなくなったはずの小説で勝つまで、
方法論を研ぎ澄ます過程で生み出し、過ぎ去って行った作品群。うん。
魔球 (講談社文庫)

魔球 (講談社文庫)