『BARレモン・ハート(29)』 (アクションコミックス)読了

新刊が出ているのは
知ってはいたのですが、
特に買うこともないだろうと
視界に入れないでいました。
しかし、今日コンビニで、
ガラス張りのコンビニの棚だと
往々にして
そうなってしまうのですが、
小口の上部三分の一程が
ヤケている商品を発見し、
先日『創造人』のハジが
曲がっている本をそれがために
買ってしまったこともあり、
「ねばならぬ」病が出て、
この不憫な本を
買わねばならぬと思い、
買いました。

作者が『寄席芸人伝』や
『ダメおやじ』を
描いていたことなど、
今の若い人はみな
マンガ専門学校の授業などで、
現代史の一環として
習うんじゃないかと思い、
その作者がまだ現役連載
続けているなんてスゴイ、
と少し思い、
その後検索で、
まだ七十七歳と知り、
少し得心しました。

古谷三敏 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E8%B0%B7%E4%B8%89%E6%95%8F

まだってこともないんですけど、お達者なら、
いつまでも続けてほしい連載ではあります。
連載で読んでたのはアクションキャラクターの頃ですが、
西遊妖猿伝と同じ雑誌の頃)あの頃は、
脇キャラがこんな毎回のように顔を出していたかなあ、と思いました。

メガネさんというハードボイルドキャラは、矢作俊彦とか狩撫麻礼とか、
双葉社周辺にはいくらでもモデルがいそうなキャラでしたが、
なにやら神懸ってきたような気がします。

また、女性キャラがことごとく、年配男性が、
フィクションの中だけはこうあっていてくれると安心出来る、
かあちゃんキャラだったりなんだったりでほっとしました。
弘兼憲史の描く熟女みたいな、挑戦するパンチラセクシャルバイオレントNo.1とかは、
このマンガでは勘弁。熊さん八つぁんがケンカすると、
出刃持って出てけっていうようなオバさんとか、
戦後の一時期まで居た、男女の人口比の関係で、ずっと職業婦人を通した、
所謂オールドミスがそのまんま21世紀に登場してるとか、
そういうのが感慨深かったです。

なんていうかな、今回も、冷凍庫に入れてとろっとする、
46度の日本酒、というか、日本酒のリキュールが出てきて、
もう今知っても仕方ない、以前に知っていればなあ、と思いましたが、
そういうのも含めて人生。そう思っています。