公式:http://marnie.jp/index.html
かなり、「ねばならぬ」という気持ちに駆られて見た映画です。
別に強制はされてないんですけど。なんとなく、信頼関係における、
義務感というか、義理というか。渡世、浮世。そんなものから。
予告編その他から、直感的に、
フィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』とか、
萩尾望都の『マリーン』みたいな話であろう、
と思っていたので、そこは当たりました。
青い目が劣性遺伝というのは、
金田一少年の事件簿にも出てくるので、
キバヤシとか全国のよい子たち
みんなそこは引っ掛かると思いました。
果たして検索結果見ると、むべなるかな、
速攻突っ込まれていたようです。
あんなちょこちょこ地べたに倒れて、
エキノコックスとか大丈夫なのかよ、と思いました。
北海道公式 エキノコックス症の知識と予防
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/kak/0000contents/ekino/
行政の養育費の話は、
分かるけどもや、
という感じでした。
この作務衣のオッサンのほうが、
職業不詳やし、
そういうの一口
のってそう、
なんて思いました。
東京から根室の外れに
引越して匠のリフォームする
金持ちすごい、と思いました。
マーニーのパーティーに
来てた金持ちたちは、
当時のニシン御殿とか、
そういう人たちなのでしょうか。
マーニーはジョンベネ
白系ロシア人で、
だからシッチ(šić)屋敷、
と思いましたが、
違いました。
あと、塔の形のサイロは、
転落死とかあるので危険と、
つい何日か前に百姓貴族で
読んだばかりでしたので、
よかったです。
知識が役に立った。
北海道は亜寒帯で、ブラキストン線の向こうですので、
本州でない自然、本多勝一がああなる前に、初々しい筆致でえがいた北海道を、
ジブリが初めて描くじゃないか、と、映画が始まって、
北海道であることが分かるシーンあたりから楽しみになったのですが、
あまりそれが実感出来なかったので、残念です。
豚みたいな女の子の存在感が途中から掻き消えたのも残念。
50円のハガキは、映画一本で世界を変えようなんて思ってない、
という、猫の恩返しとか、耳をすませばの監督の、
世界はだって勝手に変わっちゃうんだもん、というメッセージだと思いました。
水に足をひたすとカニが逃げるとか、俺は吾郎とは違う的な動的演出は随所にあって、
男の意地を感じました。以上です。
【後報】
ホットロードのモノローグがうますぎたので、
この映画の説明的なひとりごと「だれもいないのかな」とか??と思いましたが、
ひとりごとは幼稚な証拠と云いますから、そういう計算だったのかな、と思いました。