『酒は老人のミルクである―玉村サロン絶好調!』 (酒文ライブラリー)読了

酒は老人のミルクである―玉村サロン絶好調! (酒文ライブラリー)

酒は老人のミルクである―玉村サロン絶好調! (酒文ライブラリー)

下記の本の続編。

『下戸の酒癖―玉村サロン大盛会』 (酒文ライブラリー)
読書感想:http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20141004/1412407873

この後、玉村サロンがどうなったかは分かりません。
玉村豊男Wikipediaや公式、宝酒造なども、このサロンについて一切触れてないので…
TaKaRa酒生活文化研究所のWikipediaから推察すべき事柄なのかも。

WikipediaのTaKaRa酒生活文化研究所
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9D%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9#.E3.81.8B.E3.81.A4.E3.81.A6.E8.A1.8C.E3.81.AA.E3.81.A3.E3.81.A6.E3.81.84.E3.81.9F.E4.BC.81.E6.A5.AD.E6.B4.BB.E5.8B.95

タイトルは、ラテン語箴言からとったそうですが、
21世紀が誇る検索技術を使い、十五分もの時間を費やしても、
原典よく分かりませんでした。
何をしたかというと、"Wine is old men's milk"をGoogleラテン語に翻訳し、
出てきた"Vinum lac senum"で再検索。
サレルノの医学院で見つかった言葉だそうです。

Vinum lac senum, iuvenis venenum | Latin D
http://latindiscussion.com/forum/latin/vinum-lac-senum-iuvenis-venenum.10900/

本書は以下の講師とサポーター(鼎談のサードパーソン)でした。

(1)米原万理:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E5%8E%9F%E4%B8%87%E9%87%8C
+柏木博:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%8F%E6%9C%A8%E5%8D%9A
(2)三枝成彰http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9E%9D%E6%88%90%E5%BD%B0
米原万理
(3)小長谷有紀:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%95%B7%E8%B0%B7%E6%9C%89%E7%B4%80
吉永みち子http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E6%B0%B8%E3%81%BF%E3%81%A1%E5%AD%90
(4)小野克己:Wikiなし。公式から推察。
公衆浴場背景画保存会の公式拝見しましたが、
リンクはIndexページに、とのことなので、貼りません。検索で…
+吉田集而:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E9%9B%86%E8%80%8C
(5)稲葉賀恵:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%B2%E8%91%89%E8%B3%80%E6%81%B5
田中優子http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%84%AA%E5%AD%90
(6)神津善行http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%B4%A5%E5%96%84%E8%A1%8C
田中優子
(7)武者利光Wikiなし。
参考:https://sangakukan.jp/journal/center_contents/author_profile/musha-t.html
サポなし。サシ。

頁15「愛すべきロシア蒸留酒社会の真実」
米原 私、日本人ではじめて宇宙に行った秋山さんがソ連の基地で訓練を受けるときに、実際に飛び立つ2年前に健康チェックをする段階からずっと張りついて通訳をやってたんですけど、最初の契約交渉のとき、ソ連の宇宙総局というところから、元宇宙飛行士ふたりと宇宙総局の3人がやって来た。そのとき、彼らが六本木のバーに飲みに行ったら、そこにあったお酒、全部飲んじゃった(笑)。
玉村 すごい量だよね。
米原 すっごい量。全部なくなったっていうからウソだと思ったら、違うの、本当なの。そこに行くと、いまでもママが懐かしがって、「ぜひあの人たちを、もう一度連れて来て」って(笑)。
玉村 在庫一掃(笑)。
米原 ビール60本に、ウィスキーが15本とか、すごい量。
玉村 3人で……。
米原 まあ、スゲーからだをしてましたけどね。胸板が3人分くらいあるの(笑)。だから、とにかく飲むことは飲むんですよ。
柏木 それじゃあアルコールでおかしくなる前に、溺死しちゃいますねえ。

頁18「愛すべきロシア蒸留酒社会の真実」
玉村 そのロシアで、いちど、ウォトカを禁止したことがありましたね。
米原 あれは85年に、ゴルバチョフがはじめたんです。
玉村 よくそんなことがやれましたね。
米原 実際にアル中の弊害がすごかったんです。私の通訳仲間の話ですが、日本がプラント輸出するときに輸出先の工場に据え付けと機械の使い方を教えるために技術者が行くんですね。それを現地の技師とか労働者に通訳するためについて行ったとき……だいたい、貴重な外貨を使って日本製の機械を輸入する企業というのは、ソ連内でも超優秀な企業です。技術者も当然一流。その技術者たちが、作業班というのがあって、15人くらいが一グループになって働くんだけど、そうすると出勤してくるのは15人のうちの10人なんですって。あとは、アル中で使いものにならない(笑)。アルコール依存症の人口比率、労働人口の何パーセントかというのは、極秘。国家機密で……。
柏木 いまの話だと、3分の1という計算になるよね。
米原 「4分の1」という数字がいちおう出ていて、それは外国人の私でも知ってたんですね。だいたい国家機密って、みんなが知っていることが多いんで(笑)。しかし、超優秀な作業班ですらそうなんだから、あとは推して知るべし。
玉村 それでもクビにはならないわけ?
米原 社会主義体制というのは、失業者がいてはいけないことになっているという建て前ですから、彼らは飼い殺しなんですよ。昼過ぎぐらいに出てきて、そこら辺の草むしりなんかやって、労働力としてはいっさいあてにされてないんだけれども、結局そこをクビにしても別な職場を保証しなくてはいけない制度だから、そのままなんですね。
 それで、離婚の理由の9割が、「夫の飲酒」なんです。だからね、社会の根幹である生産を破壊し、家庭を破壊し、ということで、アルコール依存症というのは相当深刻な問題になっていたんです。
玉村 じゃ、ゴルバチョフがやめさせたいと思ったのは当然なんだ。
米原 当時はソ連共産党が権力を握っていましたから、ゴルバチョフはというか、中央委員会宛に、毎日、山と投書がきたんですね、「とにかく、この飲酒癖をどうにかしてくれ」と。それで節酒令が出るのが85年です。ゴルバチョフが政権についたのは85年3月ですから。
玉村 具体的には、どういう?
米原 「午後2時までは酒を売ってはいけない。レストランでも酒を出してはいけない。かつ学童の通学区域に酒の店があってはならない」と。あとは、反アルコール・キャンペーンというのを併せてやるわけ。そうすると、節酒令なんだけれども、実質的には限りなく禁酒令に近くなっていくわけです。午後2時までは、自分もまわりの人も禁酒する。で、2時になるとみんな仕事をさぼって酒を飲む(笑)。
玉村 2時までは仕事が手につかないから、待ってるんだ(笑)。
米原 だから、結局ウォトカの消費が伸びちゃったのね(笑)。いままで瓶1本ずつ買っていたのが、みんな20本1箱セットで買うようになったりして。一方で、グルジアとモルダビアのブドウ畑を潰したりするんだけど、でも禁じられると飲みたくなるんですね。
柏木 香水まで飲んだ人がいるというんでしょ。
米原 そうそう、そうなんですよ。オーデコロンも飛ぶように売れた。その頃流行った笑い話に、化粧品店に男がやって来て、ハッ(と息をふきかけて)「こういうオーデコロン、ありますか」というと、店員が「いや、そんなのはないけど、(ハッ)こういうのならある」と(笑)。
玉村 やっぱりすぐに小咄ができる。
米原 とにかく節酒令関係の小咄は大量にあるから、ここで話すと時間がなくなっちゃうので話しませんけど(笑)、結局うやむやになっちゃった。最後のほうには、節酒令がいかによくないかを説く大論文が、『イズベチア』という当時の政府の機関誌に載って、おしまい。
 とにかく、お酒が手に入らないというので、みんな砂糖を買い占めて自家製の密造酒をつくりはじめるわけですよ。それで砂糖がなくなったら、こんどは歯磨きに糖分があるでしょう。
玉村 オーッ、歯磨き酒。すごいな(笑)。
米原 歯磨きが、どんどん店頭から姿を消すんです。
玉村 そこまでやるか……。
米原 ひどいのは、靴磨き(笑)。黒パンに靴磨きを塗ると、万有引力の法則にしたがってアルコールがパンに染みてくる。そうしたらこんどはその靴磨きをこそげ落として……。
玉村 磨き系って、アルコールが入ってるから。
米原 そうそう。だから、飲むためにはなんでもやって、質の悪いアルコールを飲んで死ぬ人が出たりして、結局とりやめになったの。

ストレスの多い現場の飲酒率とか、
揺り籠から墓場までの大企業アル中正社員の飼い殺しとか、
日本でもある気がしますが、関係ない気もします。
関連会社に転出とか、いれても人間関係きまずくてやめるとかあるし。

頁22 同
米原 エリツィンがすごい酒飲みじゃないですか。アイルランドに行ったとき飛行機の中ですでにできあがってしまって首相との会談をすっぽかしたとか、ドイツに行ったときほろ酔い機嫌でオーケストラの指揮をとったとか、ウズベキスタンで首脳会談のあと記者会見をやったとき、グデングデンに酔っぱらって、鼻のアタマを真っ赤にして、
(中略)
 だけど、そんなふうに人前で酔っぱらうなんて、アメリカだったら絶対に大統領失格でしょう。だけど、ロシア人にはすごいウケるんですよ(笑)。「うちのお父ちゃんと同じだ」と。親しみがわくから。
玉村 人間的な国だなあ(笑)。
米原 アメリカ人は自分をコントロールできない人間は政治家失格なんです。ところがロシア人は、自分の弱みを全部さらけ出してしまう人間というのを信用するんですよ。ロシアの政治評論家でカガルツキーという人がいて、「ロシア人がエリツィンを断つことは、アル中患者がウォトカを断つように難しい」と。
玉村 ある意味では、自画像みたいなもんなんだね。
米原 そう、自分を否定できないということなんですね。ほんと、ウォトカ抜きではロシア人は語れない。だから、ゴルバチョフが失敗したのは、結局、節酒令なんですね。いちばん触れてはいけないところに触れてしまった。
柏木 やっぱり西欧的なんですね、ゴルバチョフは。アメリカに行っても溶け込みそうな感じでしたもんね。世界的には、理解されやすいけど。

頁25 同
米原 ご存じのように、白ロシアってあるでしょう。いま、ベラルーシといいますけど。あれはどうして白ロシアというかというと、モンゴルの侵攻のときチンギス・ハーンの大軍に侵略されなかったところ、きれいなまま残ったところを「白ロシア」というんです。それ以外、穢されたところは「黒いロシア」という。
柏木 そうなんですか。
米原 それで、ウクライナのことを「小ロシア」といい、満洲を「黄色いロシア」という。

そうなんですか(棒)
ロシア方面派遣軍はチンギス・ハーン本人でなく、長子ジュチの子バトゥ…
という無用な知識だけ、脊髄反射的に蘇ります。以下後報
【後報】
ソ連の酒害がそんなにひどかったのなら、そこからどうやって立ち直ったのか
知りたいのですが、そこは関心外だったのか、触れてなかったです。
断酒しか手がないはずですが、労働人口としても、四分の一って。

ロシアの自助グループサイト
http://www.aarus.ru/
http://www.aarus.ru/images/slider-1.jpg

それ以外気になった箇所。

頁57「西洋音楽史講義」
三枝 これは、ちょっとややこしいんですけど、説明しますと、最初はグレゴリオ聖歌って全部白いキーだけなんです。半音を嫌がった。半音を使うと……聞くとわかるんだけど、いやらしいんですよ。姦淫の罪を犯したような(笑)。つまり、なんかこう、勃起する音楽。だから、白いキーしか使っちゃいけなかった。半音階とか増音程というのは禁止されていたんです。たとえば、弾いちゃうとわかるんだけど……(といって三枝氏は部屋にあるピアノを弾く)。
米原 そこにピアノがあるんだ。わざわざ用意したの?
玉村 贅沢だね。
三枝 ……これが、半音階……。ね、いやらしくなるでしょう(笑)。だから、キリスト教は絶対これをやっちゃいけなかったんです。おまけに……(増音程で音を出す)これは、イスラムの匂いがする。増音程は悪魔の音といわれて、禁じられていた。だけど、白いキーだけでやってると、なんだか音楽がつまらなくなるんですねえ。それで、ヨーロッパはいろいろ考えるわけです。その結果、ハーモニーを発見する。
 ……こうしてドの音を鳴らすと、上に倍音があるということに、西洋人は気づくんです。それは他のどの国のどの民族も気がつかなかった。つまり、音楽はロジックだという意識がヨーロッパ人の根底にあるから、建築と同じで、その構造に気がつくんですね。倍音の上に乗っていれば人間は快感であるということは、韓国人も、中国人も、アフリカ系の人たちもみんな共通なんです。西洋の恐ろしいところは、そこにあるんですよ。つまり、科学の上に立証された、人間がみんな好むものを、いち早く発見する。……つまり、こういうコードの上に乗るものは人間は気持ちよく感じるけど……(不協和音を弾く)これは誰が聞いても不快なんです。韓国人が聞いても、中国人が聞いても、インド人が聞いても不快なんです。
 つまり、まず、倍音は気持ちがいいが、倍音に乗らないものはまずい、ということがわかった。そのうち西洋人は、……(和音を示す)一瞬だけ倍音じゃないものがあっても、また倍音に戻れば人間は我慢ができることを知ったんです。これが、和声学です。芸大の一次試験ですね。オーケストラというのはあれだけ多くの人間がいて、いろんなことができるわけですが、なぜかといえば、すべて倍音の上に乗った共通のコードがあるからなんです。
 ところが、アジアの音楽、世界中の音楽は、全部単音なんです。同じメロディーを全員がなぞるだけ。三味線がいようが、琴がいようが、尺八がいようが、全部同じメロディーを、少しずつずれながら金魚の糞のようにくっついていくというのが、原則なんです。これは、どこの音楽もそう。つまり、音楽をロジックとして考えない場合は、必ずこの問題が起こる。
 世界中の音楽が西洋音楽になってしまった理由は、楽譜があったこと。ふたつめは、ハーモニーをもっていること。西洋人のすごいところです。
 そこに、アフリカ系の人たちのもつ、同じ音型の繰り返しが入ってきた。これが、ハバネラというリズムです。キューバハバナでできたからハバネラというんですが……(ハバネラの曲を弾く)キリスト教は同じ音型の繰り返しをすごく嫌がったんです。同じリズムを繰り返すと、人間はだんだん勃起してくるわけですね(笑)。姦淫の罪を犯しちゃうんですよ。「もう、今夜どうなってもいい」と。だからキリスト教は嫌がる。

頁152「1枚の布の不思議」
玉村 縞柄というのは、インドのものなんですか。
田中 はい、インド木綿の影響です。
玉村 カレーより早いんだ(笑)。
田中 カレーは食べていません、江戸時代は(笑)。だから縞柄のシマって、島という字で書いてありますね、あれは、アジアの島々から来たということなんです。
稲葉 唐桟なんかもそう。
田中 唐というのは外国という意味で、桟というのは、サントメというマドラスの港の名前。

頁156「1枚の布の不思議」
細見 京都の財界では、西陣とか室町が景気悪いでしょう。だから、何回かに1回、財界人の集まりで着物を着る日というのがあるんです。そういう運動があるんですよ。面白いでしょう。そしたら、すぐ百貨店の外商が来ましてね(笑)。草履から全部揃えると、高いんですよね。でも、日頃着慣れてないから、着せ替え人形みたいな感じがして……それに、おっしゃるように、そんなもの着て会社に行けないのね(笑)。だからその日は特別に朝から休んで(笑)、1時だったら1時に会議に行ったら仲間が来ていてやれやれという感じ。終わったら、真っ直ぐ家に帰る(笑)。会社に行けませんよ、こんなの着てたら。

サンガにも浴衣デーありましたね。よく湘南戦がぶつかってた。
野郎の、オッサンの浴衣が眼につくのがサンガ浴衣デーの特徴でした。
はてなも浴衣デー浴衣出社日やればいいと思います。

頁159「1枚の布の不思議」
細見 和服の場合、関西と東京では、ずいぶん趣味が違いませんか。
稲葉 あ、それは全然違う。
田中 すごく違いますね。私は、すごく地味なんですよ、関西の人から見ると。「なんでこんなの着てるの?」といわれたことがある。
稲葉 私もいわれた。「もっさりしている」って。そのいいかたがすごいと思わない?
玉村 関西は、東京から見ると、派手というか、水っぽい感じがするよね。
田中 そう、水っぽい。京都の呉服屋さんに入ると、気持ち悪いですもの(笑)。
玉村 はっきりしてて、いいね(笑)。
細見 「水っぽい」と「もっさり」の論争したらいいな(笑)。
稲葉 でもね、お言葉を返すようだけど、私ずっと東京だったの。東京の人で、民芸運動をしている柳宗悦さんとか、そういうところから出た人たちにつくってもらっていた。「もっさり」といわれたから、友禅を着ないと卒業できないんだと思って、この頃、京都でつくり出したの。そうしたら、トシのせいもあるかもしれないけれども、出る場所によっては京都の友禅、私本当は昔、大っ嫌いだったのよ。ところが、いまや「あ、悪くないな」と、この頃。
田中 そうですかあ。
稲葉 そうなのよォ(笑)。これが、不思議。もうこれが不思議。
田中 私、友禅なんてとんでもないです。
稲葉 とんでもないでしょう。綸子はまだ着ませんけどね、私。友禅なんてネバーと思ったけど、この頃、着て出る場所がそういうところが多くなったのかもいれないけど、着て行くとハマるの。安心するの。馴染むの。粋がって、東京でやった織物なんか着て行くと、なんか自分だけ違うなという感じはあったけど、それを自分でよしとしていたわけ。東京者だからって。
田中 そう、私はいまその段階ですけど(笑)。
稲葉 あのいわれかたがショックだったから、じゃあやってみようと思って、やったらなるほどなと思った。京都の着物は東京でも通用するのよね。東京のは関西に通用しにくいのね。
田中 たしかにそうですね。
稲葉 両方に通用するのは京都でつくったもの。だから、なるほどなるほどと思って、ただ色さえ気をつければいいんだということになったのよ、この5年。

田中マルクス闘莉王闘莉王って、「とぅーりお」で変換すると、
ちゃんと出るんですよね、全然関係ないけど。

下記は植物の発する電気信号の話。

頁180「おしゃべりな樹木たち」
神津(略)それから、お酒をやりますと酔います。
田中 アルコールを吸収するんですか。
神津 ベロンベロンになっちゃいます。いままで「ピ〜ヨピ〜ヨ」と出ていたやつが、「ホンニャ〜ア〜ハ〜」と(笑)、ブンニャブニャになっちゃいます。
田中 どのへんにお酒をやるんですか。花びら、それとも根元ですか?
神津 ぼくの場合は、ぼくといっしょに水割りを、根にやりました(笑)。2日か3日、水をやらないで置いときまして。
玉村 喉が渇いているところへ飲むから、まわっちゃうわけですね。
神津 吸い込むまでに15分くらいかかりますが、急に来たのを喜んで、飲んだら酒だというので……焼酎もやらせていただきました。
玉村 好き嫌いとかあるかもしれないですね。
神津 あるだろうと思います。ただ、やり過ぎると死にますが(笑)。
田中 かわいそうに。
神津 体積の問題だと思います。杉の木なんかだったら相当飲める。

こういう活動が、いつ、どうやって終わって、それでもって、
この後どんな成果があったのか、もうなんにも分からないのが残念ですね。
日本人はこういう時記録を残さない。大陸の連中は隠匿しても残す。
なんというか、秋風が吹いてるなあと、藪蚊がまだいますが。そんな感じ。以上
(2014/10/28)