2015 明治安田生命 J1リーグ 1stステージ第10節 PENALTY スペシャルデー 小田原・秦野市民デー 湘南ベルマーレ対ヴィッセル神戸戦 &『悪口』(日本の名随筆 別巻54)読了

引き分けまんた。湘南公式レサルト⇒http://www.bellmare.co.jp/2015_j1_1-10_kobe

神戸といえば、むかし日韓ワールドカップ以前にユニバに行ったことがあるのですが、
市営地下鉄1本しかインフラがなく、試合終了がオリックスと重なったりすると、
逃げ場のないボトルネック、隘路とはまさにこのこと状態だったのを思い出します。
あれは代表戦だからそうだったのかな。
今のスタはホムスタという名称の時に一度行きましたが、
ドームで音がようさん反響したはったと思いました。

http://www.sakuhinsha.com/essay/image/54.GIFhttp://www.sakuhinsha.com/essay/8749.html

日本の名随筆 (別巻54) 悪口

日本の名随筆 (別巻54) 悪口

ねじめは作者でなく、編者でんな↑

で、HAN-KUNのライブとか聞きながら、
借りてきたこの本を読んでたのですが、
ボイスマジシャンの人、
なんか丸くなったというか、
ヤバげな感じがうすまった気がしました。
家族連れも沢山くるスタで、
少年サッカーやってる横での
ライブだったからですかね。

井伏鱒二のエッセーで、
牧野信一*1が酒乱で辛辣に絡む人で、
泣いても許してくれないと
ありました。

また、井上ひさしはゴルフ場を批判して、
こう言います。

頁97
月一度や二度、ちょこっと緑を見、きれいな空気をすったところで健康が保てるものか。それに女房を張り飛ばしていた方が、ずっと気が晴れる。
(女権拡張論者のみなさま、怒ってはいけません。こっちだって殴り返されているのですから)

これ、ちょっとゾッとしました。
対外的には、自分もやられてると笑い話のように話す。こわいこわい。

また、阿刀田高が野球観戦で聞く野次も面白かったです。

頁138
 野球場というところは、耳をそばだてて聞いていると、本当にすさまじい。
「この野郎、北別府、死んじまえ」
 ひどい野次が飛ぶ。
「岡田、あほんだら。顔がわるい」
「中畑、どこ見てる。わるいのはお前だ。せんずりかいて寝ろ」
 引用するのもはばかられてしまう。
 これだけの罵詈雑言を面と向かって言ったらどうなるか。ただですむはずがない。
 野球場だから、まあ、許されるわけである。
「王様の耳はろばの耳」という童話があったけれど、野球場の野次はほら穴に向かって叫んでいるようなものだ。少なくとも叫んでいる人の意識はそれに近い。言葉だけ取り出して、
「あなたは、北別府投手に、“死んじまえ”と言ったそうですが……」
 と言われたら、困ってしまうだろう。

田中美津という女性活動家の文章がいちばんこころに響く悪口でした。

田中美津 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E7%BE%8E%E6%B4%A5

椎名誠の『クソして死ぬべき人々』は、酔って電車で人の会話を聞く心理を活写しており、
上記の野球場とサッカースタは違うわけですが、以前トス戦の観戦記に書いた通り、
そういうヤジはサッカーでもあるわけで、今日も丸木がのたうちまわると、
神戸ファンから「湘南汚ねえぞ〜」とたくさん野次が飛びました。
今日はなんかそういうアウェイサポが多かった気がします。
私のブログの影響などでは全っ然ないと確信してますが。

あと、関川夏央『インタビュー』は、この人の人間観察のいやらしい面が満開で、
この人が日本から離れ韓国人コミュニティに近寄ってまた日本へ回帰したのも、
分からないではないな、と思いました。

それでいうと、神戸のフーマンチューフェフージンは最初名前だけ見て、
以前も華僑プレーヤーがいたチームだし、富山に続き中国人選手入れたのか、
漢字なんて書くんだろう、と思いましたが、FERRUGEMという名のブラジル人でした。

フェフージン
http://www.vissel-kobe.co.jp/profile/2015/player_27.html

試合はまさに、丸木がのたうちまわるあたり老獪さ全開で、
ああ、これが例の、よさが全然出ずにいいようにやられて終わる湘南style2015だな、
と、初めて目視確認した思いでした。監督は試合後インタビューで、
逆に前半はあれでよかったと言っていますが、あのまま0-1で折り返してたら、
席立って整骨院行ってました。それほどヒマじゃないので。
パス出して出し手が動いてリターン貰う前に引っかけられてワンテンポ遅らされる、
パス出してボールのなくなったところのファウルなので、見えてない時は見えてない、
とかそんなのばっか。そんなのと、丸木開け過ぎで、決定的チャンスはほかにもあったし、
これはやられるなと思ったらやっぱやられた。本当に前半同点に出来てよかった。
菊池大介選手がラインのなかで頭を腕でぐいーかきよせうっちゃりもどき〜みたいに
やられたように見えたので、取ってくれてよかったです。
後半丸木がいなくなってまずそれが湘南への絶好のアシストになり、
(ああいうペースを創れるヴェテランに湘南は弱い)
岡田翔平くんが入ったあたりで、昨季の正しい湘南styleが出た気がします。
がしかし、郄山がサイドに開いて簡単にあげるかと思ったら味方を待って、
ショートで出して自分は中に入ってセンタリング待ってみるとか、
そういう不思議なピンク系の動きもアレだなあと思い、また、
コバショーは守備力だけだと、本職なのにユーティリティーの藤田くんより、
少し劣るように見えるな、と思ったり、笑撃之巨人でなく、
しまむーを交替で出してもよかったかも、でも代える選手がいないか、
と思ったりしました。まあ反町山雅が勝ったので、
引き分けても順位は下がったわけですが、焦らず継続して今日の後半を続けて、
あとなるべくならちゃんと点を取って、万全の態勢でシュート打たせない。
(でもPKは与えない)
これを続けてほしいなと思いました。注文の多いサポーター。以上