映画『レッド・ファミリー(原題:붉은 가족)』劇場鑑賞


公式:http://redfamily.gaga.ne.jp/
本厚木のアミューの映画館、「アミューあつぎ映画.comシネマ」には、一度行こうと思いながら、観たことのある作品だったり時間が合わなかったり、失念していたりで、なかなかいけませんでしたが、やっと行けました。
http://atsugieiga.com/
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81EfmUEt5xL._SL1441_.jpgいちおう、その期間の上映映画には、必ずアジア映画とアニメは、一つ以上入れるコンセプトにしてるのかな。
上映前に係員が内容説明してくれるのでよかったです。
この映画は、北工作員の偽装家族と南の実在家族では、ライティングが変えてあるなど、違いを際立たせる演出をしてると仰られてました。(でもよく分からんかった…すいません)
タイトルのハングルが「レッド」じゃないので気になって、帰宅後検索して、「パルゲンイ家族」でないことを確認しました。(つまり、「アカの家族」でなく、「赤い家族」)
相変わらず何を何度見ても、日韓両言語は共通語彙少ないな、「独断」なんかが聞いてて分かった程度、おんなし膠着言語の孤立言語ではありますが、明治以降日本が欧米の概念訳に当てた漢語くらいしか共通語彙がない、本当に、同一語族だとしたら、よほど早期に分離したんだな、とよく言われるのですが、改めてそう思いました。実感。
欧米の言葉が、ラテンとゲルマン、スラブなど異なったグループではあっても、結構共通語彙があるのと対照的ではないかと。
松嶋菜々子みたいな女優さんが主演で、サバンナの八木でないほうが偽装旦那、南の、南果歩とYOUを足して二で割ったような嫁とFC東京の羽生みたいな旦那、と、顔は日本の俳優陣と似ていても、言葉は違う。
シュリとかもそうでしたが、なまじ徴兵制があるせいか、兵役で訓練してると、北の工作員がスーパーマンみたいに見えるのかと思いました。
人権人権言うてましたが、だいたい北が統一されないのは、直接中国やロシアと国境を接すると何かと具合が悪い地政学的理由と、統一にかかるコストや人的摩擦を負担経験したくない心理的要因が大きいわけで、そんな韓国人が人権人権言うてもな〜と思いました。
この映画の二家族は豪邸タウンの隣り合わせに住んでいるのですが、なぜ住めるのか分かりませんでした。南の家族は、収入少ない設定でしたし。
宝くじにでも当たったんですかね。
その南家族が、北の擬装家族を、取引して脱北したから豪邸に住んでる、と推測したのか、と思えるシーン(北の料理を作って持って来る)があり、しかしその説明はどうも割愛した気がします。はしょった。
国外で働く北の人は家族を人質に取られてるようなもの、とよく言われます。
でも、こんなに思想的に国に忠誠とか誓ってるかなあ、と思いました。
中国にも、家族の写真を貼って勉学にいそしむ北朝鮮留学生とか、北朝鮮直営外貨稼ぎレストランの従業員とかいましたけど、そんな悲愴ではなかったように、表面的には見えました。
むしろ腹をすかせた、当時の、コッチェビですか、一昔前の密入国者のほうが、大変だと。だから統一をためらうのって、やはり生殺しだなあと。
国境を撮影する場面がありますが、中朝国境も撮影禁止でしたが、旧正月に酔って脱北してしまい、中国公安にボコボコにされて、あざとかいろいろ目隠しで縄でぐるぐる巻き状態で本国送還途中の人がいて、護送の中国公安が、なぜか私に、シャオリーベンでなく、「チョングオ、ダー」と話しかけてきたのを思い出しました。
あーでも、中国朝鮮族の人が、ソウルは発展してるけども、
平壌もそれなりに近代都市なんじゃないかとか、北朝鮮に留学した中国人(児童教育、幼児教育なんかを学ぶらしいです)が、それなりに北朝鮮のよい点を上げたりする時、それは必ずその席で韓国人が何か民族国家自慢をしてる時で、カウンターだな、と、今思い返すとその心理的な動きは説明出来る気がします。
どうもこの映画を観ていて、南北が合唱出来る歌がアリランくらいしかないから、アリランを歌っているのか、とか、(その説明はない)、どうにも海辺のキャンプの場面など、鯨とりというか、パンソリシンセタリョン身世打鈴、みたいな、韓流という言葉が広まる前の、知韓派の好きな韓国のイメージが強く匂い、ひょっとしたら、南北問題の映画は海外に売れるから、それで、そういう外国人が分かりやすい音楽ということでアリランなのか、とも思いました。カラとか少女時代で南北夢のトンイルでもいいと思います。
キム・ギドクWikipedia見て、パク・チャヌクポン・ジュノとごっちゃにしてたことに気付きました。
なんというか、文章が多いですが、以上です。おしまい