『〈面白さ〉の研究 世界観エンタメはなぜブームを生むのか』 (角川新書)読了

ムシヌユンの2巻買ったら帯で紹介されてて、慌てて買いました。
マンガやサブカルは図書館(税金)の手を煩わせたくないので自腹で購入します。
で、サブカルは読後図書館の寄贈本段ボールに放り込むことにしています。
司書とか紀伊國屋だかどこだかの派遣のしとたちがそれを蔵書にするかどうかは、考えない。

原書は、山括弧と言うんですか、「面白さ」を〈 〉でカコっているのですが、
何故かアマゾンは丸括弧、( )でカコっています。仕事が粗い。
楽天ブックスは、全角にしてるのがアレですが、山括弧、<>。

トーハンe-honネットも、ヤマカッコ。

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033266132&Action_id=121&Sza_id=C0
紀伊国屋は、検索結果一覧ではヤマカッコだったのに、
本書のみのページでは、何故かダブルクォーテーション。

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784041027530

丸善ジュンク堂 山括弧
http://www.junkudo.co.jp/mj/products/detail.php?product_id=3000336053
有隣堂 山括弧
http://www.honyaclub.com/shop/g/g17008430/
八重洲ブックセンターとか三省堂とかブックファーストとか熊沢書店とか
福屋書店とか久美堂とか内田屋書店とか石村集文堂とか芳林堂とかは調べてません。

括弧 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%AC%E5%BC%A7

思わぬところで引っ掛かって感想が書けていません。
世界観というのは物語の世界観、宇宙世紀ダブルオーセブンティーナイン、
地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、
地球連邦政府独立戦争を挑んできた。
みたいなアレとか、下の歌とか。

エンタメというのは、作者は頁17で、ロードオブザリングを引き合いに、
娯楽と芸術は二律背反でなく両方包括し得る、と、明言していますが、
それはアレだ、大衆小説と純文学の垣根を、山本周五郎という、
進撃の丁稚あがりの気難しい巨人がブチ壊した、
みたいな歴史が繰り返されたということでいいと思いました。

で、それを、「未開」がテーマのゴーマンな学問とゴチエイに揶揄された、
かどうかしりませんが、じゅうらい未開が対象であった文化人類学という学問の、
参与観察とかフィールドワークとかのメソッドを、文明の、しかも現実でない、
フィクションの世界構築分析に適用して解明しようと試みた成果が本書であります。
社会学もフィールドワークあるよと書いてくれてうれしかったですが、
社会学は統計とかも使うので… あと、話がややっこしくなるからだと思いますが、
民俗学には触れてません。鹿の王の作者も文化人類学者とは知りませんでした。
というか読んだことなかったので、闇の狩人守り人を借ります。
上橋菜穂子の著書はほっとんど貸し出し中で、これも7冊くらいあったので、
なんとか借りれた。

スペオペの所で、スターウォーズワンアンドオンリーとしていますが、
それだとスタートレックの立つ瀬がなかろう、と思いました。
特撮しばりだったので、レンズマンとかは違うんでしょうが…
スターウォーズは、劇場に行くと、外人がポップコーンを放り投げて、
口で受け止めてたりするので、その雰囲気を共有できるのも魅力だと思います。
劇場型というのか、体験型というのか、ディズニーランドもそうですよね。
ラピュタが地上波で放送されるたびにバルス実況するのもそうだと思う。
その要素もまた、面白さのひとつだと思います。

楽しんでいる人々のレポートというと、漫研コミケ、コスプレになりがちですが、
それはないです。あくまでヒット作の世界観分析に終始。
作者は精華大で、文化人類学教えてるのかマンガ教えてるのか分かりませんが、
たぶん両者が精華大キャンパスを歩く作者ののうみその中で、
ミックスされてこういう本を生んだのではないかと思います。

まだあとなんかあると思うので、あれば後報で。ではでは