- 作者: 清水克行
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/05/25
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 38回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
それで何か読んでみようと借りた本。
楳図ケズオ先生のイアラにも、日本じゃなくて蒙古のしわざですが、
そんなシーンがあった気がします。
この本のテーマのひとつである、くがだちは、上田秋成の雨月物語の、
吉備津の釜とか(恐怖新聞に完パクの話がありましたね)、
あと、なんか笑い話で、お寺の小僧が和尚さんのいないスキに、
ぼたもちを食ってその余ったあんを金属製仏像の口になすりつけ、
罪を着せようとするが、帰ってきた和尚さんはならばと仏さまを棒でしばいて、
くわ〜んと音が鳴るので、「食わんと言っておるではないか」と小僧を責めると、
小僧はぐらぐらと煮立った釜にあかがねの仏像を放り込み、
クッタクッタと音を立てて沈んでゆくので、「きゃつめ、とうとう白状しやしたぜ」
みたいな話を思い出しました。心頭滅却すれば火もまた涼し。
というところまで読み進み、本来ならば、鉄火場の語源の、
真っ赤に焼けた鉄を握って身の潔白のあかしを立てる鉄火起請を記載した、
後半戦まで読み終えて、パラダイムシフトの周期百年と人の寿命、
みたいなことを書こうとしていますが、諸般の都合により、
途中でコレを書いています。なので後報があります。以上
【後報】
鉄火場の語源が鉄火起請かどうかは定かではなく、
作者の推論がそうだってことみたいです。
また、鉄火巻きの語源は鉄火場で、鉄火起請とは別、
だそうです。それくらいしか分からんかった。
あと、竹内宿禰(たけしうちのすくね)に、
甘美内宿禰(うましうちのすくね)というオトートがいたとは、
知りませんでした。日本書紀に書いてあるそうです… 以上
(2015/7/6)