- 出版社/メーカー: SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
- 発売日: 2010/08/04
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雨なので溜まっていたDVDでも見ようかと思ったのですが、けっきょく夜見ました。
まあこういう動画もあるわけですが、確かにきれいに描きすぎかもしれませんが、
じっさいこういう施設はとてもにおいがあるはずなので、映画でにおいは伝わらないし、
(排泄物)大変だと思います。生保はあれでしょうが、肩代わりは誰にも出来ないかな。
アマゾンレビューだと、吉永小百合が吉永小百合であるがゆえの演技の限界、
みたいなところにフォーカスした批評が印象的でした。関西弁への切り替えが、
もう少し上手に出来たら、とか、結婚式その他で結局傍観者になってしまうところとか。
でもそれでいうと、山田洋次監督自体、酒にゆるいカツドウヤ気質が邪魔をして、
発達障害とか共依存とかいろいろ、演技によって、目で見て理解させられるところを、
うまく掘り下げられなかったんじゃないかと思います。河荑直美に撮らしたらどう撮ったか。
この映画は酒乱映画だよと教えてくれた人の言ったとおり、
結婚式の場面、姉「乾杯ぐらいいいじゃない」
弟「その一杯が命取り」と言いながらその言葉が後押しして、
シュワシュワ〜としてるのを見てたまらなくなって「一杯の酒」後は瞑目。
末期の酒の場面も、騙して胃に注入させといて、相手のせいにする。
こういうのがあるもんで、食道静脈瘤破裂かなんかだと思いきや、
ガンなので、そのへん脚本が妙にふらついたな、と思いました。
徹底して酒乱映画に出来なかった。バクチはもっとそう。
記憶を失っても、留置所で目覚めるわけではないので…
弟のレコが左利きとか、大阪土産が蓬莱とか、そういう小ワザはよかったですが、
ミナミのホスピスで働く人が標準語話者ばかりで、それはなぜなのかとか、
それで地元の利用者になじめるのかとか、その部分も不思議でした。
やはりお酒を飲んじゃいけない人が葬式に出ることになって、
冠婚葬祭は鬼門だから(飲んじゃうリスクがある)と止めた人が、
飲んじゃいけない人の親戚から失礼な奴だと怨まれ、
飲んじゃいけない人自体も、自分の過去とかさらっと置きざりにして、
止めた人のネガキャンに終始した、なんて話を以前聞きましたが、
それもこの映画を観ながら思い出しました。割にあわないよなあ。
あとはお姑さんの扱いですかね。実にドライ。
山田洋次監督もいろいろ抱えてると思いました。以上