『夏服を着た女たち』 (講談社文庫)読了

夏服を着た女たち (講談社文庫)

夏服を着た女たち (講談社文庫)

表紙は和田誠。読んだのは1992年の18刷。消費税3%の420円(本体408円)です。

Irwin Shaw Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Irwin_Shaw

町田の常盤新平*1を見た時から、この代表作も読もうと思ってましたが、
だいぶ遅れて、今日読みました。

都会を舞台にした短編小説集ということで、
ニューヨーク以外の土地は、パリが出てきます。
大戦間のロスジェネでなく、二次大戦後。

頁169の作戦司令は、作戦[指令]の間違いではないかと思いました。

以上

【後報】
今見直して、自分は何にも感想書いていないなと思いましたが、
神保町や早稲田の古書店街で入手したあちらの古雑誌情報だけをたよりに、
上京青年がペーパーバックを翻訳した事蹟を先に知ってしまっているので、
それで感想が止まってる気がします。

嫁コンプレックスから昼酒に走る、学生時代アメフトで光っていた男も、
自分の収入から酒を買えるようになる、というのがゴールでしたし、
(80ヤード独走/Eighty Yard Run)
飲み出すと人のバーボンを1本2本空にしてホテルの部屋に居座ってしまう、
かつて女優を夢見て上洛した歯がぼろぼろな以外は綺麗な女性の話は、
モラトリアム主人公が彼女をやさしくハグするところで終わりますし、
(ニューヨークへようこそ/Welcome to the City)
なんだかよく分からないと思いました。

舞台道具のひとつでしょうが、日本人給仕のいるレストランの場面があります。
(昼からクールヴォアジェを注文する、夏の昼なのに、店の暖炉は火が燃えている)
それが何を意味するのかは、これも分かりませんでした。
訳者あとがきで、ニューヨークの初夏を体験するまで、
自分で訳しておきながら、その短編、表題作の意味が分からなかった、
とトキワは述べておられましたが、不思議な符丁だと思いました。
(夏服を着た女たち/The Girls in Their Summer Dresses)
(2015/8/31)