東京藝術大学大学美術館「うらめしや〜、冥途のみやげ」展 ―全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に―

公式:http://www.tokyo-np.co.jp/event/urameshiya/
   http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/current_exhibitions_ja.htm
けっこう人来てました。

入れ替えのあと、
見たのですが、
入れ替えの前も
見たかったと、
思いました。

あと2日しか
会期がなく、
昨日は仕事明けに、
台風で土が
ぬかるんでるので、
外出して見物
くらいしか
することないな、
と思い、
ほかにも用事が
あったので、
来ました。

芸大は上野からだと、
いちばん遠く、
以前は歩いて
いると、なぜか
オーギョーチー
の店*1まで
行ってしまい、
「北京語だと愛玉子
 アイユィズですよね」
(ユィはウムラウト
台湾語です」
台湾語って
 何語なんですか」
台湾語です」
と、司馬遼太郎が、
街道を往く台湾編で、
所謂巷間伝わる台湾語
閩南語と書く以前に、
こんなアホな質問を
した思い出が
蘇ります。

現代では、北京語の
店名「鼎泰豐」
(ディンタイフォン
のメニューでも
「オーギョーチ」
と読ませるくらい、
このデザートは
アイユィズと
北京語で読んでは
いけないことが
巷間流布され、
共通認識が
確立されていると
思っています。
日本では。

話を戻すと、
この展示は、
まず入口の
薄暗さが、
ふいんき
盛り上げていて、
よかったです。


はかないゆうれいというと、ディズニーランドのホーテンテッドマンションに
入ったことのない日本人はいないと思うので、西洋でもなんかあの世の人は
透過性が高いでFAと思いますが、たくさん抜け落ちたけれどもまだ残っている
髪とか(女性なので、疾病が原因とも考えられる)痩せて目がくぼんで頬骨が出て、
彫が深くなって形相が強調された顔とか、幽玄でなく、剛の、鬼気迫る顔があって、
心に迫りました。

それはそれとして、この絵は、ケン月影なみのおいどだと思いました。
そういうところが、幽霊でも男女の骨格の違いを明瞭に描写する、
画家の観察力なんだろうな、です。以上

【後報】
男の幽霊もありましたが、ロングランの演目だと、直訴失敗が夜な夜なあらわる、
みたいな話で、やはり男女の違いというか、現実にいるストーカー男は無論、
遺産目当てなどで殺された男性が毒婦を恨んで化けて出ても、
あまり江湖の共感を呼ばないのかなと思いました。
男だって泣いていいんでしょうが、痴情のもつれの泣き男を演目として観たいかどうか。
(同日)