『アンクル・トリス交遊録』(旺文社文庫)読了

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アンクル・トリス交遊録 (旺文社文庫)

アンクル・トリス交遊録 (旺文社文庫)

先ごろ亡くなられたとのこと。下記各社訃報。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG19H95_Z10C15A8CZ8000/
http://www.sankei.com/life/news/150819/lif1508190028-n1.html
http://withnews.jp/article/f0150819006qq000000000000000G0010401qq000012400A
http://www.asahi.com/articles/ASH8M5KMWH8MULOB00N.html
公式
http://yanagihara-ryohei.jp/
商船三井のページ
http://www.mol.co.jp/yanagihara/
これは洋酒天国とその時代から読もうと思った本で間違いないです。
読んで読書感想上げるとあざとい時期は過ぎたかと思いますが、自信ないです。
旺文社文庫も、リクエストすれば相互貸借で他の図書館から来て、
読めるんですね。大切に扱わないと。
カバー裏の著者紹介に住所があるのが、古き良き時代という気がしますが、
1983年初版、バブル前奏期、ホイチョイの見栄講座の時代ですから、
崩れ去る良識を守っていた、ということかもしれません。
内容に関しては、
山口瞳開高健
壽屋時代の回顧と
重なっていて、後は
船に関するエッセーで、
特に何が感想と
いうことはないですが、

頁28
 黒と濃いグレーと薄いグレーの三枚の紙を印刷させ、その紙を三枚重ねて片刃のカミソリで切り抜く、まるでパズルのようなさまざまな形をした紙きれが散る、三種類のパズルをバラバラにして画用紙の白を加えた四段階の色をうまくくみ合わせて絵をつくる。それまで印刷のあまりよくない新聞広告には黒い線描きのイラストレーションが常識だったが、その常識を破ってハーフトーンのやわらかい調子の、しかも量感のある絵は新しい試みとして注目された。

頁16
そのグレーの色調は即テレビの――当時はもちろん白黒だけだった――色調に合うので、グレーの紙をいろいろ顔のカタチに切って目玉をつけたりして考えたのだが、ついに二十分くらいかかってこれと思う主人公ができあがった。

こういうのが読めるのがよかったです。

頁48で、下記に興奮したが、マネであるという国内識者の指摘には、
同じリミテッドアニメの手法を用いただけで、内容に関しては全く異なる、
と反駁した旨明記しています。時間が経つと風評、印象操作の記憶だけが残りますから、
縷々機会があれば反攻のマーキングを残しておこうということだと思います。

本文の名称「ボーインボーインショー」で何もヒットしなかったので焦りました。
Gerald McBoing-Boing Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Gerald_McBoing-Boing
制作者も本文ではスティーヴンでなくステファンです。
Stephen Bosustow Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Stephen_Bosustow
全然関係ありませんが、モンキーズの下記音源で、誰かが「ボインボイン」と喚くのは、
このアニメの坊やを真似てるんでしょうかね。いま思いついた。

また、頁80でトリス後継CMの実写版に触れて、やがてあきられたとありますが、
頁52の浪曲時代劇があって、このナニワ節なのかなと思いました。
浪曲時代劇の動画は見当たらず)

若宮忠三郎 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E5%AE%AE%E5%BF%A0%E4%B8%89%E9%83%8E
特に感想はないので、メモのみにて終了します。

以上