- 作者: 久住昌之,和泉晴紀
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2011/12/24
- メディア: 単行本
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気になったので読みました。何が気になったかというと、
関連検索で、この本の三年後に『ふらっと朝湯酒』という本を出しているからです。
- 作者: 久住昌之,和泉晴紀
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2014/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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それで買って読みました。
この本(や、その後続本)のレビューは、
「いいなあ、だけど、この人は、これが仕事だもんなあ」というのが多くて、
でも、誰だったかなあ、戦前の作家だか俳人歌人だかの満洲紀行を読んでいて、
その作家は昼は酒は一切飲らないと決めていて、旅先のホテルや接待で、
お相伴にあずかれるのを期待してヨダレをたらす太鼓持ち連中を済まして無視し、
日本茶でアテを嗜む文章を読んだこともあるので、自分を律することが出来ない人が、
自営業になっても、才能や親から受け継いだ資本で、ある程度やってけたとしても、
いつか崩れる、だろうよ、と、レビューを読んで思いました。
(その作家が誰だったか、過去の日記に抜粋してないか検索したけれど見つかりませんでした)
⇒【後報】室生犀星です。過去の日記やっとみつけた。
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20121025#20121025f1
2015/12/2追記
で、この本、まず第一回で、午後五時すぎに銭湯入ってその後酒なので、
全然昼酒じゃないじゃん、午後五時は昼とは云わない、
と思いました。この回で懲りたのか、入浴時間と飲み始めの時間を、
以降書いたり書かなかったりですが、書いた回は四時から五時以降、
書いてなくても、銭湯はたいがい午後三時からでないと開かないので、
まあ午後酒、夕暮れ酒って感じで、昼酒じゃないな、と思いました。
まだ明るいうちから飲む、って言葉を、残照と捉えれば昼酒でしょうが、
日没前のあの時間、逢魔が刻は、宵のうち、じゃないでしょうか。
少なくとも、まっぴるまじゃない。この連作エッセーは、①銭湯②居酒屋、
の順序を貫いてるので、スーパー銭湯でもない限り、首都圏では、
まっぴるまっからは飲めない、ということになると思います。
逆の順序だったら、酩酊泥酔して入浴はほかのお客さまの迷惑になりますので、
ご遠慮下さい、になる可能性、そういう奴を焚きつける可能性もあるから、
やらないでしょうし。
久住昌之 Wikipedida
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E4%BD%8F%E6%98%8C%E4%B9%8B
本に初出が載ってなかったのですが、作者Wikipediaのリンク切れ外部リンクを見ると、
メルマガだったようです。
帯を見ると、
孤独のグルメから
或る程度時間が
経ってしまい、
花のズボラ飯の
ほうが有名な
時期だったのだな、
(あるいは売りたかった)
と推測されます。
http://www.suginamigaku.org/2014/09/post-69.html
不鮮明だといけないので、もいっこ画像。
http://natalie.mu/comic/news/62601
頁180、電気風呂がキライとありますが、
あんなにいいものを、なぜ、
と、思います。
昔働いてた宴会場の仲居さんは
電気風呂が好きで、しかし小学生の
孫はキライで、おこたちはまだ若い
さかい分からんし、いらんのにゃわ
とゆっていましたが、
久住のしとは執筆時点でもう
五十越えてる不惑の
天命を知るしとですので、
山上たつひこのマンガの、
押し入れに数十年閉じ込められた
オッサン小学生でもあるまいに、
電気風呂、関節とかほぐれて
いいですよ、と思います。
下記は青林堂の長井社長の
思い出を語る箇所。
頁198
これ以来ボクは「最近売れなくて」とか「もう業界に力がないんだね」とか「(商品が)動かないねえ」みたいなこと言って、グダグダ飲む奴らが、大っ嫌いになった。愚痴るなら、死ね。
お金がなくても、売れなくても、からだを動かしていいものを作ろうとする。
マイペースで無理せず、でも知恵を絞って一緒にいる人を喜ばせる。
いつまでもダラダラせず、さっと切り上げる。そうなりたい。
ここまで攻撃的にはなれなくなりましたが、共感は出来ます。
頁202の神保町の飲食店名、半分くらい分かりませんでしたが、
私はいもやは神保町ではないと思ってるので、
神保町ではないと私が思っているところの店かもしれません。
もうすぐ、富士見坂から富士山が見えるようになる、初冬ですね。あと一ヵ月半。以上