『酩酊すみれさん。 1〜2巻』 (ヤングキングコミックス)読了

移動中に持っていた本が読み終わりそうだったので、伊那市で買ったマンガ。
電車の本数が少ないので、駅近くに大きなカフェ併設の書店があって、
時間がつぶせて、よかったです。塾帰りの学生なんかにもいいでしょうね。
そこのことではないので、全然関係ないですが、
狭いコミュニティでSNSなども充実してると、本当に、真の自分は、
つぶやきやライン、FBの中にあって、コンビニ等で、
目の前の客に思い込みで接客してる自分は仮の姿、
みたいな人お見受けする瞬間が多々あり、他山の石として自戒したく。
あと、こちらのコンビニは、宅急便の集荷時間を即答出来ないといけないのか、
また、高齢者対応がかなりパーセンテージを占めるのだな、と感心しました。

新幹線のキオスクとかでフランス書院文庫が売ってるのと同じ感覚で、
なんとなくエロコメが読みたいなと思って買いました。
改めて、むかしの高橋留美子とかの画力はもう本当にすごかったのだな、
と、その時は気付かなかったことを思い起こすことしきりです。
人間の身体を、コマ割りのなかで動かす、その描写力。
まあ、インスパイアだけで、無からエロ同人誌というひとつの社会現象、
しいては産業資本の形成を促してしまった天才と比べても仕方ないですが。
一巻は、十一月の第四刷。二巻は初版。帯と裏表紙の文句は下記。

一巻(四刷) 帯
酒グセ悪いぼっちOL、まだまだ酩酊中…。(反省)
マジかよ…。飲みすぎだろ…

同 裏表紙
可愛い酔っぱらいなど、いない。

二巻 帯
最高に酒グセの悪いぼっちOLはだいたい翌朝謝ります。
THE土下座

同 裏表紙
酒の恥はかき捨て…られない。

ヤングコミック連載とあり、ヤングキングは知ってましたが、
ヤンコミって、いしかわじゅんとかが連載してて、
もうない認識だったので、検索して、
自分が古生代に生きている人間だと再認識しました。
バブル崩壊前に新創刊して今に至るんですね*1

ぼっちとは (ボッチとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%81%BC%E3%81%A3%E3%81%A1

ぼっちとは、一人ぼっちのことである。 曖昧さ回避

ぼっち はてなキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%DC%A4%C3%A4%C1
⇒学生限定の定義なので、社会人主人公のこのマンガにあてはまらない。
視点・論点"ぼっち"と"リア充"
NHKオンライン 博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー 2014/07/15
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/193749.html
家族も仲間もいるけど… 1人を満喫「ぼっち族」
日本経済新聞 2014/12/5付
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO80485940U4A201C1H11A00/

コミュ障とは (コミュショウとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E9%9A%9C
コミュ障とは - はてなキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A5%DF%A5%E5%BE%E3

酔うと記憶をなくして酒乱という設定の主人公が、
酒の種類によって豹変する人格が変わる、という展開を楽しむマンガで、
あと、読者サービス(棒 の絵がたくさんあります。
展開としていやらしい話の進捗がないので、絵だけ見せられる。
それも困りますが、仕方ない。
2巻の表紙がすべて、というか、ストーリ―考える人も、
会心の出来と思ったと思いますが、上記キーワードの社会人が、
逃避の手段、忘却雨宿り酔ったイキオイ勇気づけのためアルコールに頼る、
酒を道具として使うマンガですので、その辺の重さが、
メイドになったりツンデレになったりする人格を全く笑えず、
キバヤシの人にマリアージュを教えてもらえばいいのに、
と思いました。素材と素材の組み合わせが、なんかダメ。
仕上がりが不味い。
という批評が水面下であったのかなかったのか、
本人酒害に無自覚のままですが、飲むなと言ってくれる人がいるから飲まない、
しかし社員旅行女子会と、次々と飲酒の機会が襲ってくる…
というマンガに変わっています。なんだかなあ。
それも、断ってるんだけどオノレの欲望とか場の雰囲気に負けて飲む、
というふうには出来ないのか、誤飲でお約束の人格豹変という展開が、
多いような気がしますが、あくまで印象による感想です。
つぶさに各話精査して統計とったわけではないです。

重い設定は薄めたほうがいいと思うので、
久住昌之にでも相談に乗ってもらえばいいと思います。
花のズボラ酒。誤飲とかも結局自分が悪いわけではない、
かつ誰も悪くない展開ですので、でも現実はそうじゃないでしょ、
だから便所飯ry 主人公を危機に追い込む度合いが足りないなら、
飲み会イベントが危機でなく、見守ってくれる信頼者との不仲、
伯父さんが拳銃不法所持で実刑離れ離れとか、そういう危機が、
いいような気もします。帳票整理とかばかりの事務職に見えるので、
新卒なら働けたけどいったんやめるとイチバン競争率高いので、
(だれでもできるから)性格面がアレで再就職難しいと思いますし、
今いる職場で自分を変えるマンガにしないと、真似する人が大変。
実は一級建築士で仕事はCADだったとかならいいですが。

あとは、心療内科で、飲酒量を自己申告せずに処方されたりとか、
そういう展開も勘弁です。まあ今は聞かない医師いないでしょうが。
あと巨乳も、ダイエットとか連想するから、普通がいいです。以上

【後報】
このマンガの男キャラも、如才なく女性に接近出来るのに、
最後まで行けない、パートナーが作れない、で、自分で原因分析が出来ない、
(主人公女性は、少なくとも、自分の空気嫁なさが原因で、
 対人関係がうまくいかないことは自覚している)
というキャラで、で、主人公に対しては、今のところ暴言ギリで止まってる、
つき合い出したら言葉の暴力とか出るかも、という男性ですので、
ここを突き詰めた方が、ストーリー作ってる人にとっては、
今後の人格形成とかいろいろによいような気がします。
この男性キャラが、自己の投影のような気がしないでもないので。
(2016/1/8)