家の光 東日本版 March 2016 3 読了

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http://www.ienohikari.net/press/files/%E8%A1%A8%E7%B4%99%E6%B5%85%E9%87%8E.jpgしょっちゅう生前の文章が掲載されてた文筆家が、井上ひさしから野坂昭如に変わり、JA、全中はこんなに役立つ、てかそもナニ?的な啓蒙記事が多く、そこは相変わらずですが、頁129、ブラジル農協婦人部連合会(通称ADESC=アデスキ)*1の記事、イタリア協同組合総連合会(AGCI)*2などの記事があったので、バックパッカーあがりの二世百姓とか多いだろうし、「連帯」とか耳ざわりのいい言葉だし、そういうものに活路と希望を見出してるんだろうなあ、と思いました。十字軍が、中国にプレスター・ジョンが実在すると信じるような気持ちで。頁165、京都の日本酒乾杯条例*3、伏見で清酒作ってるのは知ってましたが、月桂冠黄桜だし、で、灘も近いですし、また灘も、白鶴とか剣菱とかなので、そんなローカルに盛り上げる必要のあることなのかと思ってました。すでに全国企業で、いまさら地産地消のパイなど考慮しなくてもいいhttp://www.kyoto-sake.com/wp-content/uploads/2013/07/kanpai.jpgような気がしたので。あと、頁175、ローマと姉妹県の宮城県で進められてるイタリア冬野菜プンタレッラ*4栽培の記事で、連作障害が出たとあったこと、それと、苦味について書かれていたのが印象に残りました。苦味のある食用植物というと、蕗、蕗の薹、苦瓜などがぱっと思い浮かび、中国の味を指す四文字、酸甜苦辣にも入るくらい、お子ちゃまには理解されないけれど、しょっぱいの「鹹」や、しびれる「麻」より先に来る味覚の漢字であるわけで、ただ、最近の味覚ジャンキーにとって、苦みとエグみの区別がつかない時があるんじゃないか、そう思いました。これは食育のはなしだと思いますが、自分で野菜を作っているから味が分かるとは必ずしも言いきれない、隣家は出荷はしないですが野菜を作っていて、しかし石灰を撒かない隣家のコマツナチンゲンサイはエグみが残る味で、まいにちコレでこれがスタンダードだと思われたらかなんな、野菜もかいそう、外食好きな人に育つであろう、と思ったのを思い出したので。以上です。