『青い蓮』 (タンタンの冒険旅行 14)読了

ペーパーバック版 青い蓮 (タンタンの冒険)

ペーパーバック版 青い蓮 (タンタンの冒険)

The Blue Lotus (The Adventures of Tintin: Original Classic)

The Blue Lotus (The Adventures of Tintin: Original Classic)

Les Aventures De Tintin - Le Lotus Bleu 5

Les Aventures De Tintin - Le Lotus Bleu 5

中島京子の小説『のろのろ歩け』*1上海編に出てくるマンガ。
1934〜5年連載、物語の設定は1931年、舞台は上海。
お話の最後に日本は国際連盟を脱退し、栄光ある孤立を選択します。
石原莞爾か甘粕か、みたいな謀略天使が登場しますが(日本人なので出っ歯)、
この人は最後腹を切って自裁します。多分ベルトリッチはこれを読んで、
ラストエンペラーのアマカスをハラキリさせようとしたのだろうなあ、
と思いました。(坂本教授必死の抵抗でピストル自殺となる)
サドゥー以外のインド人はみんなターバン捲いてるのですが、皆シーク教徒???
頁7、中国人と犬入るべからずの白人専用クラブが登場し、
そうだよ、そのとおり、この文言は白人が創始したんだよ、
ブルース・リーの精武門では日本人が立てたことにしたから、
香港映画の伝播力で日本人がやったみたいな説が流布されちゃったんだよ、
みんなタンタン読んで、正しい歴史を理解してほしいなあ、と思いました。
全然関係ないけど私はこの公園(ホアンプー公園でしたか)朝7時くらいに、
開いてたので入ったら、開園前に不法侵入したとかなんとかで、
罰金外貨兌換券5元くらい払ったことがあります。30元とか言われて、
手持ちがないので確か5元くらいで払ったはず。紙の規約かなんか見せられた。
頁6、“得罪”と言う言葉が出てきますが、
これを“過一下”“譲一譲”みたいな意味で使うって、聞いたことないと思いました。

得罪の意味 - 中国語辞書 - Weblio日中中日辞典
http://cjjc.weblio.jp/content/%E5%BE%97%E7%BD%AA

それ以外は、ほんとそのとおりの漢字の羅列だと思うのですが…
頁12“這遍第二条大道就是太平路
頁47“恐君未知我二人為瘋子特此聲明
頁25,27で、おたずねものになったタンタン懸賞金の貼紙が、
兇手丁丁と書いてあり、ディンディンって、オサマビン拉丁じゃあるまいし、
なぜ英語読みさせるんだろう、靜安路って仏租界じゃなかったっけ、
と思いました。私はそもそもタンタンをこれまで読んだことがなく、
(タンタンがどのコマに隠れてるか探すイラスト集だと思っていて、
 それはウォーリーを探せ!と記憶がごっちゃになっているのだと分かりました、今)
むかし、ドイツ系なのにフランス語っぽく自分の名前を読ませようとするスイス人が、
「アイライクタンタン!」と言った時、「ノータンタン、ヒーイズティンティン!」
と返した記憶があります。恥ずかしくて顔から火が出る思いです。
ティンティンって、2ちゃん用語で、おちんちんの意味じゃないですか、確か。
CHIN↑POMもびっくり。イタリア語で乾杯!でも確かに英語版だと、
「アイムチンチン!」ってゆってるんですよ。自称がチンチンなら、仕方ない。

Tintinの発音 Forvo
http://ja.forvo.com/word/tintin/

以上です。