グリーン・ノウ物語〈1〉グリーン・ノウの子どもたち (児童図書館・文学の部屋)
- 作者: ルーシー・M.ボストン,ピーターボストン,亀井俊介
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1972/06/10
- メディア: 単行本
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読んだのは1989年の第七刷です。訳者あとがきによると、さし絵は作者の息子さん。
- 作者: L. M. Boston,Peter Boston
- 出版社/メーカー: HMH Books for Young Readers
- 発売日: 2002/04/01
- メディア: ペーパーバック
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前者はムニャムニャだが後者はフィクション、と括られてしまうのは残念な話です。
(まあでも、おとなが正気で判別するとそうなるんでしょうが)
再婚した親(英領ビルマ赴任)と折り合いがアレで、曾祖母にひきとられたひとりっこ少年が、
古城で出会うペストで全滅したじぶんの祖先たち、という話。四季折々が素晴らしいです。
洪水に悩まされる土地、一夜にして雪が積もる冬。
頁61 ゆうれい馬小屋
でも、馬も、人間と同じようにものを考え、強い魔法のお酒みたいに、男の子をむちゅうにさせるものよ。」
頁189 グリーン・ノアの伝説
この庭師は大酒飲みで、酔うといろんなまぼろしにとりつかれた。だが、その腕前はだれも文句のつけようがなく、やとい主は、かれの思いどおりにやらせていたらしい。
頁194 同
「ボギスのサンドイッチ、おっそろしく黄色いんです。」
「タマネギをつけたのでしょ。あの人のおじいさんのもそうだったわ。あれは、お茶よりもビールにむくのよ。だけど、ボギスのおじいさんはあんまりビールを飲んだので、そのあと、子どもや孫たちは、ビールがこわくなっちゃってね、みんな禁酒党なのよ。」
頁219 かみなりの夜
オールドノウ夫人は、ブランディを一ぱいついで、ボギスにすすめた。
「お飲みなさい。お前がきびしい禁酒主義者だってことは知ってるけど、気分がよくなりますよ。トーリーもすこし飲んだのよ。」
この後は書き写しません。
頁220 同
「いいですか、信用なさろうとなさるまいと、あっしがこの目を信用できるものならばですよ、それは、六十年前に死んだ、あっしの祖父のボギスなんで。あいかわらず酔っぱらっておりました! とのさまきげんに酔っぱらって、なんと、全能の神さまの歌をうたってるんですよ!」
以上
【後報】
このシリーズ作品に、中国の難民少年が出てきますので、図書館でぱらぱらめくりましたが、
特に中国の文化を身にまとっているということはなかったので、借りませんでした。
"HSU"と言う名前が英語で発音できないので「ピン」と呼ばれるようになった、
とあり、「徐」さんかなあ、それだと名前じゃなくて姓じゃん、
そんなんじゃ別に読まなくてもいいや、と思ったわけです。
(2016/9/1)