- 作者: 沙村広明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/11/22
- メディア: Kindle版
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裏表紙が、たぶん秋の羊蹄山じゃないかと思うのですが、
セルリアンブルーだかなんかの空が素敵、と思いました。
画像検索しても、裏表紙画像は出ません。インターネット界の怠慢。
帯文句
表
無限の住人の2017年4月29日実写映画公開!!沙村広明
怪作!!北海レディオ冒険譚♪目で聴く漫画です
背
『無限の住人』沙村広明 最新刊
裏
レッツ肉は腐り、心は溶ける!!
全世界の沙村ファン諸兄、お待たせしました!!
キナ臭いお時間です!!
RADIO♪
奥付/定価は外貼りシールに表示してあります。
シール/本体590円(税別)
ラジオが如何に斜陽産業であるか切々と語られていますが、
日本経済、世界経済自体がシュリンクしてるんだし、
それを語る漫画、キンドルで読まない場合の漫画も、
それなりに出版不況でしょうから、特にないです。
それより、ふと思ったのが、主人公は、ズブの素人ながら、
ズバ抜けた才能を持った天才ラジオディスクジョッキーの原石、
という設定で、こないだ30ページだけ読んだ、ハリー・ポッターと賢者の石、
に出てくるハリーとか、BECKの主人公とかのカテと思いますが、
何が優れているのかの説明が、細かすぎて、かつ、優れている実力で、
みんなを感動させるシーンがそれほど強くないので、カタルシスがないよう、
と思っています。BECKなら、なんか見開きで、歌ってるアップ入れて、
観客がみんな感動して忘我の境地の顔、ライバルの屈辱的な顔、
ライバルも引き摺りこまれた顔、業界の大御所とか達人みたいな人の、
彼等ならやってくれると信じていたぜ的な満足顔、初期からのファン、
苦楽をともにしたサポーター(とか彼女)(とかズルズルの四畳半レコ)が、
うんうんと涙をぬぐっちゃったりするコマを入れれば、
(「遠いところに行っちゃったね」「私なんかの手の届かない云々」
「おめでおつ」でも打上後抱き合う…そんな妄想する私は欲求不満なのか)
説明なんか一切しなくても、読者は絵の記号から、パブロフの犬というか、
メディアセックス的に快楽物質が脳内に分泌されて気持ちよくなる、
ような気がしますので、そういう展開いっかい実験してみては、
如何でしょうかと思いました。ホーミーのビブラートがアルペジオで魅力やねん、
みたいな説明台詞より響く気がします。やきう漫画なら、
具体的に戦術描いたほうが説得力出ると思いますが、これはラジオ漫画。
以上
あと、斜陽業界という言葉に引っ張られているからか、
今のモーニングのカバチに出てくる浦見みたいな、
実力でなく嫌がらせで勝負するタイプがいないですが、
(そもそも竹易てあしの漫画にはいないタイプ)
いてもいいと思いました。天才出すなら対比として不可欠。