『ソング・オブ・ラホール』(原題:Song of Lahore)劇場鑑賞

http://atsugieiga.com/wordpress/wp-content/uploads/2016/12/245cafa89259cd01d11978a2e475f1d1-e1483858448482.jpgウルドゥー語タイトル、
及びウルドゥー語
サイトは、ありません。

FBもつべも、
英文表記です。

勿論主要人物は
英語の単語以外に
ウルドゥー語
話してますし、
演奏開始の合図を、
ワン、ツー、
スリー、フォー、
と英語で言わず、
エーク、ドゥー、
ティーン、チャハル、
ウルドゥー語
声かけして
セッションに
入る場面があります。

http://atsugieiga.com/song-of-lahore/
厚木の映画館は、よく音楽映画をかけて、またそれが、そこそこ入ります。
厚木は確かに六角精児がゲストで来るような音楽祭もありますが、
キョンキョンや榊原郁恵が来たかは知らない)
昭和音大はもう川崎市麻生區に移転し、フロンターレがちょいちょい、
新体制発表会を洗足学園ナントカともうひとつのホールと順繰りでやってる、
そんな状態*1なので、まだ厚木に、音大は出たものの、的な残党がいるんだろうか、
等々推理を巡らしておりますが、今度閉鎖する109グランベリーシネマも、
お別れ上映のスタッフおすすめ映画が『セッション』『シング・ストリート』*2etc.で、
IMAXではないけれどもパソウコンの再生では物足りない映画、
ということになると音楽映画しかないのか、音楽映画だから劇場で見たいのか、
と思いました。

日本語公式 http://senlis.co.jp/song-of-lahore/

英語版公式 http://www.songoflahoremovie.com/
日本語版予告だと、70年代の軍事政権クーデター、ブット氏暗殺なんかのアレから、
回教国としての音楽に対するしめつけが緩慢に進行していったようになってますが、
英語版予告では、90年代のタリバンから始めてます。回教国パキスタンはCIA援助で、
ランボー怒りのアフガンでしたし、そういう操作も必要かと。
イラン革命に対抗してイラクの世俗政権フセインバース党を援助したのと同根。

楽家たちがトランプする場面がありますが、イランだとトランプも禁止です。
回教が禁ずる賭博だから。

N.Y.を散歩する場面で、音楽家はリラックスして喫煙してますが、路上喫煙どないだ。

セッションの休憩時間、軽くつまめるようにいろいろエネルギー源となる食物があり、
ニューヨークなので、必殺ベーグルがありましたが、ユダヤの種なしパンを、
楽家たちがつまんだかどうかは見えませんでした。

パキスタンの墓地は初めて見ました。葬儀も。

舗装されてない路地、クエッタでそういう路地を歩いていた時、
日本出稼ぎ帰りの人が、ぼそっと、日本には未舗装の道はない、
パキスタンはまだまだだ、と言ってました。あれから世紀を跨いで、
まだ舗装されてない路地を私は映画で見ているわけです。
舗装されてるからいいとも思ってませんし、なぜ舗装が進まないのかも知らない。

リンカーンセンターのコンサート、曲目のひとつひとつに、
日本語字幕がついてましたが、あちらの人は、ナシで分かるんですね。
流石ずーじゃーの國。

太鼓の前の、素焼きの壺というか甕がなんなのか、分かりませんでした。

川を背景に喋るくだり、インダス川ではないですが、インダス川かと思った。
カルカッタベナレスのガンジス河のように。
かつて某大学フロンティアボートクラブがダコイトに誘拐された時、
実名報道から割り出された彼らの実家に届いた、
匿名の誹謗中傷手紙のコピーをメディアで見たことがあり、
狂ってる、そして本当に卑怯だ、と悲憤慷慨したのを思い出しました。
何の権利があってあんなことをするか。

ラホールは、行ったことありません。ペシャワールもカラチもないですが。
ギルギットとラーワルピンディーはあります。
ラホールは、サルベーションアーミーと、あとなんだっけ、YMCAかな、
それ以外全部泥棒宿で、主人が睡眠薬盛って来る、と聞きましたが、
21世紀はどうなんでしょうね、旅行人。

"Sachal Jazz Ensemble/Orchestra"の演奏は、予告をつべで見れば、
右の関連動画で、芋づる式にイマジンでもピンクパンサーでも見れます。
でも、この映画の、ズージャーの総本山で、ズージャーエリートたちと、
世襲の音楽家カーストの末裔たちの、練習での息の合わなさ、
母国では英国由来のヴァイオリンがすっかり根づいて重要なパートなのに、
米国遠征ではヴァイオリンパートをすっかり削って(エキゾチックでないから?)
そしてインド亜大陸といえばシタール、のシタール奏者が、
まずその自己中心ぶりとUSズージャー大家たちが火花を散らした結果、
早々に追い出され(本当に全然ダメだった)しかしさすが世界人口第二位、
インド亜大陸、翌日にはN.Y.で代役のシタール奏者が見つかってしまう、
という奇想天外の展開などは、まさにジャズで、その辺の緊張と、
即興性を追いかける展開が、とても面白かったです。シュトルム・ウント・ドランク
以上