『エリと青葉子 白エリと青エリ2/育む茶室』読了

エリと青葉子 白エリと青エリ2/育む茶室

エリと青葉子 白エリと青エリ2/育む茶室

河出の14歳の世渡り術シリーズマンガガイド*1紹介の漫画二冊目。完結巻。
出産漫画と育児漫画は紙初出?で、
前巻からの漫画は初出ウェブ:http://tababooks.com/taxtbinfo/shiroeri-aoeri


ついに完結「白エリと青エリ」、まったく新しい出産漫画「育む茶室」。
心に沁みる関根美有最新作品集
「本屋ってすごい。こんなにおもしろいモノを、
 こっそり売ってたりするんだもん。」
木皿泉さん(脚本家)推薦!

河出の漫画ガイドで紹介してたのもこの人です。
私はアマゾンで買いました。取り置きは、書店員さんと馴染みになって、
かつ一定の数量を定期的に買える「お得意さん」でないと、
気恥ずかしいものがあります。以前ホニャクラブで取り置いてもらった本を、
受けとるさいになんとなく違和感があったこともありましたし。
でもその書店員その後見てないし。個人の接客の問題だったか。

頁32、ゲコハラ。飲めない上司、同僚をアフターファイブに誘う話なので、
下戸ハラスメントかと思いましたが、部下からの上司への突き上げ、
下剋上ハラスメントの略だそうで、ああそうですかと思いました。

頁19、こたつでテレビを見ていて、街頭インタビューでJSに、
宝物は何かと訊ね、ツインテのJSが、
なんでもない毎日がいちばん大事と虎舞竜のように答え、
母親と主人公のJKが背中ゾクゾクっとして、

うわあ 世も末だ〜

頁95、八ヵ月の妊婦が道でDK(と略してよいのか知りません。男子高校生です)のデカ弁を見て、
叫びそうになって、ぞっとする。
目いっぱいのごはん、しょっぱい系のオカズ、しみ出る汁。

Yahoo!知恵袋 2004/9/200:31:07
JE→JS→JC→JK→JD(⇔DE→DS→DC→DK→DD)の意味が分かる方いらっしゃいますか?…http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10658635
DK(男子高生)とは ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/dk%28%E7%94%B7%E5%AD%90%E9%AB%98%E7%94%9F%29
人力検索はてな 2013/03/14 10:28:29
男子高校生のことDKとか言いますかね?
http://q.hatena.ne.jp/1363224509
考えたらはてなって、URL込みの回答だから、
グーグルのアルゴリズム的には、ただの打ち込み回答の知恵袋より、
検索結果の上位に来やすいんじゃいかと思うんですが、
質問/回答/閲覧者総数の差が出るんでしょうか。なんというかなあ。

多くの人がほほえましいと思うものを見て、ぞっとする。
ぞっとする自分を愛しいと思うのかおかしいと思うのか、
私がボードゲームを作ったらここは二択で人生を分岐させますが、
前者の場合、周囲に影響を受けやすい人物、巻き込まれやすい人物、
話を聞いてくれそうな人物、を見つけ、共感を求める、
というふうにコマを進めてしまうと思います。
後者のほうが、人に話して、おかしいのは自分だけじゃないみんなおかしい、
みんな悩んでるでも生きてる暮してるみたいに進めるべきかな、
とは思うんですが。なかなか殻にこもるかな。
前者は、話すべきですが、話を聞いても微動だにしない人物、
まったく動かされない、ブレない、経験豊富、そういうのが、
ようさんいる場所で、勝手に喋ってみて、幽体離脱なみに、
自分を外から客観視してみてもいいかな、と思います。
聞いてくれそうな餌食だけ探して歩かれても、困る。

作者はまだ絵柄ができあがりつつある過程なのか、目の表現がいろいろです。
模写してみましたが、上記右下、青葉子の目が、気になりました。
カモメというか、電気の抵抗、絶縁体というか…

「ひ」にしてしまうと、もっとタテヨコの割合が横広がりなので、
違うなあ、と思います。一度画像にしてよこにびよーんと伸ばせばよかった。

めんどくさいので手描き。ほんとはオメガ、"Ω"を上下反転して、
横に引き延ばせば原画の味わいに近いかなっと思うのですが、
実際にやってそうでもないとなるとなんなので、よしにします。
この、
カモメの目、
あなたは、
ひとりで、
生きられるのね♪
みたいな目は、
つむってる
ようにも見え、
ずっと見てると
脳内変換で
開いて
るようにも見え、
便利な記号です。

あまりに便利なので、
ほかのキャラには
使わず、
主人公とその姉、のみがこの目です。

そんな巻です。前巻よりいろんな実体験ぽい話が多くて、読めます。
空論が少ない。SF的な話も、脱輪空回りしないで、進んで終わる。以上

前巻感想 http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20170313/1489388770