横浜市地域有形民俗文化財 蚕御霊神塔


いずみ中央

 現在、泉区和泉町三六九六番地に所在する本塔は、明治一一年(一八七八年)に造立された角柱塔で、その規格は、高さ七〇・五センチメートル、幅三三センチメートル、厚さ三一センチメートルを測ります。
 塔の背面には、慶応二年(一八六六年)三月に、霜害のため桑が枯れてしまい蚕を育てることができなくなり、蚕を地中に埋めてしまったことが記されているとともに、台石には、六十余名の連名が見られることから、一村あげて、その時の蚕の慰霊を行ったことを知る貴重な資料です。平成六年三月