ビッグコミック2017年6月増刊号掲載(諸星大二郎劇場5)『オリオンラジオの夜』読了

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次号予告に諸星大二郎劇場の名前がないので、これで終わりかも知れません。
一ノ関圭の新連載(全三回?)も始まったし、ギャラリーフェイクも載るし、
スペースがないのかも。今回は、オリエンタルラジオのもじりかなあ、とも、
暗黒神話もオリオンだったし、とも、お化け煙突などの時代というか、
ひよっこ見て、集団就職の時代とか思い出したのか、とも、思いました。
レコードとトランジスタラジオの時代がテーマです。
帰って来たヨッパライオールナイトニッポンでかかった年という、
検索すれば年度が特定出来てしまうヒントがあるのが少々うらめしい。

それでついでに検索して、サイバラの連載の、
泥飲みから軽飲みへ」45歳くらいに、
もう一人の自分がやって来て連夜の泥酔をいさめた、という記事が、
Wikipediaサイバラの生年とか見て、それで計算すると、
2009年から2010年くらいの話なので、現ダーリンがもういるはずで、
結局、自分を変えることが出来るのは自分だけ、
他人を変えることは出来ない、自分は変えられる、
ということだと思いました。ダーリンが居た/諫めたから、乱飲やめたのではなく、
もう一人の自分が来て、ガブ飲みしてもそれほど楽しくない、と気づいた。
この記事は、藤子不二雄Ⓐの、自動車運転をやめた記事とのコラボ記事です。
二兎を追うもの一兎を得ず、というか、人は何かひとつ得るために、
一つ捨てねばならない、一挙両得はないよ、二者択一、という記事でした。

ついでにほかのマンガについても書きます。一ノ関圭、もうずいぶん前に、
白土三平とは絵柄が変わったわけで、だいいち、何年白土三平描いてないんか、
カムイ伝は投げたままで終わるんだな。シャクシャインの乱に、永遠に辿り着かない。
話を戻すと、私は、茶箱広重とからんぷのナントカくらいしか読んでないはずです。
一ノ関圭。この人が来たら、近藤ようこも読みたいです。

ハートフル新連載、谷口ジローが死んだので、お弟子さん救済かと思いました。
うがちすぎか。

山科けいすけの回想漫画、赤羽の'60大型スーパー戦争を描いてますが、
これ、ビッグ錠がモチーフにしてマンガ化してたような気が…
最後はキャッシュレス(クレカおk)レジと屋上のエコ遊園地で戦い、
突如手を組んで不毛な戦いをやめ、共存共栄WinWinの関係を目指し、
あいだでうまい汁を吸っていたコンサルが追い出される、最終回だったかと。
鶴間のオークシティやら古淵などで、イオンとイトーヨーカドーが、
左右にでんと鎮座してる大型ショッピングビルヂングがありますが、
そういう時代を予見というか先取りしたクライマックスだったのかと。
デフレ脱却。アベノミクス。商品は売れなくても、棚に並んでる限りフロー、
棚を増やそうそうしやう。みたいな。
赤羽で、朝からやってるあの飲み屋の話も書いていて、『喜劇駅前開運』に、
この飲み屋をモデルにした店が出てくるとか。
見ようかと思いましたが、商品はセコハンになるようで、
近所にレンタルビデオ店はないし、
いまさらネットレンタルに登録しても利用しないだろうし、
なので、ペンディングします。

喜劇 駅前開運 [DVD]

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どっかのワゴンセールで見つけたら、買うかも。
…マンガは、この店の21世紀の風景、「スマホ片手の行列」
を一コマで描いていて、仁鶴の口癖のようによ〜く分かりました。

美大の話は、若い頃のストレートな気持ちが描けていて、
いいなと思いつつ、プレゼン力も必要ということは分かってて、
あえてタナボタの受け身のオチにしたのかと思いました。

岩谷テンホーは外れがない漫画家さんですが、
自分の目につく範囲にいない人です。インターネット時代でも、
そういうことは普通にあると思います。
なので多少毛色が違っていてもビッグコミックにいる意味はあるのかも。
以上