公式:http://moviola.jp/kawa/
すいません、眠いので、明日続き書きます。
【続き】
http://www.imdb.com/title/tt4434172/
横浜にぎわい座のチケットがムダに
なりそうになった時、
チケットいらんかと声をかけた人のひとりから、
いまこんなんもやったはりますけど、
見ましたか、との連絡頂き、
その時点ではこの映画知りませんでした。
で、そうなると、見なくては、
という気持ちになって、
それを鎮めるために、うーんでも、
どういうチベットか分からんし、と考え
(チベットならなんでもかんでもじゃない)
予告を見ると、なんかラサ語っぽくない、
と思い、公式よく見ると、アムドじゃん!!
と分かり、じゃあ観よう、と見た映画。
寝そうでしたが、一時間半強でしたので、
なんとかもちこたえました。
予告上映開始くらいに滑りこんで、
終わった後23区内で別の用事。なんとか動けてよかったです。
表題のチベット語は、たぶんアルファベットタイトルの"GTSNGBO"で、
ヤルツァンポー河とかのツァンポーかなー、と思いました。
百度にチベット文字表記があったので持ってきましたが、英語版ポスターの、
草書っぽい手描きチベット文字と、同じ単語かは分からないです。
百度 映画
http://baike.baidu.com/item/%E6%B2%B3/17780705
百度 主演女優
http://baike.baidu.com/item/%E5%A4%AE%E9%87%91%E6%8B%89%E5%A7%86/17854552
チベット文字って、だいたいこんな崩してよかったっけ、
お経を書く字だから、けっこう厳格で、口語と文章語も乖離がある…
と聞いた気がするのですが(タテのモンゴル文字も同様に乖離があるとか)
そういうの分からんです。日本語版ポスターだと、英語の"river"が、
筆記体で書いてあるだけで、チベット文字ないです。
映画始まってすぐ、チベット文字だけのタイトルロールありますので、
それをよく確認すればいいのですが…
以前観た『ラサへの歩き方 〜祈りの2400km』*1は
中国国内上映のめどが立たない映画でしたが、
これはチャンと北京政府の許可が下りた映画で、そのへんぬかりないです。
ほぼ日刊イトイ新聞の監督インタビューはアムド語(アムド方言)の将来を、
あやぶんでくれてますが、そのへんは分からないです。
http://www.1101.com/river/index.html
なにしろ相手は十数億の人口があるので、たいがいの民族は相対的に、
少数民族になってしまう。公式では同徳をざっくりと、青海省の、
青海湖の南側としてますが、上の地図で見るように、かなり南で、
右隣りは、人民共和国時代?に再発見されたモンゴル人の河南県、
(テントの作り方が、この映画のチベットの黒くて四角いテントでなく、
白くて丸いモンゴル方式のテントだったりしたので、過去にここに来て、
孤島のように残ったモンゴル人たちだと判明した)
下が、のチベット潜行十年(偽装の十年)や、
西川一三の秘境西域八年の潜行などに「ゴロク族」等の名前で出てくる、果洛です。
右上の黄南には隆務寺という、地域の中心的な寺があります。
その下の澤庫は、ゼコ、ゼコと、聞いたことがあるような気もします。

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人民共和国になる前も、砂金掘り等で連れて来られた漢人の子孫がいたりして、
(同化してチベット語が母語になったりしてた)交易や商売は、
またまた張承志の『回族から見た中国』 (中公新書)記載事項になってしまいますが、
回族やサラール族の商人ネットワークが、しっかり根を張っていたそうです。
なーんてしったか書いてますが、エキスプレスでお馴染み星泉先生が、
この映画のパンフで、同徳県をチベットの地名「バルゾン」と、
さらっと書き出しているその「バルゾン」を私は知りませんでした。
長倉洋海の個所にも、むかしはもっと馬に乗った牧民を見た気がする、
とありますし、星泉エッセーのタイトルはズバリ「馬に乗るなら今」
バイクというモータリゼーションにとってかわられる青蔵高原の今、
を切り取ったスケッチとしても、貴重な映画と思いました。
けっこう曇りのお天気が多いですが、じっさいもそんな感じだったかと。
だから、パンフの監督インタビューで、じゅうような収入源として書かれてる、
冬虫夏草がとれるわけで。乾燥しまくってたらキノコ生えませんよね。

でもトラジ(トラクター)はサスがほんとにあれで、ケツが痛くてならないので、
映画で見るような牧歌的な乗り物では全然ないです、ということは、
けっこうチベットに興味のある人ならみな知ってるかな。
青海省自体でいうと、監督の学んだ師範学校のほうには、
トヨタの系列企業のなんか施設があって、愛知県に研修生送ってたり、
さらに西に行くと、柔道場があったり、高地トレーニングの施設があったり、
『チベット語になった『坊っちゃん』―中国・青海省 草原に播かれた日本語の種』
の舞台になった街があったり、青海省でいちばんデカいお寺タール寺には、
前にも書いたか分かりませんが、日本の童女のキモノだか浴衣を着た仏像があり、
なぜそれがそこにあるのか、誰にも分からないけどみんな知ってる、
というような環境だったと思います。これほとんど前世紀の情報。
21世紀はこれがどんだけ進んでることか。

チベット語になった『坊っちゃん』―中国・青海省 草原に播かれた日本語の種
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https://shomingekiblog.blogspot.jp/2015/02/notes-on-gtsnbo-river-by-sonthar-gyal.html
映画の話ですが、文革中僧侶に還俗させて妻帯させる話は、
監督もいうように珍しいことでもなくて、いちおう映画の柱のひとつですが、
それより、父親のモヤモヤは、あっちの青年で、たまに見る、
気鬱のような気もしました。行くなら蔵病院に行くべきで、
西洋医学のほうに行くと、金ばかりかかってえらいことになる。
晴れた草原の絵が多ければもっとウケたと思いますが、
たぶんあの辺はあんなんじゃいかと。アバとかで撮ればもっと晴れてる気が…
あと、岩波ホール館内に、内山書店創業100周年のチラシと、
秘境旅行の老舗西遊旅行のパンフ、知りませんでしたが、
曙町のチベタンレストランのチラシがありました。
ツァンパはあるけど、トゥクパはないのかな?
なんとなくイギリス人女性がやってた京都のチベットレストランを、
思い出しました。ツァンパ頼むとこねられてしまい、
しかも砂糖入りでしたが、今はどうなんだろう。いまでもあるようで、
それはよかった。
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(2017/5/21)