『ふしぎの国のレストラン〜15のSFアラカルト〜』読了

https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51xEYv2%2BcUL._SL500_SX259_BO1,204,203,200_.jpg左の帯付き表紙画像はアマゾンから。

浅倉久志著と思って借りて、
果たして編訳だった本。

浅倉久志編訳
装画・カット 畑農照雄
(各話ごとに表紙頁があって、
 そこにイラストあり〼)
デザイン 秋山法子
1982/6/30初版
徳間書店
トクマの「SFアドベンチャー
1981/1月号から一年間の
企画連載12本に
三本追加して単行本化との由。

<収録作品一覧>
「狩猟機」キャロル・エムシュウィラー
"HUNTING MACHINE" by Carol Emshwiller
「悪い記憶」パトリック・ファーイ
"BAD MEMORY" by Patrick Fahy
「ボストンのやられた日」ハーバート・ゴールド
"THE DAY THEY GOT BOSTON" by Herbert Gold
「お告げ」アーサー・ポージズ
"THE TIDINGS" by Arthur Porges
「ツース」G・ゴードン・デューイー
"THE TOOTH" by G. Gordon Dewey
「深夜労働」ジョン・D・マクドナルド
"LABOR SUPPLY" by John D. Macdonald
「好奇身」ロン・グーラート
"...AND CURIOUSER" by Ron Goulart
「おみやげはこちら」デーモン・ナイト
"THE BIG PAT BOOM" by Damon knight
「だれもが死んでいく」ジョージ・クレイトン・ジョンスン
"ALL OF US ARE DYING" by George Clayton Johnson
「次元信管」ランドル・ギャレット
"TIME FUZE" by Randoll 'Garret
「銀世界」フレデリック・ポール
"THE SNOW MEN" by Frederik Pohl
「緑の雪 緑の谷」チャールズ・V・ディ・ヴェット
"RETURN JOURNEY" by Charles V. De Vet
「すべて世は事もなし」ゴードン・R・ディクスン
"JAMES" by Gordon R. Dickson
「スミスの復讐」ローゼル・ジョージ・ブラウン
"SMITH'S REVENGE" by Rosel George Brown
「地獄の魔神」ウォルター・M・ミラー・ジュニア
"BIG JOE AND THE Nth GENERATION" by Walter M. Miller. Jr

こうやって書き写していると、スペル誤記の赤波線が下につく単語が出て来て、
勿論タイプミスもその中にあるわけですが、ちゃんと写していることを確認して、
それで波線のままだと、なーむーという感じです。いちいち検索しろと言うのか。
嫌です、的な感慨。"Macdonald"は、ディーを大文字にすれば波線消えるのですが、
だって本の活字が小文字なんだもん、みたいな。"CURIOUSER"は、
不思議の国のアリスでキャロルが"more curious" でなく"curiouser"にした経緯とか、
いろいろ出ましたが、読みたくないので、検索するんじゃなかった、です。
あと赤波線は、人名"Emshwiller" "Fahy" "Porges" "Goulart" "Randoll"
"Frederik Pohl" "De"(その後ろの"Vet"には出ない)"Rosel"
それと、タイトル単語"FUZE"に出ます。人名は、アングロサクソンとか、
ゲールっぽくなければ、出るんでしょうけれど…
赤線はついてませんが、デーモン・ナイトのナイトは、
何故か大文字でなく小文字で始まっていて、ウィキペディアなんかだと、
フツーに"Knight"と大文字で始まってるので、なんだろうなあ、と思います。

帯なしの、表紙全景はこんな感じ。

頁30「悪い記憶」
これまで、莫大な報酬とひきかえに恐ろしい選択をやってのけただれからも、そんな質問はされたことがない。たいていは、支払計算書を受け取ったとたんに、もよりの酒場へ行く道をたずねた。異星人に変身中は、代謝の関係でアルコール類と絶縁していたからである。

『だれもが死んでゆく』は、
ミステリー・ゾーンで、
『顔を盗む男』のタイトルで、
放映された作品だとか。
で、浅倉久志は、その紹介頁136で、
ヒッチコック劇場も、ミステリーゾーンも、
テレビを買う金がなかったので見てない、
と告白してます。でも、受け売りの知識で、
なんとでも書けるので、
解説ってものはあまり信用しちゃいけない。
と言っています。正直は美徳。以上