「皆はこう呼んだ「鋼鉄ジーグ」Lo chiamavano Jeeg Robot」(←原題です)(英語タイトル:They Call Me Jeeg / 中文名:叫我鋼鐵俠)劇場鑑賞

邦題は
皆はこう呼んだ、
 鋼鉄ジーグ

読点がついて、
鍵括弧を
除いてますが、
日本語ぺらぺらな
イタリア人の
鼻を折る
以外の意味は
ないかと。

この映画でも
マフィアと
言わずカモッラと
言ってますが、
昔イタリア人と話した
時もそのほうが
よくつうじた。
旅人がローマ
移籍する前というか、
湘南に入った
頃。懐かしい。

パンツェッタも
そうですが、
なんで在日
イタリアンは
ナポリ出身
ばっかなんだろう。
工業都市
トリノとか
ミラノとかの
ほうが日本と
結びつきありそうなのに。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/7/73/Lo_chiamavano_Jeeg_Robot_Poster_Italia_01_mid.jpg
この映画ASローマ出ます。
セリフではラツィオ
に仕掛けると言ってましたが、
相手チームよく分からないです。

無人のスタロケに
音声だけかぶせてるかと
思いましたが、
いちおうサポとか
発煙筒とかも撮ってます。

メンズデー1,100円。
この映画の前の、
パキスタンノーザンテリトリー
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/zh/a/ac/Lo_chiamavano_Jeeg_Robot_Poster.jpg映画『娘よ』のほう
観たくなってたですが、
腹がいっぱいすぎて
動けず、また眠くて、
これひとつにしぼりました。

チャウ・シンチーの人魚姫
観た時、ゲッターロボ
BGMに使ってるとあり、
検索して、なんとなく
憶えてる歌だったのですが、
その後、耳について離れず
(いまもです)
で、これも似たようなものだと
思いましたので、相殺出来ないかと
観た次第です。ゲッターロボ
合体、それもおもちゃメーカー
泣かせの合体しますが、
鋼鉄ジーグは単体の、
なんかマグネット人間だったような。
分解とか出来る、ジョジョ第五部の、
ショコラータとセッコの
どっちかみたいな奴。ちがうかな。
周りの人に、イタリア映画の
鋼鉄ジーグ観るんですよと話すと、
いきなり主題歌フルコーラス熱唱、
「埴輪原人てなんだろうね」
と振ってくれる人が
ひとりだけいましたが、私には分からないです。
全然関係ないですが、「ドムみたいなJKいるよね」という会話で、
ひとりだけガンダムを知らないので、
ドームみたいな女子高生が存在するんだと思いこんでいた人がいて、
ちがうよドームクニーギ(дом Книги)のドームじゃないよ
と思いましたが、ドームクニーギって書店だっけ、あれ、
ペルシャ語レスリング道場だっけ?と分からなくなりましたが、
検索したらペルシャ語レスリング場はギュルハネだった*1
http://www.zaziefilms.com/jeegmovie/
https://it.wikipedia.org/wiki/Lo_chiamavano_Jeeg_Robot
https://en.wikipedia.org/wiki/They_Call_Me_Jeeg
https://zh.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%96%E5%80%91%E5%8F%AB%E6%88%91%E5%90%89%E5%85%8B
安倍首相のイタリア訪問とは関係ありません。
確かに、この映画の主要なテーマもテロですが。

永井豪はローマの下町、予告は路地裏と言ってますが、
ダウンタウンじゃないです。郊外の、ニュータウン
滝山とか、多摩とか、都岡とか何処にでも、あった、あるところ。
かつては子どもも多くて、活気があったけど、
未来を信じて、いろいろで、現在は高齢化と、移民と、雇用促進とか定住化促進とか、
低収入なんとかかんとか。中には勿論、マイナンバーがあってもおかまいなしの、
見えない収入の人もいて、主人公はノワールとかアウトローというと、
聞こえはいいですが、要はローマに非常に多い盗品故買というかカッパライ、
仕事の時だけ声がかかって現場でお手伝いするくらいの人でした。
主食がパック入りの何かですが、なんなんだろう。三食同じです。
タバコ吸いながら食べる。ビールは小瓶。同じ団地のコミューンが、
10代を乗り越えられず、ラリったり事故ったりギャングめいたことして、
代償でうちころされたり、カラードなので目をつけられたり?で、
今はロクに残っていないと語りおろす場面が、ヒロインの茶化しもコミでよかった。

スペイン映画「マジカル・ガール」も日本アニメがどうのらしいですが、
観てません。ヒロインが鋼鉄ジーグに仮託した何かと、虐待?で形成された、
ふつーに高まる男女關係を拒絶する回路の克服(はなかった)、が、
やっぱり見ていてせつなかったでした。私はイタリア語知りませんが、
やったら悪役がさべるガッツオはちんぽこ野郎じゃなかったかな?
ヒロインはATMを無理矢理開けるとインクがお札に飛び散る仕掛けとか
知ってたりして、かつては違う人だった時代があったのかなあ、と思いました。
http://www.bitters.co.jp/magicalgirl/introduction.html
ヒロインが観覧車の上から、あなたが小さく見える、と言った時の、
ピコリーノは、分かりました。言葉で分かるのはそれくらい。
ベリッシモとかプロントとかブオナセエラとか言わないんだもの。
救世主のくだりでサルバトゥーリとか言ってたかもしれません。
あと、カンパイを、ローマっ子は「チンチン」と、教科書通り言ってて、
予告でもそのカットありますが、ナポリ側の発音が、「ジンジン」と、
聞こえます。濁音。私の耳が悪いのか、そういう方言差なのか。

悪役は、キレると何するか分からないアブない奴だから下が従ってる、
という、まあよくあるタイプでしたので、特にないです。
レオンでゲイリーオールドマン見たときは驚きましたが、
何度も何度も見てると、社会の会社とかでパワハラとかする奴もそうだし、
どうでもよくなってくる。

…イタリアも、欧州共同体なので、移民フツーなんでしょう。
悪童バロテッリとかサッカー知ってたら知ってるだろうし、
マグレブから来た親の子の、イタリア版ジダンとかイタリア版
イブラヒモビッチとかもいるかもしれないですけど、知りません。
バルカン半島も、アドリア海を隔ててるだけだし。
アラン・ドロンが実はユーゴスラヴィア人というのを私は知りませんでした。
まーアランドロンは在仏で、在伊じゃないですけど。
東欧に関しては仏伊条件いっしょというか、仏の方が、
労働者確保のため優遇したと思います。で、あとイタリアは、
ムソリーニがエチオピアちょっとあれしたくらいで、
基本植民地ないですし、でもサルディニアとか、海の向こうはアフリカ、
チュニジアなわけで、軋轢はフランス以上かもしれないです。
イタリア自体も、映画でカモッラはナポリが強力となってて、
それはほんとにそうなんだろうなと思います。
その先のカラブリアとか、ジョージ・ギッシングの旅行記の時代、
19世紀だとまだマラリアがあったと書いてある。南北格差。

南イタリア周遊記 (岩波文庫)

南イタリア周遊記 (岩波文庫)

サッカーのセリエAも、北部のクラブばっかし。ナポリ以南はよくてエレベーター。

https://www.musixmatch.com/ja/lyrics/Fogus/Jeeg-Robot
だから、この映画のエンドロールで流れる、鋼鉄ジーグの主題歌、
ひっくるめて「人類」"dell'umanità"を救うために戦うとか、そういう、
もう、概念をアニメに求めないと、やってけない、ギリギリ感を感じました。


でもそんな哲学的な歌詞はイタリアオリジナーレで、
日本語版のバンバンババンではそのような感慨にふけることは㍉です。
カルヴィーノもコスミコミケとか柔らかい月とか、もう現実と向き合うのに
疲れたのか、エスエフに行って超越してえ、みたいになりましたし、
そういう(実はかなりこむずかしいラッシオナルな)イタリア人気質は好きです。

思い出したのが、矢作俊彦『ららら科學の子』の表紙の、鉄腕アトムのコマ。
ナントカ博士が、「行け!アトム!正義は必ず勝つ!」と言っていて、
同じコマの中文版(版権有無は知りません)がカバーか、めくった下かで、
「去吧!阿童木!正义绝对胜利!」
簡体字で書いてあって、うわこれキツい、と思ったのを覚えています。
そも正義とはなんぞやとか議論の前提を考えだしてしまうだと疲れるから、
結論を先回りして声出しして、勝つって言いたいんですよ。
愛と同じくらいの量、勝つことにしたい。心配ないからね、みたいな。以上

【後報】
追記すると、この映画の悪役も同じ?公団住宅ニュータウンに住んでいて、
というか、その公団の敷地に勝手か許可とってかは分かりませんが、
犬舎いっぱい作って猟犬育てて、フェンスで囲って、で、その奥に、
オフィスがあったりするわけです。ニュータウンの敷地内がそうなっている。
日本の公団住宅でも、時おり、その奥に占有なのかなんなのか、
自作の建屋が立ち並んでいるとか、物置とかあるとか、
関西でむかし聞いたのは、華人が豚飼ってて祭日にばらしたとか、
そういう治外法権チックな話を聞くこともあるなあ、なんて、
思ったりしました。ジョン・アーヴィングの小説でも、
若い男女が車でニュータウン通りかかると、家具を一切外に出して、
そのカウチで酒飲んでる職業不詳のオッサンがいて、
うっかり声をかけたばかりに、銃をフトコロに持ってそうなオヤジが、
ふたりを開放してくれなくなる、という話があったと思います。
団地というのは、宮崎アニメの耳をすませばのように、子どもが沢山いて、
夜七時くらいだとお使いで子どもが牛乳とか買いに行っても安全なような、
そんな場所であってほしいです。
(2017/6/16)

参考にさせて頂いた他の方のブログ
http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20170529/1496052698

【後報】
なんど見ても、予告の、ヴァラエエィ誌の、「イタリア人は、
ついに自分たちのヒーローを見つけだした!」という評は、
ヒドいイヤミだと思います。ジャパニメーションがイタ公のヒーローだよん、
みたいな。最近、この映画の音楽というか、主題歌のイントロが、
テレビのバラエティでよく使われてるなーと思ったので、追記します。
(2018/3/26)