「カルメン故郷に帰る」English title"Carmen Comes Home"劇場鑑賞

映画館公式
http://atsugieiga.com/carmen-kokyouni-kaeru/
ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%B3%E6%95%85%E9%83%B7%E3%81%AB%E5%B8%B0%E3%82%8B


大松竹の壮挙!日本最初の總天然色映画
日本映画監督協会企劃・色彩技術 富士フイルム

松竹映画劃期的超巨篇

アミュー厚木映画ドットコムシネマの、
《松竹シネマクラシック傑作選》7作品連続上映の一作品。

《松竹シネマクラシック傑作選》7作品連続上映
http://atsugieiga.com/shochiku-cinema-classic/
残菊物語にも惹かれてたんですが、時間的都合、折り合いがつかず、
こっちは、今日人との約束がなくなったので、ぽっかり時間が空いて、
それで観れました。途中、どこかでオチて寝てしまい、気がつくと、
ちょうど高原で天真爛漫に露出踊りする場面でした。よかったです。

松竹が富士山でなく花輪なのは動画でも確認出来ます。
アミューなので前説の姉ちゃんが来ますが、その子に拍手する人がいて、
女の子もその人にぺこりとおじぎして退出していた。
その前説によると、この日本初のカラー映画は、オール北軽野外ロケで、
全編映っている浅間山が、影の主人公かもしれません、とのこと。
素晴らしかったです。私はむかし、ハリウッド映画で何かカラー映画観て、
アメリカはこのころからカラーだったのに日本は…それでは戦争、
負けるわけだと思った記憶があるのですが、その映画がさっぱり、
思い出せないです。カサブランカは白黒だし、アパートの鍵貸しますは、
キューバ革命の後の映画だし。なんだったかな。冷蔵庫にも驚いたんですが。

私が軽井沢旅行で撮った浅間山 ショボい写真ですが
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20170420/1492700155

高峰秀子と小林トシ子に度肝を抜かれ、これがアメションか、
と思いましたが、アメションは田中絹代だった。orz

マイナビeブックス
昭和流行語グラフィティ 第二巻【第04回】昭和25年(1950)2016.02.16
https://book.mynavi.jp/ebooks/detail_summary/id=47259

凌遅刑、否、笠智衆の柔道も素敵でしたが、このセリフもよかった。
「須らく国土を愛する者、故郷を飾らにゃならん」
ばくろうの集落だからか、みなムスリムみたいな帽子をかぶってて、
それで洋装ばかりで、和装が、自宅でくつろぐ笠智衆の丹前と、
あと、きんの姉らの野良着くらいで、男性だけ見てると、
ウズベキスタンの映画と言っても通用すると思いました。

馬が引く大八車を、「バリキ」と呼んでいて、馬力でしょうが、
むかし読んだジョジョのパロディ同人誌で、江戸時代の設定にしてたのかな、
スタンドを、「バリツ」と訳していたのを思い出しました。少年チンプ。

東京に帰って食べたいものが「ワンタン」というのが謎でした。
そんなにおいしいかワンタン。日本のワンタンにも蝦米入れよう。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3c/Carmen_dancing.jpg
意味もなくウィキから引っ張ってきた画像。
ここで目が開いて本当にグッドタイミングだった。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/74/Hideko_Takamine_as_Carmen.jpg/450px-Hideko_Takamine_as_Carmen.jpg
御開帳の翌日、「ホントに(ゲージツ及び文化が村人に)分かったのかしら」
といぶかしむ彼女がいいなーと思いました。村の観客のかなりの割合が、
オバサンやバーサンだったので、同性にどう理解されたのかも、気になります。

よい映画でした。人間を信じれる時代の映画。
21世紀、われわれは遠くまで来てしまいましたが、引き返せないとしても、
このマイルストーンを愛おしむことは出来る。以上

【後報】
この映画は、貴重なカラーフィルムを使ってるからか、
失敗が許されないせいか、絵コンテが、それほど映画的でなく、
演劇的だとも思いました。右の袖の人物が退場すると、
左の袖から別の人物が登場する、といったぐあいに。
(2017/11/7)

【後報】

旧フィルムセンターに行きましたら、この映画のフィルム付き前売り券の展示があり、写真撮れましたので、オマケに貼っておきます。
(2018/8/18)