『洋食セーヌ軒』読了

洋食セーヌ軒 (光文社文庫)

洋食セーヌ軒 (光文社文庫)

大竹聡編集の国書刊行会本以外で神吉拓郎を読む、第二弾。
上記の光文社文庫は、kindleも紙版もあるようです。
私が借りたのは新潮社の単行本。
http://www.kikkoman.co.jp/kiifc/library/images/tosho9000/small/009008.jpg
https://www.kikkoman.co.jp/kiifc/library/japanese/tosho9000/009008.html
上記表紙画像はキッコーマンの国際食文化研究センター館内図書。
下記読書メーターにも表紙画像有り〼。
https://bookmeter.com/books/651497
なぜキッコーマンがこの本を所蔵してて、ウェブで紹介してるのかは、
分かりません。いい本だからかな。
イザベル・レイトンの名著『アスピリン・エイジ』は、
製薬会社バイエルの公式で紹介されてます。ので、神吉拓郎の本著の、
初出の雑誌〈四季の味〉昭和57年春号〜61年夏号(59年春号は休載)に、
キッコーマンが噛んでるかもと妄想しましたが、分かりません。
現在の宝酒造ホームページに、玉村豊男の「TaKaRa酒生活研究所」について、
記事がない理由も分かりません。なかったことにしてるわけでもないでしょうが。

バイエル公式 アスピリネピソード11 ASPIRIN AGE
http://www.aspirin-lady.com/html/episode/11/index.php
長野県産業労働部とNAGANO WINE応援団の連載「ワインのつくり手を訪ねて」に、
「TaKaRa酒生活研究所」はヴィラデストワイナリーにつながってる、前史、
みたいな記述がありました。(そういうまとめサイトもあった…)
http://www.nagano-wine.jp/special/winery/276/

雑誌「四季の味」は、北隆館、ニューサイエンスという出版社が、
今でも出している雑誌であることを検索で知り、ココログの、
ほかの方のブログで、以前は鎌倉書房から出ていたことを知りました。
でもそこからキッコーマンとの関係は分からないままです。
たぶん、いい本だから蔵書してる、それだけではないかと。

北隆館公式「四季の味」BN
http://hokuryukan-ns.co.jp/magazines/shiki.html
参考にさせていただいたココログ
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/109312/57805060

初版は昭和六二年五月 装画 元 村 平
<もくじ>
ホーム・サイズの鱒
大竹聡の人は川上健一の『雨鱒の川』も好きだった。
 

雨鱒の川 (集英社文庫)

雨鱒の川 (集英社文庫)

 私の読書感想
 http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20140601/1401629848
中華街の小さな店

頁21
 朝食に豆乳を摂るのは、中国でも主に北方の習慣である。豆乳にも甘味を入れたのと、辛味をつけた咸荳漿を好む人の方が多いようである。
 これに、油で揚げた小麦粉の細長いパン状の、油条をひたして食べれば軽い朝食になる。
上海で葱油大餅と呼ばれる小麦粉の焼餅シャオビンにこの油条をはさんで食べる人もいるし、咸粢飯という、餅米のなかに油条を芯にして蒸しあげた棒状のものを食べる人もいる。
 もちろん、朝食に油条を添えた粥を喫する人も多い。粥のなかみも、香港あたりでは、蝦、鮑、モツ、青菜、鶏、それに生魚の刺身など、さまざまである。
 南方である広東人たちの間では、朝、麺を食べる習慣もあって、雲吞麺とか叉焼麺を摂る。

⇒この、葱油大餅は日本の縁日でもテキ屋に混じって中国のオバハンが、
 売ってるの見たことあるのですが、(八王子の酉の市だったかな)
 天津煎饼が好きで、それが食べたいのに葱油大餅なので、
 う〜と思うことがあります。で、蒸したのでなく、
 布一枚で握りこむ(日本のおにぎりのように素手でなく布を使う)
 この中華版おにぎりを私も食べたことはあって、けど名前が分からず、
 この本でやっと分かってよかったです。
https://baike.baidu.com/item/%E7%B2%A2%E9%A5%AD
[○う]
⇒頁37、久闊を叙しあう
https://kotobank.jp/word/%E4%B9%85%E9%97%8A%E3%82%92%E5%8F%99%E3%81%99%E3%82%8B-476666
プチ・シモオヌ
⇒いい話。
アルミの箸
⇒特になし。
鮎の宿
⇒私もこういう約束を誰かにさせてみたい。現代ではダウトかな。
菊黄蟹肥
⇒ひさびさにこの四文字熟語見ました。上海ガニは、身がどうこうより、
 せせる工程を楽しむ料理、と、ナンシー・チー・マーのお弟子さんが、
 ゆってた気がします。
ことしの牡丹
⇒オチに共感しない人はいないであろうと。
エル・ジョロン
⇒韓国のタバンのコーヒーでもタイの屋台のコーヒーでも、
 おいしく飲める私には無縁の話。

⇒沢山新子、女性キャラの名前かと空目しました。
洋食セーヌ軒
⇒三品のミックスとかが、私にとっては懐かしいメニューかも。
 スーホー豆腐とか溜豆腐とか。スタライとか。チョコとんは違う。

Yahoo!知恵袋 2007/5/1417:58:58
何かをしそびれてしまった時「〜しはぐった」と言いませんか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1111592721
オムレツ
⇒こんなアナウンサーはいない。
欅の木
⇒46。
天ぷらの味
⇒もうこういう店はないな、と思います。消費し尽されて、カラダ壊した。
どこかで見たシェフ
⇒頁193ほか「お職」の意味が分からなかったので、
 検索しましたが、吉原の上位太夫の意味しか出ませんでした。
 下記、古川ロッパの回想のグーグルブックが、いちばん近いです。
https://books.google.co.jp/books?id=5L0_DwAAQBAJ&lpg=PT13&ots=D6IrooD0x1&dq=%E3%81%8A%E8%81%B7%E3%80%80%E6%96%99%E7%90%86&hl=ja&pg=PT13#v=onepage&q=%E3%81%8A%E8%81%B7%E3%80%80%E6%96%99%E7%90%86&f=false
春愁の町
⇒頁200、当意即妙 コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E5%BD%93%E6%84%8F%E5%8D%B3%E5%A6%99-579492

頁200
 鮨の職人は、握る技術も勿論だが、客と相対での商売だけに、気働きが要る。天性というものがあって、どうしても気のつかないたちの人間もいて、そういう人間は、あまり鮨の職人には向かないようだ。

なんにも向かない気もします。気働き、先ごろ見たアル中映画、
カノンでもカンチセックスしようが言ってたなあと。
雲の峰
⇒頁212、住みたいところは水のいいところで魚がいいところ、
 という文章で、しかしこの二つは往々にして二律背反で、
 小田原の様な街だとかろうじて成立、なんだとか。
 で、佐久地方のお手伝いの女性が作る鯉の飴だきが絶品だった、
 という箇所があります。佐久に行ったとき飴だき見てません。
 いつか捜してみたいです。

以上