『酒のほそ道 42』(ニチブンコミックス)読了

以下後報
【後報】
発売日2017/12/18のはずですが、発行年月日(カバー後ろ袖)見ると、
来年元日になっています。一ヶ月ずらすんじゃんじゃなくて、元日。


いつしか宗達みたいな男性と付き合えたら楽しいだろうなと思うようになったのです。やっぱり一緒にお酒を楽しめる男性がいいよね〜と。
江上敬子(ニッチェ)

帯裏ははじめてのジャズ教室5刷しゅったいと大江戸子守り酒の宣傳。
あとがきが上の女性芸人の人。
http://www.maseki.co.jp/talent/nicche
インスタの女王の人の渡辺直美の人と似てると言ったら、
いいえ、似ていませんと返されるんだろうなと、思いました。
これが逆だと、それなりに大変な気もします。酒量がハンパない男に、
惚れた弱みで、必死についてって、毎晩鯨飲、
記憶をなくしてふたりでマグロになってたのを見たことがある。
その二人は夫婦円満に暮らしてますが、秘訣は、オットの浮気を、
見ないで生きる、という、酒とは何の関係もない話です。

とまれ、話をもどすと、日本文藝社のマンガは、解説をあとがきと書いてるので、
「あとがきは本人が書くからあとがきちゃうんけ、他人のなら解説やろ」
と三年に一人くらい言われてると思います。以下、食べログのどうでもいい序文。
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この日発売日だと分かっていたので、旅先のどこかで購入出来ればと思い、下車するたびにふらふらしてたのですが、富士見は本屋まで歩かず、韮崎もショッピングモールの本屋まで行くと次の電車に間に合わず、石和温泉はどこが本屋だろう、イオン店内かな、と思いながら探さず、大月も探さず、で、上野原で降りて市街地まで歩くと、なんとここは、三軒も、街の普通の本屋がまだ営業していて、最初の本屋は、これはなくて、けど小林まことの新刊があったので買って、そこはちゃんとマンガにビニルカバーがかかっていて、商店街歳末福引きの補助券も貰ってしまったのですが、次の本屋がエロ本で食ってるあれで、ちょっとインクの匂いがすっぱくて、しかし酒のほそ道は、既刊もかなりと、なぜかコンビニ本まで並べていて、好きなんだなあと、思い乍ら、はたして42巻最新刊でよかったっけ?と不安になって、ビニルカバーがないので発行年月日開いて確認し、2017/12/18発売が2018/1/18発売と書いてあるなら分かるが、なんで2018/1/1発売って印刷してあるんだろう、今年は2019年だっけ?と不安になり、ぱらぱらめくると、中華料理店の話が激しく既視感で、(「街中華」と言ってしまうと北尾トロみたいであまり好きではないです)(かといって小津安二郎秋刀魚の味」で、笠智衆東野英心の恩師の退職後の現在を、「まさかチャン料なんてやってるとはな〜」と言ってテレビ東京の放送時ピーが入ったそれもアレかと)しかし講談社など、最近の大手は、ビニルカバーに値札のシール貼ってるので、ビニルカバーない書店は、値段が分からず困るのではないか、とさっき思いましたが、記憶をたどると、書店ではバンセンで値段確認してましたから、問題なし。でも福引き補助券はなかったです。で、三軒目の書店は、巷間よく言われる「室町時代の本屋」で、要するに棚がガラガラのホニャで、それは別に本屋の責任でもないので、ここでも何か一冊買えれば、と思ったのですが、ワイルド7の新しい奴がありましたが、手が伸びず終わりました。ここもビニルカバーなかった。最終的には、どこにもチャンスなかったら、八王子のくまざわで買おうと思ってたので、その直前で買えてよかったです。藤野にも下車して、二次元を実写したようなポスターがある本屋がありましたが、看板のない本屋で、なか入りませんでした。
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口絵は海外四季。フランス(海浜)の春、ベトナム(北部)の夏、
台湾(南部)の秋、アメリカ東部の冬。ベトナムが意外。
私はボッタも含めてベトナム別に嫌いじゃないですが、どうしても、
「辛くないタイ」「漢字の無い中国」というイメージがぬぐえず、
それならタイや中国広東省及び広西壮族自治区に行けばいいので、
ヴェトナムは、一度行けばいいかな、と思ってしまう。

まえがきは、栓抜きシュポッと缶切りの話。あとワインコルク。
こないだNHKで深夜、上海の蜘蛛男という、摩天楼窓拭きドキュメンタリー
やってて、若い非上海人が歯でビール瓶のフタ開けてました。
(若いのが上海語でべらべら仕事の恐怖を吐いているのに、
 北京語で、いつか慣れる、まあ飲めと塩豆出していたので、
 非上海人と思ったです)
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3599/2325274/index.html
むかしは、ライターや、二本のビール瓶を組み合わせて、開けるテクがあって、
それを取得して日本の水商売で活躍してる留学帰りもいたとか、
聞きますが、今どうしているか。

第一話 おうちで酒飲み 一軒家一人暮らしの男性は、
親が死んで独り身だとあっちにもこっちにもいて、
この日諏訪で花をたむけた孤独死のしともそうです。で、
たいがい家がガラクタやゴミで汚く、人を呼びたがらない、
気がします。山口瞳の息子とかどうなんだろう。
この話の斎藤のように、物件の内見のようにモノがない家も珍しい。

頁46、屏風ドン。

頁47、雛飾りをずっと出したままにしといたり、
女の子が大きくなっても毎年飾ったりしてると、女の子が、
「いつまでもかたずかない」「いきおくれる」
(直球ですみません)というジンクスがあり、ホントだと思うのですが、
ラズウェル家がどうなのかは知りません。

頁54、化学調味料を「化調」と略すのを初めて聞きました。

化調とは - ラーメン用語 Weblio辞書
https://www.weblio.jp/content/%E5%8C%96%E8%AA%BF

頁65、宗達はいまだスマホを持たず、斎藤もそうなのかな、
調べ物はリーマンの竹の股にしてもらってる、ような描写。
でも宗達もリーマンなので、いい加減、ラインとかないと、
やってけないとかないんだろうか。と思いました。営業職。

頁70、この巻のつまみレシピは、ナントカ隊隊長とか、
藤木TDCとかいなくて、この頁に、上沼恵美子の料理番組の、
西洋料理前担当若林先生のレシピがあります。これはおいしそう。

第九話 からしねるねる ちゃんとした中華、と言ったらアレですが、
回転テーブルの上のクラスの中華だったかホテル中華だったか忘れましたが、
は、水でなく、お酢で辛子の粉溶いてました。
さすがに千鳥酢とかそういう高級酢ではなかった。黒酢でもない。

頁88、より少ない殺生でより多くの衆生を救う、は大乗仏教
来日チベット人しらす見てのけぞった話は、
ペマ・ギャルポの持ちネタだった気もします。

頁97、家は豆腐は絹ばっかです。木綿は、マーボー豆腐を、
私が作る時くらいか、鍋は焼き豆腐なので木綿。
絹で麻婆豆腐作ると、食感が四川でなく上海風な気がする。

第13話 パクチーブーム これは、パクチー味の香料開発に成功したので、
我も我もとインスタント食品出した気がします。商社と広告代理店が、
裏で蠢動したと思う。ナタデココみたいなもので。タピオカの時は、
日本は蚊帳の外だったと思います。バジルのように、加熱即風味が飛ぶ、
でなくてよかったですねと。

第14話 サウスポー ひさびさに多角的な視点の話。
こういうネタ見つけるのも大変でしょうが、読んでてためになる。
頭の体操になります。カウンターや相席等、酒場での左利きについての話。

頁118、早くウナギの完全養殖が実現しますように。

第16話 屋上花火 これもいい話。

頁131、何にでもケチつける宗達の一言居士ぶりの設定を、
忘れないように作った話な気がします。モデルの場所はまあ、そうですね。

頁137、ガリガリ君梨プラス白ワイン。うらやましい。

頁147、新幹線駅そばの天国酒場、大竹聡の新刊、
「新幹線各駅停車 こだま酒場紀行」と戦ってるのかと思いました。

新幹線各駅停車 こだま酒場紀行

新幹線各駅停車 こだま酒場紀行

たまたま一軒そういう店を知ったので取り上げただけな感じ。
シンクロニシティー。

頁157、こんにゃくダイエットで激ヤセした人を見て、
癌かと思ってしまったことがありました。あと、マルチで激ヤセした人、
もっと強く諫言すればよかった。

頁165、青ヶ島は知りませんでした。

頁175、U氏とN氏が誰か分かりません。写真見ても。

早稲田OB漫

早稲田OB漫

ウノ・カマキリと西木正明かなあ。(違う)

頁190、「片口」という酒容器があるんですね。知らなかった。

片口 コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E7%89%87%E5%8F%A3-463388
フタがない、という特徴もあるように思いましたが、特にそうは書いてない。

あとこの話、前後編にする必要ないやろ、と突っ込まれたくて、
わざと前後編にしたと思います。松島と宗達は考えたこともなかったですが、
作者はそういうエロ同人誌でも見たんでしょうか。

最後の話ですが、人物の顔の大きさがいつもの1.2倍くらいで、
線も不自然に太く、過去の絵柄みたいな顔のコマもあったりで、
この話はデジタル作画かもしれないと思いました。このトーン処理はなんだ。

最初に話戻すと、別なふたりで、好きな男の酒につきあうため、
好きでもない酒を飲み続けていろいろぶっ壊れた人の恨み節も複数聞いたので、
やっぱり逆パターンはないなと思いました。
手酌で、さしつさされつがないのは寂しいかもしれませんが、無理はイカンゴレン。
以上
(2017/12/19)