『くらべる東西』(『目でみることば』シリーズ)読了

くらべる東西

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 相鉄瓦版256号特集で著者が紹介されていたので、読んでみましたスリー。相鉄瓦版 256号 『目でみることば』読了 - Stantsiya_Iriya  デザイン 佐藤美幸(keekuu design labo)編集協力 (有) SPOON BOOK この本は四刷です。巻末に撮影協力各位と主要参考文献。カメラマンの「おわりに」に、出版者の編集者の名前があります。編集の名前は、いつも転記すべきかどうか迷いますが、たいがい書きません。サンデーの舞妓ゴハンというまんがだけ、書いてたかもしれません。奥付に明記されてるので。

頁19コラム「なくなりつつある東と西の違い」で、西の中央湯船の銭湯は、配管メンテがめんどくさいので数が減っているとあり、戸越でも見たけどなと思いつつ、確かに京都左京区で、まず初めにぱっと思いつく店は、もうないと思い返しました。「京都人は並ばない」これはまだまだ行列店では健在と思うのですが、三条に一風堂が出来た時は、並んでましたし、学生が多いせいか、ラーメン店も、じりじりと並びつつあったかもしれません。現在では、どうなのか。エスカレーターなんか、右か左かでなく、「どっちにしろ歩くな、歩かないんだからあけんでええ」で全国津々浦々FAになりましたが、なかなかそれが普及しないというジレンマが現状と、さっきラジオで言ってました。

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頁33、写真家のコラム「東の「環状線」は同じ車両ばかりで飽きる」チャーハンに玉子焼きを乗っけた「玉めし」は知りませんでした。

取材協力店のアピールはどのページを開けても欠かせないのですが、頁57、すべて手縫いなのに三千円とかの座布団店には驚きました。その調子で手縫いのセーターも下げてくれほぼ日。うそです。

予想以上に「東のマルマル、西のなにがし」の「西」を私が知らないことが分かりました。てゆーか、ほんとに全国区なのか。西の実業家五代友厚とか、知りません。阪急の小林いちぞーとか、サントリーの鳥居とか、全国区の人はなんぼでもいるのに、選択が悪いんちゃうかと。

頁75、サハラの国立歴史民俗博物館は、好きです。遠いけれども、へんぽんとしてる。でも今は精度の高いレプリカがどこ行ってもあるので、また難しいのかもしれません。

頁88、東のぜんざい初めて見ました。ぜんざいって、お汁粉とどこが違うねんオダサクがベストセラーの題にしたから残ってるだけちゃうんと思ってましたが、汁なしタンタンメンみたいなものが出てきて、びっくりした。京都うどんミュージアムのあずきばっとはほそ麺なので贋物だと思うのですが、まずその前に、青森八戸を問わず、そこから来てる人たちが誰も小豆バット知らないことに驚いていましたが、私も善哉を知らなかった。

頁106、焼いたタマゴヤキのたまごサンドは、なんかぱさついてるので、私はあまり好きではないです。ゆでたまごを切ってマヨあえにしたのの、ホットサンドが好き。チーズも入れて。

頁108、タマゴ焼き器は、寿司まんが『音やん』で名人の仕事を読みました。まあマンガなので架空ですが。その漫画では、出来合いの、卸売り市場で仕入れる玉子焼きを「河岸玉」と呼んでましたが、今はどう呼んでるのか。

頁141、取り箸とじか箸の境界線は、可視化出来れば面白んでしょうけれど、潔癖かどうかも関係あると思うので、どうだろうなあと。私は中学生の頃、自分の弁当箱に直接箸を突っ込まれて驚いたことがあります。オカズでなくゴハンのかたまり取りやがった。

頁164、東の藁ぶき屋根、西の瓦屋根を巡るコラムで、伊勢の尾鷲あたりが出てきて、その海のキレイさが絶賛されてますが、確かにきれいです。行ったことある。藁ぶき屋根というと、東北の朝鮮族の村の屋根は、韓国ではもう見れない古い形を残しているとむかし聞きましたが、そも北だから、南の韓国ではもともとあんまないんじゃないのと聞いて思いました。単なる個人の印象なので違う可能性大です。

ねこのしっぽの話などは相鉄瓦版で読んでへーと思いましたし、こういうネタは、版を重ねてることからも分かるように、みな好きなんだと思います。それだけに、これは外せないけど、何度も何度も紹介されてるから、どう見せようかというところが、大変だったと思います。お雛様は、左右の並べ方でなく顔つきに注目するなど。

おでんがお多幸で、箱根の関所は、修復なったあとでの撮影。以上