将軍家斉と法連寺住職の角力伝承


荏原町

 ここ法連寺には、徳川十一代将軍家斉と当時の住職日詮上人が角力を取ったという伝承があります。
 家斉は品川か目黒筋への鷹狩の途中、中延八幡宮(今の旗岡八幡神社)に立ち寄られたという。そのとき別当寺であったここ法連寺の芝庭において、家斉は法連寺三十九世住職の日詮と角力を取ったとされこのとき日詮上人は手加減せずに将軍を負かしたのでかえって賞されたというお話です。
 江戸幕府が編さんした歴史書『徳川実記』の中には家斉が寛政から文政年間(江戸時代後期)にかけて幾度か品川周辺で鷹狩を行ったと書かれています。
 平成十九年二月一日
                          品川区教育委員会