『7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT(4)』 (ヤンマガKCスペシャル) 読了

表紙のふたりのくちびるが、かるくピンクに塗ってあるのですが、
印刷でそうなってしまったのか、原画からなのか、ナゾです。


劇場暴動!
ステージに響く怒号――
それは世界最高の作家の産声。

世界最高の作家と書いて、シェイクスピアとルビ振ってます。


日本人の血を引く新たな仲間―
運命に導かれた少年がもたらすものは!?

これはまだ分からないです。ハーフの人だと、顔立ちもいろいろですが、
あちらの人がどういう顔を東洋的と感じるかは、また違うでしょうし。
人物紹介のリーに、中国人と書いてないので、もっと東洋的な仲間が、
7人のうちにすでにいるんだよ、ということが、途中から読み始めた人には、
分からないかも。当時はまだ、というか現在でも、中国人は西洋からは、
ピーポーオブミドルキングダムみたいなまだるっこしい言い方はされず、
チャイニーズと簡潔に言われますが、これを日本語で書く際に、
どうすべえかというところで、故谷沢永一にならってなのか、
この漫画では、「チャイナ」で統一しています。で、日本も、
帯では日本と書いてますが、マンガ本文では「ジャパン」
人物紹介で、ケインは、ジャパンの血を引くとかは、書いてません。

裏表紙カバー
7人の“作家生命”を賭した舞台――
シェイクスピアの台詞の持つ
比類なき力は、観客を暴動へと導き‥‥!?

巻末に参考文献一覧と作石プロの作画スタッフ、
スペシャルサンクスの考証&エッセー執筆諸先生。
お互いを知るようになってから、接触が密になってからのほうが、
差別や偏見は激しくなる、との定説紹介や、オレンジ売りの娘など、
面白かったです。

ドロイクトになってから、ワースの髪形が変わって、片目どころか、
貌半分隠したうっといのになってるのが違和感あります。
そんな奴この時代いないだろう、目悪くする。
中断期間にバクマンRin描いた時に出会った、
コスプレイヤーやらなんやらの世界から、こういうのフツーとか、
いけてるとか言われたのかもしれませんが… なんというか。
りゅうちぇるみたいなキャラが出るのは、これはいつものハロルド漫画の、
遊びなので、受け入れられます。まあそんなかな。

この漫画は、国教会支配のイングランドで禁教の旧教が、
いかにして命脈を保ったか、そして結局どうなって現在になったか、
という、どえらいテーマというか伝奇を内包してます。

けっこうもどかしいです。よく今のヤンマガでやれてると思う。
出版不況だから、ほんと見逃し幅がすごいのか、ということもないだろうし。
次巻は六月六日にユーフォーが、だとか。以上です。