虎踊り


浦賀

享保五年(一七二〇)伊豆下田から奉行所浦賀へ移転してきた。この時下田奉行所で足軽役として廻船の船改めをしていた下田の問屋も浦賀へ移転してきた。この下田の問屋が伝えたのが「虎踊り」であった。これに当時江戸で流行していた近松門左衛門の「国姓爺合戦」のストーリーを取り入れ、和藤内を登場させ、唐子の踊りを入れて浦賀流の「虎踊り」が完成した。現在は六月中旬の西浦賀四丁目「浜町」にある為朝神社の祭礼の折に演じられる県の無形文化財である。