「女は二度決断する」(原題:Aus dem Nichts)(英語タイトル:In the Fade)劇場鑑賞

公式 http://www.bitters.co.jp/ketsudan/index.html
アミュー厚木映画コムシネマ http://atsugieiga.com/ausdemnichts/

ほかの方のブログ
特別な1日(Una Giornata Particolare)2018-06-04
http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20180604/1528101145
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E3%81%AF%E4%BA%8C%E5%BA%A6%E6%B1%BA%E6%96%AD%E3%81%99%E3%82%8B
https://en.wikipedia.org/wiki/In_the_Fade
https://de.wikipedia.org/wiki/Aus_dem_Nichts

砕かれた愛、癒えぬ悲しみ。この魂が私を突き動かす。
突然、最愛の家族を奪われた女。絶望の中、彼女の想いはどこへ向かうのか……。

この映画が武蔵野館でかかっていた頃、近くの旧昭和館に台湾映画を数回観に行ってましたので、観ようと思えばその時に観れたのでしょうが、特に観るつもりもなく、それはただのカンだったのですが、観た後の感想で言えばそのカンは正しかった。最近は実話に基づくとか、実話インスパイア映画とか多いので、この作品も、

公式作品情報
ドイツ警察の戦後最大の失態と言われるネオナチによる連続テロ事件。初動捜査の見込み誤りから、10年以上も逮捕が遅れ、その間、犯人は殺人やテロ、強盗を繰り返した。それらの実際の事件に着想を得て

とあり、最近もエジルが代表引退時トルコ移民の肩身の狭さについて改めて言及するほどのことですし、それで観たわけですが、実はあまりそのへんの具体的情報が語られるわけではないフィクション映画で、肩透かし感があります。裁判も、私が見逃した「否定と肯定」のような、論点逸らし等ありとあらゆるテクが使われてヘイトクライムが無罪になってしまう法廷映画というわけでは全然なく、法廷ドラマに目の肥えた現代の視聴者には物足りないかもしれません。

否定と肯定 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%A6%E5%AE%9A%E3%81%A8%E8%82%AF%E5%AE%9A
アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E5%AF%BE%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%88%E4%BA%8B%E4%BB%B6

世界各国で数々の映画賞受賞!あなたならどうする!?
STORY
ドイツ・ハンブルクで幸せな家庭を築いていたカティヤ。ある日、夫の事務所前で爆弾が爆発...夫と息子が犠牲に。生きる気力を失いそうになる中で、繰り返される捜査と裁判。証拠不十分、アリバイ、目撃証言の無効、抗争や人種差別。
ささやかな幸せを望んでいただけなのに...。
これ以上ない悲しみを堪えて迎える衝撃的な結末が全ての人の心を強く揺さぶる。
最後、カティヤがくだす決断に私達は何を思うのか。

左と右の男女が被告で真ん中の二人は腕利き弁護士。二人が助かる理由は、ギリシャの極右が国境を越えた連帯力を見せて助けてくれるのが一点。

NHKBS世界のドキュメンタリー 極右の妻たち〜ギリシャ黄金の夜明け」〜
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=180807
疑わしきは罰せず、が一点。無罪では決してない。証明できないだけという… 三点目は、ダイアン・クルーガーという人初めて知りましたが、独逸人がドイツ語映画に出るわけですから、「オーストラリア」にニコール・キッドマンが出るくらい自然なことなのかというと、この役柄は、黒髪を金髪に染めてるキャラだし、ワンポイントタトゥー多用してるし。ワンポイント多用は、どうも、過去、個人的に知り合った経験からいうと、う〜ん、です。生活が安定したので今はシルクスクリーンみたいなサムライの絵柄に挑戦してるという展開。で、子どもが小学生三年四年くらいなのに、まだだらだら薬やってる。法廷で薬物依存ですかと相手側の弁護士から直球で攻められると、ネイン違いますと絶叫。でも薬物検査は拒否。その辺が裁判官の心証に影響したか、という判決になります。
これがなー。タバコポイ捨てはいつか自分に返るでしょうけれど、そんなちょくちょく炙らないと生きていけないのかと。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/a/ae/In_the_Fade.jpg・息子との挨拶が「チュース」
・ワーナーが外国語映画まで手掛けてるとは知りませんでした。
・子ども用のひつぎに、電車型のがあるのを知りました。
・この映画が武蔵野館でかかってた頃、旧昭和館に台湾映画観に行くと、必ず「カメラを止めるな!」の予告がかかっていて、あまり見る気もなかったですが、しかし日頃映画を見ない知人も、これだけは見なければと言っていて、ヤフー映画でも☆四つ以上ですし、面白いのかなあとぼんやり思っています。身内が☆大量投入したわけでもないと思います。ほかの☆四つ以上の映画、グレイテストショーマンとかワンダー君は太陽とか空飛ぶタイヤとかと、カメラを止めるなは、製作費とかキャストの認知度とかいろいろ違うので、☆四つ以上の映画はすべて見るという掟を自分に課している人は「カメラを止めるな!」観に行かざるをえず、劇場で面喰らうだろうなと。
以上
【後報】
・ドイツには、仕事人とかいないんですかね。「晴らせぬ恨みを、晴らしてくだせえ」ドラマをリメイクしたらヒットするかもしれないと思いました。
・ドイツ映画というと、ヴィム・ヴェンダースの「アメリカの友人」が思い出されます。アメリカ人作家パトリシア・ハイスミスはフランスを舞台に書いたのに、それがドイツ映画になって、ドイツが舞台になってしまうという…
・ドイツは右翼のネオナチも爆弾作るんだなと思いました。極左だけでなく極右も爆弾。刀で斬り込んだりはしないんでしょうか。で、主人公も爆弾作れるわけで、大学では潰しの効かなそうなドイツ史と美学でしたっけ?専攻して中退して、クルド人の夫がプッシャーから足洗ってよろず業始めるとその会社の経理を見るようになって、で、子どものラジコン直して「我が家のエンジニア」と夫から言われるくらいメカに強くて爆弾は作れる。ドイツの高等教育って素晴らしいと思いました。あと、器用貧乏な女性が人生に迷走して、家庭を作ることを見つけ、いれこんでそして突然暴力によって喪失させられる、というふうに見ると、かわいそうだ仕事人いてほしいとあらためて思いました。
・ほかの方のブログ見るまで、海の美しさ忘れてました。映画観てる時は、劔が埼行った時の、三浦半島や海の学校を思い出していたのですが、感想を書いてるうちに、忘れていた。
(2018/8/4)