青空文庫『頸飾り』モウパンサン_辻潤訳 読了

https://www.aozora.gr.jp/cards/000903/files/43555_16642.html
英語版Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Necklace
(日本語版はURLにカッコが入ってるので貼っても飛べないので貼りませんが、日本語版に青空文庫へのリンクがあり、そっから飛びました)

谷沢永一『人間通』頁26「空しさ」に登場する小説(ただし谷沢が推してるのは新潮文庫モーパッサン短編集Ⅱ』収録版)なので読みました。左記巻末「人間通になるための百冊」には入っていません。

女性は安物ぎらいで、しかし真贋を見分ける目がきかないと、なんちゅうか本中華と思いました。あと、金持ちの親友というのは、確かに金銭感覚が狂うので、人生の毒というかなんというか。ヘタにこっちにあわせてくれて安い店でワリカンとかされると、高い店でおごってくれてもいいのに金あるんだから、俺には金使いたくないのかな、と考えてしまう自分がイヤになったりします。倉敷の友人(社長)に、被害ないだろうけど心配は心配なのでかもめ〜る送ったら洋菓子のお中元が宅急便で届いて、ヤバい感情害して慇懃無礼な返答して来やがったか、と電話かけてみると、笑われて、かまえずさいしょからそうしてればいいんだよ、と言われた話は前にもはてな日記に書きましたかね。

話を戻すと、この亭主は四百フランまず出してるので、その時点でエラいと思いました。この人も、真贋見極める目があればよかったのに。あと、夜会で誰か気づいて耳打ちとか、後日てんてこまいの借金かき集め期間にたまたま逢ってぽろっと、そういやあの晩よく恥ずかしくなかったよなお前のヨメ、とか言ってくれる目利きの知人友人がいれば、よかったのになーと思いました。

以上