『翔ばして!埼玉 魔夜峰央パーフェクトお仕事ブック』読了

 その辺にあった本。

翔ばして! 埼玉 魔夜峰央パーフェクトお仕事ブック

翔ばして! 埼玉 魔夜峰央パーフェクトお仕事ブック

 

 奥付ページに目次。画業45周年と今年の新刊ラッシュ?と、映画『翔んで埼玉』公開絡みで賑やかな本。奥付に担当編集二名と著作紹介などを書いたライター二名と協力各位(小学館のクリエイティブとか明大米澤記念図書館とか娘さん等個人とか)カバーデザインは黒門ビリーとお砂場ちひろというどちらもフラミンゴスタジオという所の人。本文デザインは前株アズワンという会社のさとうだいちというひらがなの人。それとDTPの人。

同業者のお祝い漫画は、桜沢エリカ篠有紀子水野英子(何度見ても「えいこ」と読んでしまいます)山岸涼子わたなべまさこ篠有紀子という名前ひさびさに見ました。この本と映画の元の漫画はどちらも「飛ぶ」でなく「翔ぶ」という一発変換出来ない訓読みなので、いちいち「飛翔」と打ってから前の字を消してるのですが、そういえば忍者飛翔っていう漫画もあったなあ、和田慎二お祝いコメントどうなのかと検索したらもうせんに物故してました。柴田昌弘もコメント書いてませんが、この人も京都精華大で食べてるのかと検索して思いました。頁180で出て来るので、編集者頑張ればよかったのに、と無責任に思います。少女漫画界における男性漫画家の系譜ということで、弓月光と、後、新谷かおるの名前思い出したのですが、エリア88の人は少女マンガ違うかもしれません。なかよしの漫画家の名前は今思い出せません。いま検索し直すまで、内田善美女子美出てるとは知らず、だからというわけでもないですが、男性と思ってました。

忍者飛翔 絆の章 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

忍者飛翔 絆の章 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

 

主体は「翔ばして埼玉」というエッセー漫画なのですが、その掲載誌が書いてある箇所が分からず、検索したら、宝島社の、この漫画がすごい!公式で連載されていた…んだろうなと思います。

netatopi.jp

konomanga.jp

 自身による作品解説で、猫は七年前に娘が拾ってきて飼い始める迄形而上的な存在だった。男色と同じ位置づけといわれるとそうです、とのことで、後者は周知の事実?でしたが、前者は初めて知りました。エッセーで、漫画以外の職業をしたことがないとあり、すごいなーと思いました。1976年にまず別マで第三回研修生に選ばれ、ついで白泉社で「HMC 研修生」に選ばれてますので、当時はまだ男性の少女マンガ家も特に白泉社にはそこそこいましたし(自然に減る)よしもとの芸人専門学校一期生みたく手厚い護送船団方式があったのかもと思いましたが、そこはなんもです。

エッセーで著者自身が振れて触れていながら主要作品紹介に入っていないのが下記ですが、マンガではないからなのか。他にマンガ以外の作者のクリーチャーがあるかどうか知りません。

 頁32の顔写真、なぜ鳥打帽をかぶってそのへんのおっさんジャンバーなのかと思いました。むかしのようにグラサンスーツでそのまま撮ればいいのに。近況マンガのように横に広がってはいないと思います。広がってもいいのですが。

でももう細かい絵が描けないんだろうとは思いました。先日バロン吉元展で、まだこんな線が描けるのかと驚きましたので、みーちゃんの人も、漫画でなく絵画だったらまた別かもしれないです。

映画に関しては、私は二階堂ふみという人を、最近帰れまナントカで初めて見ましたが、こんなにごっつい人と未来予知してなかったのでやや驚きました。富田林埼玉という漫画が売れたのは、宝島社の強引な販促と、あと、面白がって宣伝した人たちが多かったのだろうと思ってます。作者もいぶかしんでますが、あまり突っ込んだ原因探求はしてません。作者は、もし『翔んで京都』だったらどうなっていたか、を読者の想像におまかせしていますが、考えるだにおそろしい。『翔んで京都』誰か描かないでしょうか。翔んで神奈川を描くなら、ぜひ町田を主要な舞台に。以上