「まく子」"Makuko" 劇場鑑賞

昨日のイオン海老名最終日に観てきました。アルテリオの半世界もほぼ同じ時間で、アルテリオはメンズデーだったのですが、近い方にかかっている映画を観ました。半世界はアップリンクでまだやってそうなやってなさそうな。まく子も、テアトル新宿ではまだバンバンかかってます。つよぽんというか、ユースケサンタマリアが、「つよし」とよぶしとは、あんまり出番がないです。監督から、こういう役なんですけど、頑張ってやってくださいねと言われて頑張ってやったと思うのですが、女性を不幸にする?たらしのF1カーにはなれなかったなと。軽自動車(Ⓒフットボールネーション)たらしパパの役、椎名桔平とか安田顕とか、誰が演じたら楽しいか考えながら観ました。まく子母を、私はずっと真木よう子だと思って観ていて、母親役だと目じりにこんなしわ出せるんだと失礼なこと思ったのですが、違った。しかもこの人の代表作をつぐみだと思っていて、それも違った。東京上空いらせいませとつぐみで主演がちがうライバルだと思い込んでた。NHK朝ドラのまんぷくのきっちゃてんの女性も、濱田マリだとずっと思ってましたし。

英語タイトルは下記"Reel to Real International Film Festival for youth"のつぶやきから。

https://twitter.com/r2rfilmfestival/status/1114691696153862144

https://twitter.com/r2rfilmfestival

makuko-movie.jp

www.youtube.com

ウィキペディアは日本語しかありません。

まく子 - Wikipedia

文部科学省選定作品

映像作品等選定一覧(平成31年1月):文部科学省

処女膜こ…うそです。でもそういう流れで新宿ロングランと、ついうがった考え方をしてしまう。精通描写とか、めばえとか、そういう流れで。終わった後、天パの男性が、思わず「(感動して)よかったぁ~」と声に出してましたが、そんなかんじです。以下後報。【後報】

繰り返します。何語だか忘れましたが、「ヒーメン」という単語があります。それの邦訳に「子」をつけてみたい有楽に駆られます。この映画のメモを見ると、「めばえ」とか「はえかけ」とか「さとしボッキ」とか「ヰタ・セクスアリス」とか、思いつく限りくだらない単語が書いてある。なんなんだろう。

大人になりたくない僕が恋をした不思議な少女。彼女がまく奇跡に世界は美しく輝きだす。直木賞作家・西加奈子の傑作、ついに映画化!現代を生きる大人たちへ贈る、再生と感動の物語。

小倉久寛久しぶりに見れてよかったです。三宅裕司は東名新東名あなたはどっち?のポスターで見てるので、タイムリーでした。担任の先生役が、声だけで、ぜんぜん映らないのですが、監督の意図が読めませんでした。神輿の場面には当然いるはずなので、この人だろうなと見当つけましたが、なんで教壇の場面とか映さないのかな。終盤、モノホンの転校生の場面では映してたかもしれませんが、こちらの緊張が途切れて覚えてません。 

小学生役の役者さんは、エキストラ以外もう少し歳が上だと思うので、高学年なのにランドセルの描写は小細工だと思いました。おさなく見せるツールというか。ということを言ったら、日本のランドセルは丈夫でしっかりしてるので海外で非常に高い評価を受けていると、ネトウヨでない人に言われまして、そんなもんかしらと思いました。重いので、日本人の猫背の理由の何割かはランドセルだと勝手に思っています。だから高学年になるとみんなスポーツバッグや手提げ袋にするんじゃんと。

www3.nhk.or.jp

このニュースとは違いますが、やっぱりNHKで数日前にランドセルをアフガンに贈るニュースやってて、当惑しました。

主演女優の名前、新しい音と書いて「にのん」、にぃ+おんをリエゾンさせて読ませるそうで、でも鼻音が盛んでない大阪出身だとか。眉毛がナチュラルなので、ヘジャブとかかぶったら似合うだろうと思いましたが、イギリス系なんだそうで(ダブル)、分からないものです。演技とかセリフの読み方とか、ひょっとしたら、すっと背を伸ばして立つしぐさすらも、監督の指導かもしれず、そう考えるとこの監督おそろしいと思いました。

女性の監督で若い方ですが、だいたい立教大みたいな一般の大学在学中から映画撮り始めて、本格的にこの道に入れてしまうというのがひとつまいてると思います。蒔田。つよしの人に遊ばれてるのか入れ込んでるのかという不倫女子(この手の子を見ると、私は馬鹿の一つ覚えで、バッグコーチかなあと思う)とか、モノホンの転校生とか、ものすごいリアルでした。よくこんなの創れるなと。特に前者の土下座、すげえと思った。私には1㍉もこんな発想はない。後者は、神戸華僑三世のある人の子どもの頃ってこんなんだったろうなと思うような子どもでした。栄養がよい。主演女優も、大人を小学生役にして、例えば足立梨花で撮ったら、どうなったろうと登場シーン見て思いました。登場シーンだけ成人女性に見えるので。

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古田新太も「土下座してんじゃねぇよコノヤロー」と言いそうな無様な不倫の精算(棒

公式サイトの折り鶴も分かりませんでした。話は変わりますが、最近折り鶴が折れるよう練習しました。忘れるので。この映画のどこに折り鶴出たかなあ。公式サイトには散りばめられているのですが。

砂絵はよかったです。 ルイくん、原作だと、こんなブルジョワでないかもしれないと思いました。犬の名前がルチャなので、太田あたりの南米人コミューンからはぐれて伊香保水上で暮らす南米人かもと思ったので。「くん」付けされるのは年齢が上で、でも学力で無理せず編入するとしたらこの学年で、でもそういう配慮と関係なく学校へは…でも街で逢うとまるで影がなく明るい。そういう子をナントカファイル。

BGMも素晴らしいです。日活の古い音源、のんびりした時代錯誤な音楽を、これでもかとわざと入れてくる。監督はすごい勝負師だと思いました。ミレーの種まく人は"Sower"という英題だそうなので、英語タイトルつけるなら"Sower Child"かなあとか、中国語だと"耩子"はどうだろうとか、思いましたが、監督や原作者が、めんどくさかったのか、"Makuko"で攻めてくるとか、如何にも日本が英語圏でない自由満喫だと思いました。

監督や原作者の世代だと、梅図かずおの『わたしは真悟』なんか知らないかもしれませんが、ああいう方向に思いつめないで吉だと思いました。平成最後に333から飛び移ったりなんかしない。以上

まく子 (福音館文庫)

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まく子 (福音館の単行本)

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(2019/4/13)