TAKAYUKI YAMADA DOCUMENTARY 劇場版「No Pain, No Gain」劇場鑑賞予定は未定⇒観れますた

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TAKAYUKI YAMADA DOCUMENTARY『No Pain,No Gain』 | 制作番組 | テレビマンユニオン | TV MAN UNION

山田孝之 - Wikipedia

ここに置いておきますが、見るかどうか分かりません。「RBG 最強の85歳」を見るかもしれない。でも判事はんは、「ビリーブ」とコミで二本立て上映を、どこかで絶対やりそうなやらなそうな気がするんですね。なら、「コンフィデンスマン.JP」を見るかもしれない。でも、長澤映画はせっかくなので、近場で観たいと思ってます。興収佛恥義理だから、まだしばらくは大丈夫だろうと。

で、この役者さんは知らなくて、新宿に行かなければいけない、というか、五月じゅうに小田急線のとおいところまで行かなくてはいけないと思い込んでるので、それで調べた映画です。今日遅い時間に小田急線で行けて、割引デーでやってる単館系の映画は、ほかは、渋谷のアップリンクのJKガールズバンド映画が、もうソールドアウトでした。下北のLGBT恐怖映画は、レビューを読んでよしにしました。カメ止めのように、制作者はSNSを活用するべきだと。

今が旬の役者は田中圭高橋一生という人だと、何かで読んだのですが、山田孝之という人も、ドキュメンタリーまで作られるほどの人なんだから、それなりなんだろうと。

stantsiya-iriya.hatenablog.com

タイトルを、"No Plan, No gain" だと空目ってました。以下後報

【後報】

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4.27 新宿シネマカリテ Now Showing 山田孝之の5年間全記録

見れますた。田植え前、しろかき後の片付けやら何やらで、家を出れないかと思いましたが、思いがけず外出出来た。新宿まで行けて大変よかったです。

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しかし新宿に映画開始の18:50までに辿りつけるか全く自信がなく、ために家からネットで予約せずに出たら、奇跡的に開始3分前に滑り込めたのですが、カードで支払い出来ず、現金のみでしたので、2kしか持ってなかったのでサンビスデー料金1k払ったら千円しか残らず、とほほと思いながら帰りました。もしこれに間に合わなかったらダコタエル・ファニングの映画観ようと思ってたそっちは、家を出る前に満席ソールドアウトを確認済でした。エル・ファニングのほうがこっちより☆少ないのですが(Yahoo!映画)ダコタエル・ファニングのアンチがいるのと、こっちはファンの熱いSNS攻撃なのかも知れません。山田孝之映画は、黄金10連休初日からの上映なので、流石に満席ということはありませんでしたが、まあまあ埋っていて、関係者なのかな、内輪受けみたいな感じで笑ってる人たちがいました。完全単館上映ではありますが、アップリンクでもないのに一ヶ月ロングランとか、やるな~という感じです。シネマカリテ。

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田に水入れてないのに苗床だけ搬入していて、稲の苗が枯れかけている謎の手違い田

マーロの人なんですね。あとジョージア。車内や自販機の広告でしか人を認識しないので、そういうことで乞うご容赦。ウシジマくんや勇者ヨシヒコというのが代表作だそうです。サービスなのか、本作でもよく脱ぎます。最初のフル・モンティの時は胸毛があった気がしたのですが、あとはツルツルで、「ヒゲが濃い人」キャラなのに体毛がこんただわけねーべ、脱毛してんべぜってーと思いました。ローラ店長なのだろうか、それとも別か。

ウィキペディアを見ると、最初の子どもに対し、養育費、生活費を払うという記述があり、更にその後別の女性と長年の交際の上結婚出産とあり、そういう姿を見せるのかなと思いましたが、この映画は「全仕事」的な映画で(全てじゃないですが。ミュージックビデオ監督やったことなど1㍉も触れてない)プライベート、私生活は完全シャタウト、撮影不許可な感じでした。ただ、仕事人間で、家族との時間がほぼないとのことでしたので、映してないのではなく、映す展開、必然がなかったのかもしれないです。こんだけ飲んでてよくこの量の仕事が出来るなと思いましたが、家族との時間がロスだった。

自身がプロデューサーを務めた映画の製作に密着した部分がメインの骨子になっていて、山田プロデューサーだと山Pになるなと思いました。

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タバコが離せない感じで、それが電子タバコで、時代がそうなったことを実感しました。愛煙家ばかり登場する映画なのですが、それがみなほとんど電子タバコ紫煙をくゆらす、は事実として死語になったなと。電子タバコはくさいとどっかのガキがゆってましたが、その辺どうなんだろうか。値上げしたので禁煙に踏み切ったものの多い私の周辺とは確かに階級が違います。でも職人さんも普通に電子タバコだしな。ヴァンのドアが自動スライドドアなのも時代です。

エンドロールを見て、本仮屋ユイカマキタスポーツの名前があって、どこに彼等がいたのか分かりませんでした。

安藤忠信正信はバトルロワイヤルしか知りませんで(ほぼデビュー作かな)、南キャン山Pに「きれいな人ですね」と言われてますが、脱ぎません。肩だけ。髪型が同じなせいか、林家パー子と趣味が同じです。いや、ペーか。この人の登場部分もキョドっていて、上のほうのこの映画の予告の山Pもキョドっているので、ギョーカイ人って、みんなキョドって電子タバコが手放せないのかと思いましたが、こういうふうにカメラ回すのに慣れてないのでヘンなテンションだったのかもしれないです。プロデューサー経験を経た山田プロは、もうキョドらず落ち着いてトークしてました。

グループ企業一覧 トランスコスモス

赤西仁も出ていて、楽屋で脱いでます。ユニットだから。彼の場合は諸星和己や元スマップのメンバーと違って、特に何がアレということもないのでしょうか。この映画がやっと単館なのとこじつけて考えてはいけないだろうという。

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耕作放棄、つい最近までジャガイモとか作ってたのに

安藤忠信正信との会話で、安藤が、二十代の頃は調子にのってた、鼻持ちならない世間知らずの小僧とまでは言いませんが、そんな感じで自らを自嘲すると、そこで、プロデューサーとして、口説かなければならないやーまださんが、二十一のときに女性を妊娠させて彼女が生んで、養育費と生活費を払う生活になったことを語り出し、その件で対人関係人間関係で何かいろんものを見てしまいまた体験したため、人間不信というか、対人関係に壁を築くようになり、口ぐせ「早く死にてー」が始まったと明かす場面。ここはよかったです。エゴを通すことには代償が伴い、それを一生背負おう覚悟が持てない。なら籍を入れてその相手と家庭を持てばよかったのか?という答えの出ない問いもまた背負ってしまう。答えが出ない無限ループ。そこからの脱出の契機は、「自分は子どもが出来なかったからやまーださんのようにはなれないんにゃ」と観ながら違い探しをしてはいけなくて、素直を彼をことほいだらよいと思いました。

クランクアップとCM撮影が重なってクランクアップに立ち会えなくて、それでインスタに暗黒をつぶやいて速攻削除、神さまなんだか天運なんだか知りませんが、「けっきょくなんとかなる」くだりもよかったですが、まあここは作った盛り上がりなので。このドキュメンタリーはBGMのあるドキュメンタリーなのですが、プロデューサークランクイン当時の自家用ジェットみたいのの移動場面と、「早く死にてー」復活場面は対照的なBGMが使われていて、効果的でした。

プロデューサーと役者の違いを制作者に聞かれたやーまださんが、役者は、スタニスラフ理論だか野田秀樹がロンドンで学んだ理論だか知りませんが、その役の、演じる部分以外の人生、演じる前の成長と、演じた後のその後の生き方まで考えて没頭するんだ、と熱く語る場面がありますが、上記のインスタ危機がまさにそれかと。この映画のタイトルでペインとありますが、どこが苦痛やねんこの程度なんかい、とインスタ危機で思うことは自由で、そこから、安藤サクラ百福正信に語った部分やそのほか、映画に映らない部分で起こる「ペイン」を想像出来るかどうかが読者は問われているのだと思います。最初は観ながら、こんなヘンにテンション高い奴、どこかで紹介されても絶対口きかねーと思ったのですが、口はきかなくとも、なまあたたかく見守りはするかもな、と思うくらい、二時間も上映時間があると、彼の正直な心情吐露があったと思います。

予告でも使われてますが、カメラ持った制作者に向かって、山田P映画のスタッフが、見てないでこっち来て手伝え、と、ぬかるんだ現場の水とり作業をしながら言います。ここは、往年の原一男監督映画「ゆきゆきて神軍」で、奥崎健三に首絞められる元上官が、カメラに呼びかけるセリフのパロディだと思います。ドキュメンタリーのパロディをドキュメンタリーでやるほど、精神的余裕があるんだなあと。

前述の安藤正信との会話の続きで、うつぬけという程でもないでしょうが、婚姻相手とのあいだに子どもが生まれて脱出するまでも、役者として演技に入れば、それがカタルシスになった、と語ります。しかし、クランクアップして、宣伝になった途端、それもギャラのうちに入ってるとは説明されてるけど、でも宣伝作業はぜんぶ無償奉仕なので(インタビューとか告知でテレビ出たりとか)そこで楽しくなくなる、何もしたくなくなるといい、そうした状況を変えなきゃ、変えたいと思ってプロデューサーをやってみることにした、と言ってます。これを撮って上映したことで、この映画は意味が出たと思うし、また単館上映の深読みにまたしとつ陰謀史観が加わってよいです。

だから、やまーださんがプロデューサーする映画は、彼が納得して決定しないと先に進まないので、「走りながら考える」「コロコロ変わる」ということがない。これはとても大切なことで、日本はものづくりの現場も、タイムリーな商品化という魔法のことばに踊らされてるせいで、走りながら製品化しすぎて、リコール隠しとまでは言いませんが、ちゃんと出来上がって、長く愛用出来るような製品を作れなくなった。販売開始時期に出来上がってない製品てどうなのよ。たぶん海外では、長持ちするとか、そんな製品思想ないんでしょうが、日本もそうなって本当に残念。PC/AT互換機が早くもその製品の終焉を迎えようとしてるのは、「走りながら考え」てばっかりだったからだと思います。ミニSDとかMDとかDATとかもうほんとなんちゅうか本中華。

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農薬撒いたシロツメクサ

こうやって並べるとまるでいい映画みたいですが、プロデューサー終わった後バンドの録音風景でまた数十分引っ張るあたり、やまーだくんの座布団的カルマを感じました。「このまま終わったらこれ、デイアンドナイトのメイキングみたいじゃないっすか。それだけじゃない映画にしてほしいんですよ」とかなんとかいっぱい喋ったんじゃなかろうか。業が深い人だ。慾も。

デイアンドナイト | あつぎのえいがかんkiki

タイトルに覚えがあり、はたして厚木でもかかってた映画でした。でもコメディーでないのでアウトオブ眼中でした。ピンカートンみたいのなら観ます。脚本家かなり圧がかかってましたが、それが正義にならないようお気を付け下さいませ。

最後のインタビューで「けーるか」だか「けーるぜ」だか「けーるよ」と言っていて、鹿児島なのに何故この辺の地の言葉をさべるんだ? と思ったら、15歳からは武蔵野市だそうで、そういう状況も彼を追い詰め。役者としての邁進に寄与したと思います。いいほうに転がってよかった。以上

(同日と翌日)

【後報】

おとといシネコンに行ったら、「聖☆お兄さん」のプロデューサーがこの人でした。松山ケンイチを思い出してくれてるのは面白いと思いました。仕事してるな、まだ止まってないんだなと。

(2019/6/3)