『テンジュの国 2 』"BLISSFUL LAND"(KCDX)読了

 design YASUHISA KAWATANI  

テンジュの国(2) (KCデラックス)

テンジュの国(2) (KCデラックス)

 
テンジュの国(2) (週刊少年マガジンコミックス)

テンジュの国(2) (週刊少年マガジンコミックス)

 

 帯に「重版決定!!」と書いてあるのですが、奥付を見ると3刷。よかったですね。

医者を目指す少年と、異国からやってきた花嫁。初々しい二人を中心に描く、ほのぼのチベット物語。

家族になって恋をしました。 

 頁62上のコマの左側の人物の表情がいいです。ベタですが。

この巻は、高山病や、二日酔い、喜捨をあてに放浪する物乞い、老人問題などが出ます。高度が高いと酔い方も違うという、そのまんま。老人問題は、この巻では出ないですが、チベットの伝統家屋は、階段など傾斜が急だと思うので、そういうのもおいおい出るのかなと思いました。

頁92に、テントゥクという、こないだ私も東京でランチで食べた、ほうとうみたいな料理が出ます。それはいいのですが、回族のめん類で、「ポチョン」とか言う名前の料理が、これとは似てないのですが、あったなあ、あれ、漢字で書いて普通話で読むとどうなるんだっけ、としばし考えましたがノーアイデアでした。干拌面はウイグルのラグメンと似て非なる料理で、牛肉麺ならもう日本でも食べることは可能で、で(でも空気が違うと味が違う気がします、やっぱ。天下一品が、京都とそれ以外で、味が違うように感じるのと同じで)

頁149、巻末オマケ四コマで、嫁さんのくにの民族のヒントになる地名が出ます。蓑を背負ったこなきじじいみたいな納西族ではありませんよと。

この漫画は、ほんとに巻末の予備知識のページがしっかりしてると思います。この巻は、「チベタンマスチフ」「オン、マニ、パメ、フム」「木椀」「鳥葬」「ザクロ」「入浴」木材についての記述があるので、舞台となる地方はチベットのそっちなんだなと分かります。木椀を持った日本人旅行者に逢ったことがあります。チベット人同様に麦の粉を袋に入れて携行して、ツァンパこねて喰いながら旅行する日本人がいるとは思わなかった。准教授とかになれたのならいいけれど。

以上