『リバーエンド・カフェ』(1)(アクションコミックス)読了

たなか亜希夫のJK初めて見たと、半年以上前に書店で表紙を手に取って見てはいたのですが、買うことはありませんでした。『軍鶏』も読んでないし。最近狩撫麻礼本を読んで、その足で買うことにしました。オマージュといえばオマージュなんだろうと。 

リバーエンド・カフェ(1) (アクションコミックス)
 

 [装丁]橋田 洸 

2017年の八月から十月前半、十一月後半から2018年新年号相当までの掲載。

 石巻出身の作者が、連載時点の、震災後の石巻を描く作品。表紙の少女は、中一の時、「絆」の本来の意味に直感で辿り着いたがために、以後途切れることなくいじめに遭っています。

dic.nicovideo.jp

kotobank.jp

絆 - Wikipedia

人と人との結びつき、支え合いや助け合いを指すようになったのは、比較的最近である。

軛と絆の違いも検索しましたが、「タタールの軛」みたいな有名な言葉もありますが、翻訳のさい、絆と訳すとヘンな気がするので、軛と訳す例があることを知りました。

絆、あまりネガティヴにとらえたこともなかったですが、捉える人がいるにしても、その人にこういう対応をしようとは思わないです。もっといろいろ、することはある。

で、ひたかみ、北上川の中瀬の、いまだ荒涼として開発されない草むらに、石窯焼きのパンの店みたいな店が突如出現し、淹れるコーヒーが伝説的なマスター(その一杯を慕って、かつての知己が三々五々訪れる)の店で、SNSでヤリマンと流布されてやられそうになったところを助けられたりPTSDで失神したところを介抱されたりで、JKは店に通うようになります。

JKよく学校に通うなあ。その動機付け、モチベーションの源が知りたいです。

 狩撫麻礼最晩年にスタートした連載なので、その投影があるように勝手に考えて読むも自由、と思います。「絆」のくだりなど、狩撫節のように聞こえないこともない。この巻と次の巻、天丼で、フィルムエロ作品鑑賞の話があります。迷走王で、ストレンジャー・ザン・パラダイスの数年前に俺たちは既にこういう作品を作っていた…という嵐の海辺の場面へのオマージュなんです、これは。実際はエロ上映なんです、みたいに勝手に力説するも可なり。

下記の二店舗が協力と奥付にあります。両方とも学芸大前。目黒区銭湯スタンプラリーがあれば、学芸大前にも銭湯はあるそうなので、行くかしれません。品川区と渋谷区は回りまして、目黒駅前の銭湯は品川区なので、なんか学芸大あたりも回ったと思い込んでました。まだだった。

かふぇ り どぅ あんぐいゆ - 学芸大学/コーヒー専門店 [食べログ]

BAR LAMB (バー ラム) - 学芸大学/バー [食べログ]

協力には、もう一人、ときどき表れる墨絵の渦巻き🌀の描き手なのかな、女性の方のお名前が見えるのですが、同名が、消費者庁長官とか、医師兼同時通訳とか、陸上とか、ピアノとか、アンド検索の項目だけでこれだけずらずら出てくるので、詳しくはまだ分からない状態です。

二巻も併せて感想書いてまおうと思ったのですが、映画に行かなかったので、書くことがなくなりそうで、分割掲載することにします。以上